この記事の要点
コンクリートの長期許容圧縮応力度はFc/3、長期許容引張応力度はFc/30(小値)が基準です。
短期許容応力度は長期の2倍(せん断のみ1.5倍)であり、地震・風荷重時に適用されます。
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コンクリートの許容応力度は「圧縮=Fc/3」「せん断=Fc/30且つ0.49+Fc/100以下」で計算します(Fcは設計基準強度)。
引張には期待しない(引張力に抵抗できないと考える)ので、許容引張応力度は無しです。
今回はコンクリートの許容応力度の値、計算、短期と長期の違いについて説明します。許容圧縮応力度、設計基準強度の詳細は下記が参考になります。
許容圧縮応力度とは?1分でわかる意味、求め方、鋼材の値、コンクリートの値
設計基準強度と品質基準強度の違いと、5分で分かるそれぞれの意味
コンクリートの許容応力度を下表に示します。※下表は建築学会の鉄筋コンクリート構造計算規準2010(RC規準)によります。
建築基準法の値と若干異なるのですが、実務ではRC規準によることが多いです。
| 長期 | 短期 | |||||
| 圧縮 | 引張 | せん断 | 圧縮 | 引張 | せん断 | |
| 普通コンクリート | 1/3Fc | - | 1/30Fcかつ(0.49+1/100Fc)以下 | 長期に対する値の2倍 | - | 長期に対する値の1.5倍 |
上表の通り、許容圧縮応力度は設計基準強度Fcの1/3の値です。例えばFc=24N/m㎡のとき許容応力度=24/3=8N/m㎡(長期)です。
許容圧縮応力度の詳細は下記も参考になります。
許容圧縮応力度とは?1分でわかる意味、求め方、鋼材の値、コンクリートの値
なお、コンクリートの許容応力度には引張の値は規定されません。実際には、コンクリートも引張力に抵抗できます。
とはいえ圧縮に比べると、ほとんど期待できるような耐力は無いです(圧縮の1/10の値)。
せん断の許容応力度(許容せん断応力度)は、Fc/30と(0.49+Fc/100)を計算して「小さい値」を最小します。実際に計算しましょう。Fc=24N/m㎡とします。
Fc/30=24/30=0.8
0.49+Fc/100=0.49+30/100=0.79
よって、せん断の許容応力度は0.79以下とします。圧縮とせん断の値を見比べてください。10倍も値が違いますよね。つまり、コンクリートは「圧縮に強い材料」ということです。
また、軽量コンクリートの場合、上表より、さらに小さな値になります。軽量コンクリートの許容応力度は下記をご覧ください。
軽量コンクリートとは?特徴・普通コンクリートとの違いと使用箇所
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コンクリートの許容応力度には「短期」と「長期」の値が規定されています。長期は通常時における許容応力度、短期は地震時や台風など災害発生時における許容応力度の値です。
この考え方はコンクリートだけでなく鋼材、木材でも同じです。
また長期、短期では作用する荷重の大きさが違います。長期荷重、短期荷重の詳細は下記が参考になります。
混同しやすい用語
設計基準強度(Fc)
構造設計の基準となるコンクリートの圧縮強度で、許容応力度の計算式の基礎となる値です。
設計基準強度(Fc)はコンクリート自体の強度を表す材料特性値であるのに対して、許容応力度はFcを用いて算出した「部材に許容される応力の上限値」であり、目的が異なります。
長期許容応力度 vs 短期許容応力度
長期許容応力度は常時荷重(自重・積載荷重)に対して適用され、短期許容応力度は地震・風などの一時的荷重に適用されます。
短期許容応力度は長期の2倍(せん断のみ1.5倍)であり、長期と短期を混同すると安全性の評価を誤るため注意が必要です。
今回はコンクリートの許容応力度について説明しました。コンクリートの許容応力度は「圧縮=Fc/3」、「せん断=Fc/30且つ0.49+Fc/100以下」を計算して求めます。
Fcは設計基準強度の値です。鋼材のように決まった値ではなくFcで変化する点に注意しましょうね。下記も参考になります。
許容圧縮応力度とは?1分でわかる意味、求め方、鋼材の値、コンクリートの値
設計基準強度と品質基準強度の違いと、5分で分かるそれぞれの意味
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