建築学生が学ぶ構造力学

建築学生が学ぶ構造力学
  1. HOME > 構造力学の基礎 > 2力の合成とは?合力の求め方と計算、一直線上にある2力の合成の計算

,

この記事の要点

,

一直線上にない2力の合力の大きさはピタゴラスの定理と三角関数を使って求める。

合力の方向はアークタンジェント(逆正接)で算出できる。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット


2力の合成とは、2つの力を合わせて1つの力にすることで、一直線上に無い2力の合成をする場合、力の大きさと向き(ベクトル)を考慮して合成します。

このとき、下図のように2力の合成による合力は2力を2辺とする平行四辺形の対角線です。

また、2力のベクトルを連続して描いたときの始点と終点を結んだものも合力といえます。


2力の合成

2力の合成2


2力の合成とは、2つの力を合わせて1つの合力として表すことです。力は大きさと方向を持っているため、後述する数式で合力を求めるだけでなく、前述した図を用いて2力の合成を行うことで、大まかな合力の大きさと合力の作用する方向が分かるため便利です。


なお、2力が一直線上にある場合、力の方向は一致していますので、単純に2つの力を合計すれば良いです。よって


一直線上にある2力の合成1


を計算します。


一直線上にある2力の合成2


さて、一直線上に無い2力の合成を計算により求めます。下図のように2力をP1、P2とします。この2組の力を合成し、P3をP1とP2の形で表してみましょう。αは作用する合力の角度を表し、また、P1とP2の間をなす角度はθです。

力の作用線

力の作用線2


前述より、力の合力とは図のように平行四辺形を作ったときの対角線です。

つまり、対角線の長さを求めれば良いわけですから、上図のように点線と矢印で三角形を作ります。

底辺の長さはP2とP1 cos(θ)を足したものです。

また高さは、三角関数の関係からP1sin(θ)です。

ピタゴラスの定理より、直角三角形の斜辺の二乗は底辺の二乗と高さの二乗と等しいので


2力の合成4


です。合力の方向は、三角形の高さ/底辺の値を求めて、アークタンジェントをとれば角度がわかります。よって、式は以下のように


2力の合成5


です。

混同しやすい用語

力の合成(ごうせい)・合力(ごうりょく)

複数の力を1つの力(合力)にまとめる操作。

力はベクトル量のため、大きさだけでなく方向も考慮して足し合わせる必要がある。

平行四辺形の法則を使う。

力の分解(ぶんかい)

1つの力を2つ以上の分力に分ける操作。

合成の逆の操作。

斜め荷重を水平・鉛直成分に分解する場面などで使う。

合成とセットで理解すること。

2力の合成を整理した表を示します。

項目内容備考
2力が同方向の場合合力=2つの力の和一直線上にある場合の合成
2力が直角の場合合力=√(P12+P22)(三平方)試験でも頻出の計算パターン
一般の場合の合成平行四辺形の対角線が合力力のベクトルを2辺として作図

まとめ

今回は2力の合成について説明しました。

2力の合成とは、2つの力を合わせて1つの力にすることで、一直線上に無い2力の合成をする場合、力の大きさと向き(ベクトル)を考慮して合成します。

このとき、2力の合成による合力は2力を2辺とする平行四辺形の対角線です。

力の合成、分解の詳細は下記が参考になります。

力の合成とは?計算方法・合力と平行四辺形の関係(ベクトルの合成の基礎)

力の分解とは|計算方法・ピタゴラスの定理による求め方と合力との関係

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット

理解度チェック

Q.

2力の合成とは何で、合力は図でどう表されますか。

答えを見る

2つの力を合わせて1つの力(合力)にすることです。力は大きさと向き(ベクトル)を持つため、一直線上にない2力の合力は、2力を2辺とする平行四辺形の対角線として表されます(2力を連続して描いた始点と終点を結んだものも合力)。

Q.

一直線上にない2力P1・P2(なす角θ)の合力の大きさはどう求めますか。

答えを見る

平行四辺形の対角線を、底辺P2+P1cosθ・高さP1sinθの直角三角形と考え、ピタゴラスの定理で求めます。合力 P3=√{(P2+P1cosθ)2+(P1sinθ)2} です。

Q.

2力の合力の方向(角度)はどう求めますか。直角の場合の合力も答えてください。

答えを見る

合力の方向は、三角形の高さ÷底辺の値のアークタンジェント(逆正接)をとって求めます。なお2力が直角の場合、合力=√(P12+P22)(三平方の定理)、同方向の場合は単純に2力の和になります。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

▼用語の意味知らなくて大丈夫?▼

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集

▼同じカテゴリの記事一覧▼

▼カテゴリ一覧▼

▼他の勉強がしたい方はこちら▼

建築構造がわかる基礎図解集

【無料】ゼロ所長が解説!建築士試験の構造を効率よく学ぶ

・試験に出るポイントをわかりやすく解説

・今すぐnoteで学ぶ ⇒  ゼロから学ぶ建築士試験の構造

わかる1級建築士の計算問題解説書

計算の流れ、解き方がわかる!1級建築士【構造】計算問題解説集

わかる2級建築士の計算問題解説書!

【30%OFF】一級建築士対策も◎!構造がわかるお得な用語集

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集
pdf版の学習記事

プロフィール

建築の本、紹介します。▼

すぐにわかる構造力学の本

同じカテゴリの記事一覧

Topへ >>

  1. HOME > 構造力学の基礎 > 2力の合成とは?合力の求め方と計算、一直線上にある2力の合成の計算
  2. 1級の過去問(計算)解説
  3. わかる建築構造の用語集・図解集
  4. 1頁10円!PDF版の学習記事