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単純梁に等分布荷重が作用するときのたわみ|公式・導出・計算例

この記事の要点

単純梁に等分布荷重が作用するとき、最大たわみはスパン中央に発生します。

公式は δ = 5wL⁴ / (384EI) で、荷重強度w・スパンL・ヤング率E・断面二次モーメントIが変数です。

この公式は構造計算で頻繁に使います。スパンの4乗が効くため、スパンを2倍にするとたわみは16倍になります。設計時に「なぜこの断面が必要か」を感覚的に理解するうえで、スパンとたわみの関係は特に重要です。

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単純梁に等分布荷重が作用する梁のたわみは、実務で沢山目にします。今回求めるたわみの算定式は最も使用頻度が多いものですから、誘導式も含めて理解しておきたいですね。


こちらの本が説明が分かりやすくておすすめです。

建築学テキスト 建築構造力学〈1〉静定構造力学を学ぶ


※単純梁、等分布荷重については下記が参考になります。

単純梁と両端固定梁の違いとは?曲げモーメント・たわみの公式と設計への影響

等分布荷重とは?集中荷重との違い・単位・使い方を解説

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微分方程式からたわみの公式を誘導する

梁のたわみを求めてみましょう。たわみを求める微分方程式は


たわみを求める微分方程式


です。上記式の詳細や導出方法等は、「曲率を表す式」、「曲げモーメントと曲率の関係」、「微分方程式による解法」を読んでください。※たわみについては、下記が参考になります。

たわみ(撓み)とは?意味・求め方・公式・単位・記号をわかりやすく解説

ケース1(単純梁,等分布荷重)

単純梁,等分布荷重


0 < Lの場合

曲げモーメントMx =w(lx-x2)/2


0 < Lの場合

まず、微分方程式に曲げモーメントを代入すると、


微分方程式に曲げモーメントを代入


たわみを求めたいわけですから、積分を行います。よって、


積分を行います

です。※曲げモーメントの公式は、下記が参考になります。

曲げモーメントの公式は?1分でわかる公式、導出、両端固定、単純梁、片持ち梁

境界条件で解く

未知数が2つありますので、境界条件を用いて解きます。※境界条件については、下記が参考になります。

境界条件とは?種類・固定・ピン・はりへの影響


支点にはたわみは発生しないので、境界条件は以下のように、


x=0,y1=0(0 < Lの場合)

また、固定端では回転はしないため、回転角が0です。


x=L,y1=0(0 < Lの場合)

境界条件で解く


です。


以上のように、境界条件から未知数を求めることが出来ました。


よって、たわみとたわみ角の式は次の通りです。


0 < Lの場合

たわみの式


ですね。


x=L/2のたわみ及びx=0の点でのたわみ角は以下の式で示されます。


たわみ角の式

※たわみ角については下記が参考になります。

たわみ角とは?公式・単位(rad)・例題で学ぶ計算法

混同しやすい用語

等分布荷重作用時のたわみ(5wL?/384EI)

単純梁に等分布荷重が作用するときの最大たわみ。スパン中央で最大になる。係数の「5」と分母の「384」が特徴。

集中荷重作用時のたわみ(PL3/48EI)

単純梁に中央集中荷重が作用するときの最大たわみ。等分布荷重と比べてLの次数が3乗(等分布は4乗)である点が違う。

試験での問われ方|管理人の一言

単純梁の等分布荷重たわみ(5wL?/384EI)は試験でよく出る公式です。「5/384」という係数は間違えやすいため、分子の「5」と分母の「384=8×48」と覚えるか、導出して理解することをおすすめします。

実務でたわみを確認するとき、公式の値を暗記で使うケースは少なく、条件に応じて等分布か集中荷重かを判断しながらEIの値を当てはめていく作業になる。スパンが長くなるほどL?で効いてくるため、スパン変更の影響は思っている以上に大きい。

5wL?/384EIという式は、導出過程を一度追っておくと係数の意味が腑に落ちる。試験対策として暗記するより、境界条件から積分を追った経験があると現場でも応用が効く。

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ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

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