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総和規約について勉強しましょう。いちいち総和記号をつけるは面倒ですよね?よって、以下のように省略した形で表現します。
さて、直角座標系x,y,zにおいて微小線素の長さdsは、そのx,y,z方向成分をそれぞれdx,dy,dzとすると、
ですね。
さきほどの添字で表すと
です。以上のような計算で、いちいち総和記号をつけるは面倒ですよね?よって、以下のように省略した形で表現します。
これを総和規約と言います。また、和をとる指標のことを擬標と呼び、dx1, dx2, dx3のそれぞれを表すdxiにおける指標を自由標と呼びます。
さらに、擬標は必要に応じて適当に文字を変えることもできます。
直角座標系(交わる座標系の角度が直角のもの)x,y,zをそれぞれx1, x2, x3と表現してみます。
また、i=1,2,3とすればxiとすることができますね。このとき、iを添字と呼びます。
クロネッカーのδを以下のように定義する。
交代記号を以下のように定義する。
例えば123を基準にして考え、231を再び123へ変換するためには1と2を入れ替え、次に2と3を入れ替えます。この入れ替える回数が2回(偶数回)なので、偶置換となります。
例えば123を基準にして考え、213を再び123へ変換するためには1と2を入れ替えます。この入れ替える回数が1回(奇数回)なので、奇置換となります。
以上の内容の理解を深めるために次の等式を証明してみましょう。
この手の問題のコツはガリガリと代入して計算することです。
まず最初の問題についてですが、δijは擬標ですので、添字であるiにそれぞれ1,2,3を代入し、和をとります。よって、
ですね。
次の問題では、擬標がi,jとなっています。よって以下のように代入して整理すると
です。
続きはクロネッカーのδ-演習問題-で。
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