この記事の要点
RC造の構造設計には入門書(「ゼロからはじめる」シリーズなど)と「RC構造計算規準・同解説」の規準書の両方が必要で、設計の根拠を規準に照らして確認する習慣が重要。配筋・かぶり厚さ・打継ぎなど実務で問われる詳細設計は設計指針も併読することが効果的です。
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RC造(鉄筋コンクリート造)の書籍は入門書から規準書まで目的に応じて選ぶことが重要です。鉄筋コンクリート造の設計は、初学者が躓きやすい科目の1つです。今回は、鉄筋コンクリート造がわかる書籍を、6つ選びました。若手設計者はもちろん、大学生の方にもおすすめしたい本です。
「ゼロからはじめる」の通り、初心者にも分かりやすくRC造の構造から内装まで説明された1冊です。RC造のことを0から知りたい方におすすめ。
・鉄筋コンクリート造が何か丁寧に説明している。
・鉄筋コンクリート造の概要や、主に意匠設計に関する内容
・分かりやすいので、建築関係者以外でも読める
・基礎的な内容を説明しているので、詳しい理論は説明不足
・あくまで概要を説明しているので、設計や授業で役立ちにくい
本書は、RC造の概要(特徴など)を述べており、具体的な計算や設計法の説明は省略しています。中級者の方には物足りない内容かもしれません。
初心者の方、RC造を初めて勉強する方にとっては、かなり分かりやすく説明しているのでおすすめです。
RC造とS造の設計(構造、意匠、設備)の考え方を解説した本です。イラストも豊富で分かりやすく、RC造の設計の知識が学べます。S造の設計も解説しているので、両者の違いを学べるのも良いですね。
・イラストが豊富で分かりやすい
・RC造の設計の考え方を学べる
・具体的な設計方法は解説していない。
本書は、具体的な構造設計や意匠設計の方法が書いてあるわけでは無いです。「設計の考え方」が明記されています。初学者の方が、RC造の設計を初めて行うとき、読むと良いでしょう。
06 世界で一番やさしいRC・S造 設計編 (エクスナレッジムック 世界で一番やさしい建築シリーズ 6)
なお、姉妹本としてRC造とS造の「監理」がわかる本があります。詳細は、下記をご覧ください。
05 世界で一番やさしいRC・S造 監理編 (エクスナレッジムック 世界で一番やさしい建築シリーズ 5)
JSCAによるRC造の構造設計が学べる本。若手構造設計者向けの本で、わかりやすくRC造の構造設計を説明しています。
・JSCAが編集する鉄筋コンクリート造の構造設計がまとめられた本
・若手設計者でも理解できるよう、イラストが豊富でわかりやすい
・実際のRC造の構造計算の流れに沿って読み進めることができる
・計算方法や専門用語などやや説明が不十分
本書は、構造力学や構造計算の一通りを理解していないと読むのが難しいです。もちろん、構造設計者を目指している方なら十分読めると思うのでご安心を。
計算の理論、専門用語の意味が不安な方は、別途、構造力学や構造計算の参考書を用意しましょう。下記の記事も参考になります。
実務で行うRC造の構造設計を分かりやすく説明した1冊。この1冊を持っておけば、RC造の構造設計の基礎は大体カバーできますね。
・実務で行う鉄筋コンクリート造の構造設計が、分かりやすくまとめられた本
・設計例を元に計算手順を説明するスタイルで、理解が深まる。
・構造設計に必要な資料を使いやすい図表に整理してある
・やや記述があっさりしていて難解な場面がある
・実務色が強いので、理論を勉強できない
実務者向けの本なので学生が読むには難しいです。ただ、将来構造設計者を目指しているなら購入して損は無いです。
実際の構造計算書に基づいて、鉄筋コンクリート造の構造設計を学ぶ実践的な本。若手構造設計者の方は是非。
・実際の構造計算書に基づいて、鉄筋コンクリート造の構造設計が学べる
・実践的な内容なので学生には難しい
とても実践的な内容の本です。学生のうちから読んでも理解できないでしょう。その代わり、構造設計者になってからは、とても役立つ本かと思います。
RC造の構造計算を行う上で、最も重要な本。構造設計事務所であれば、必ず数冊は置いてあると思います。建築学会による本だけあって興味深い内容ばかり。
鉄筋コンクリート造の配筋の規準を示した本。鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説とセットで必要になります。
混同しやすい用語
RC造とSRC造
RC造(鉄筋コンクリート造)はコンクリートの中に鉄筋を配した構造です。SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)は鉄骨の周囲に鉄筋を配してコンクリートで包んだ構造で、より高い剛性と靭性を持ちます。
鉄筋と鉄骨
鉄筋はコンクリートを補強するための棒状の鋼材です。鉄骨は柱・梁などの主要構造部材として使われる形鋼(H形鋼・角形鋼管など)のことです。
RC造(鉄筋コンクリート造)の書籍を整理した表を示します。
| 書籍名 | 特徴 | 対象読者 |
|---|---|---|
| ゼロからはじめる「RC造建築」入門 | 構造から内装まで初心者向けに解説 | 入門者全般 |
| RC構造計算規準・同解説 | 設計の根拠となる規準書 | 中?上級者 |
| 鉄筋コンクリート造配筋指針 | 配筋・かぶり・打継ぎの詳細設計を解説 | 実務設計者 |
今回は若手設計者におすすめするRC造の書籍について紹介しました。初めてRC造を勉強する方にとって、分からないことが多いと思います。参考書を選ぶ手助けになれば幸いです。
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
RC造の設計は、規準・規定類の理解が欠かせません。初めての方は入門書からスタートし、徐々に規準書の読み方に慣れていくと良いでしょう。