この記事の要点
力の3要素とは「大きさ・方向・作用点」のことです。
この3つが定まって初めて力を完全に表現できます。
力はベクトル量であり、矢印で表すことができます。
構造力学では、荷重の作用点・方向が変わると応力状態が変わります。
合力(複数の力の合成)や分力(1つの力を複数に分解)の計算も、この3要素の理解が基礎になります。
力はベクトルであるため大きさと方向の両方を持ち、矢印の長さで大きさを、矢印の向きで方向を、矢印の始点(または先端)で作用点を表す。
この記事では、力の3要素とは何かを整理します。
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
力の3要素とは、力の大きさ、方向、作用点という3つの要素を意味します。力の持つ性質は、この3つで説明できます。
今回は、力の3要素の意味、力の大きさ、作用点、方向について説明します。なお、力のモーメントは、任意の点に回転を生じさせる力です。
力の3要素とは、力の性質を表す
力の大きさ
力の方向
力の作用点
です。下図をみてください。力の作用点とは、力の作用する位置を表します。力の方向は、力の作用する向きを意味します。
力は鉛直、水平に作用するとは限りません。斜めに作用する荷重もあります。力の方向は大切な情報です。
なお、物理学では力の大きさを矢印の長さで表します。構造力学では、外力の値を直接明記することが多いです。※外力の意味は下記をご覧ください。
外力(がいりょく)とは?意味・内力・反力との違い・摩擦力をわかりやすく解説
また、複数の力を1つの力に合成することを、「力の合成」といいます。合成された力は、合力です。力の合成、合力の意味は、下記が参考になります。
力の合成とは?計算方法・合力と平行四辺形の関係(ベクトルの合成の基礎)
逆に、1つの力を複数に分解することを、「力の分解」といいます。分解された力を、分力といいます。詳細は下記をご覧ください。
力の分解とは|計算方法・ピタゴラスの定理による求め方と合力との関係
100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事
力の大きさは、矢印の長さか、数値で表します。矢印が長い方が、力が大きいです。
数値で書くとき注意したのが単位です。必ず力の単位を書きましょう。力の単位は、下記が参考になります。
単位荷重とは?N・kN・kN/m²の換算と構造設計での使い方
力の作用点とは、力の作用する位置です。後述する「力のモーメント」の大きさにも影響します。
支点・力点・作用点とは?てこの原理とモーメントをわかりやすく解説
力には方向があります。鉛直に作用する力、水平に作用する力、斜めに作用する力がありますね。
鉛直荷重(垂直荷重)とは?意味・種類・求め方・鉛直力との違い
水平荷重とは?種類(地震力・風圧力)・求め方・鉛直荷重との違い
力のモーメントとは、任意の点に回転を生じさせる力のことです。下図をみてください。これが力のモーメントです。
力のモーメントの意味、求め方は下記が参考になります。
混同しやすい用語
力の作用点
力の作用点とは、力が物体に作用する位置のことで、同じ大きさ・方向の力でも作用点が変わると力のモーメントが変化し、物体への影響が変わる。
力の作用線とは、力のベクトルの延長線全体を指す概念であり、作用点は作用線上の特定の1点を指す点で意味が異なる。
力の作用線
力の作用線とは、力のベクトルを延長した直線のことで、2力のつり合い条件では「2つの力が同一の作用線上にある(同一直線上に作用する)」という条件として用いられる。
力の作用点は作用線上の特定の1点を指し、作用線は力の方向に沿った無限の直線全体を指すため、両者は意味する範囲が異なる。
力の3要素を整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 力の大きさ | 矢印の長さや数値で表す。単位はN(ニュートン)またはkN | 矢印が長いほど力が大きい |
| 力の方向 | 矢印の向きで表す。鉛直・水平・斜めの方向がある | 方向が変わると合力・モーメントが変化する |
| 力の作用点 | 力が物体に作用する位置。作用点の違いでモーメントが変わる | 矢印の始点または先端で示す |
今回は力の3要素について説明しました。力の3要素は、力の大きさ、方向、作用点のことです。
力の性質は、この3つで決まります。それぞれの意味を理解してくださいね。また、特殊な例として、力のモーメント、斜め荷重などがあります。
斜め荷重とは|水平・鉛直成分への分解手順と片持ち梁への応力計算
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
力の3要素とは何か?
力の大きさ・力の方向・力の作用点の3つ。この3つが定まって初めて力を完全に表現できる。
力の3要素を矢印でどう表すか?
矢印の長さで大きさ、矢印の向きで方向、矢印の始点(または先端)で作用点を表す。力はベクトル量である。
力の作用点が変わると何が変わるか?
同じ大きさ・方向の力でも作用点が変わると力のモーメントが変化し、物体への影響が変わる。
