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平行四辺形の法則とは?計算・証明・角度との関係を解説

この記事の要点

平行四辺形の法則とは、2つの力を2辺とする平行四辺形の対角線がその合力になる法則です。

合力の計算には三角比や三平方の定理を使い、逆に1つの力を2力に分解することもできます。

力の合成・分解の基本として重要です。

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平行四辺形の法則は、2力(2つの力)を2辺とする平行四辺形の対角線が「2力の合力に等しくなる」法則です。

2力の合力は三角比や三平方の定理を用いて算定します。

逆に、平行四辺形の法則を用いて1つの力を2力に分解することも可能です。

今回は平行四辺形の法則の法則と意味、計算、証明と角度との関係について説明します。

平行四辺形の法則による合力、分力の求め方は下記が参考になります。

合力とは?読み方・求め方と角度計算・分力との関係(図解)

分力(ぶんりょく)とは?読み方・合力との違い・角度60度の計算を解説


なお、平行四辺形の法則を理解するには三角比や三平方の定理(ピタゴラスの定理)も重要です。下記をご覧ください。

三角比の定義は?1分でわかる定義、覚え方、表、直角三角形と単位円との関係

ピタゴラスの定理とは?建築・構造計算でよく使う3:4:5の関係と証明

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平行四辺形の法則とは?計算

平行四辺形の法則とは、2力(2つの力)を2辺とする平行四辺形の対角線が「2力の合力に等しくなる」法則です。


下図をみてください。1点に2つの力が作用しています。この合力の大きさと向きは「平行四辺形の対角線」になります。


平行四辺形の法則


2つの力をP1、P2とするとき、2力の合力は下式で計算します。※証明は後述しました。


平行四辺形の法則と2力の合力

平行四辺形の法則と2力の合力


また、下図のような平行四辺形(長方形)は、三角比と辺の長さの関係から簡単に合力が算定できます。


平行四辺形の法則と三角比


上図のように底辺と斜辺のなす角度は30度です。

よって、三角比は「1:2:√3」です。

底辺:斜辺=√3:2なので、対角線の長さは「底辺の長さ×2/√3」で算定できます。

2力と合力も同様の関係なので、2力の合力は2P/√3です。

三角比の計算、合力の求め方は下記が参考になります。

三角比の定義は?1分でわかる定義、覚え方、表、直角三角形と単位円との関係

合力とは?読み方・求め方と角度計算・分力との関係(図解)

また、平行四辺形の法則を使えば1つの力を2つの力に分解することも可能です。前述した操作の逆を計算すれば良いですね。分力の求め方の詳細は下記をご覧ください。

分力(ぶんりょく)とは?読み方・合力との違い・角度60度の計算を解説

混同しやすい用語

合力と分力

合力は複数の力を1つの力にまとめたものです。

分力は1つの力を複数の方向に分解した個々の力のことです。

平行四辺形の法則は両者の計算に使います。

平行四辺形の法則と力の三角形

平行四辺形の法則は2力を2辺とする平行四辺形の対角線が合力になる法則です。

力の三角形はベクトルを矢印でつないで合力を求める方法で、どちらも力の合成に使えます。

平行四辺形の法則を整理した表を示します。

項目内容計算ポイント
合力の方向2力を2辺とする平行四辺形の対角線の方向三角比・三平方の定理を使用
合力の大きさP32=(P1cosθ+P2)2+(P1sinθ)22力のなす角θに依存
分力の求め方合力の逆操作(対角線→2辺)三角比で各方向成分に分解

平行四辺形の法則の証明と角度の関係

平行四辺形の法則は三角比と三平方の定理を用いて証明できます。下図のように2つの力をP1、P2とします。


平行四辺形の法則の証明


この2力による平行四辺形をつくります。さらに、平行四辺形の縦方向の辺を斜辺とした「直角三角形」を作りましょう。直角三角形の角度をθとするとき、底辺=P1cosθ、高さはP1sinθです。


あとは、平行四辺形の対角線を斜辺とする直角三角形について「三平方の定理(ピタゴラスの定理)」より、対角線の長さ(2力の合力)を求めましょう。


平行四辺形の法則の証明2


合力をP3とすれば、


P3^2=(P1cos(θ)+P2)^2+(P1sin(θ))^2


力の合力


となります。

まとめ

今回は平行四辺形の法則について説明しました。平行四辺形の法則とは、2つの力(2力)を2辺とする平行四辺形の対角線が「2つの力の合力になる」法則です。合力の求め方、分力の求め方を理解しましょう。下記も参考になります。

合力とは?読み方・求め方と角度計算・分力との関係(図解)

分力(ぶんりょく)とは?読み方・合力との違い・角度60度の計算を解説

力の平行四辺形とは?書き方・合力と分解の計算(力の3要素と合成の基礎)

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理解度チェック

Q.

平行四辺形の法則とは何か説明してください。

答えを見る

平行四辺形の法則とは、2つの力を2辺とする平行四辺形の対角線が、その2力の合力に等しくなる法則です。1点に作用する2力の合力の大きさと向きは、平行四辺形の対角線として求められます。

Q.

2力の合力の大きさを求める計算式を、なす角θとともに答えてください。

答えを見る

P32=(P1cosθ+P2)2+(P1sinθ)2 です(P1・P2は2力、θは2力のなす角)。三平方の定理(ピタゴラスの定理)を用いて対角線=合力P3を求めます。

Q.

平行四辺形の法則と力の分解(分力)の関係を説明してください。

答えを見る

平行四辺形の法則は2力から合力を求めるだけでなく、その逆操作として1つの力を2つの力に分解(分力)することにも使えます。合力(対角線)から2辺へ三角比で各方向成分に分けます。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

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