この記事の要点
腕の長さとは力のモーメントを計算するときの、回転軸から力の作用線までの垂直距離(最短距離)のことです。
モーメント=力×腕の長さ で、腕の長さが長いほど同じ力でも大きなモーメントが生じます。
この記事では、力のモーメントの腕の長さとは何か、作用点とどう違うのかを整理します。
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腕の長さとは、力のモーメントの算定に必要な距離です。力の作用点から、回転軸までの距離をいいます。
モーメントの大きさは、腕の長さに比例します。今回は腕の長さの意味、モーメントとの関係、力の作用点と向きとの関係について説明します。
力のモーメントの意味は、下記が参考になります。
腕の長さとは、力のモーメントの算定に必要な距離です。力の作用点から、回転軸までの距離をいいます。
下図をみてください。これが腕の長さです。
力のモーメントは、下式で計算します。
M=P×L
Mがモーメント、Pが作用力、Lが腕の長さ(力の作用点から回転軸までの距離)です。よって、腕の長さが大きいほどモーメントが大きくなります。
また、力の方向と腕の長さの方向は、必ず直角になります。下図をみてください。ある方向に力が作用します。
このとき腕の長さは、回転軸から力の矢印まで垂線を引いたときの距離です。
下図のように、力の作用点から回転軸の中心まで線を引いても、それは「腕の長さ」では無いですね。
作用点、力のモーメントの意味は、下記も参考になります。
力の3要素とは?大きさ・方向・作用点の意味と構造力学での役割
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前述したように、モーメントMと腕の長さLの関係は下記です。
M=P×L
よって、モーメントを大きくするためには、力Pだけでなく腕の長さLの影響が大きいです。力が小さくても、腕の長さを大きくしましょう。
逆に、力のモーメントを小さくしたいとき、腕の長さが短くなるよう配慮すればよいです。
構造力学や構造設計の実務では、上式を当たり前に使うので是非覚えてくださいね。下記も参考になります。
力の3要素とは?大きさ・方向・作用点の意味と構造力学での役割
下図の腕の長さと、力のモーメントを計算してください。
棒を斜めに引張っています。腕の長さは、力の作用点から回転軸まで垂線を引っ張ったときの距離でした。
上図のように作用力が斜めの場合、逆に考えれば、「力を分解して棒と垂直の関係にすればよい」のです。
下図をみてください。棒に対して斜めの力Pを分解し、Psinαとします。この力は回転軸と垂直の関係です。
よって、rが腕の長さですね。力のモーメントは、
M=r×Psinα
です。
混同しやすい用語
腕の長さ(うでのながさ)=モーメントアーム
回転軸から力の作用線までの垂直距離。
力の方向によって腕の長さが変わり、力が回転軸を通るとき腕の長さはゼロになりモーメントも発生しない。
力の作用点までの距離
回転軸から力の作用点(始点)までの直線距離。
腕の長さ(垂直距離)とは異なり、力が斜めに作用する場合は腕の長さ≠作用点までの距離となる。
この違いを混同するとモーメント計算が誤る。
腕の長さを整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 定義 | 回転軸から力の作用線までの垂直距離 | モーメントアームとも呼ぶ |
| 計算式 | M = P × L | Lが腕の長さ、Pが作用力 |
| 斜め力の場合 | M = r × Psinα | 力を分解して垂直成分を使う |
今回は腕の長さについて説明しました。腕の長さは、力のモーメントの算定必要な距離です。
力の作用点から回転軸までの距離です。ただし、力の方向と回転軸は垂直の関係にあります。下記の記事も併せて勉強しましょうね。
力の3要素とは?大きさ・方向・作用点の意味と構造力学での役割
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