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「皆さんは、ものづくりが好きですか?」
真っ直ぐな目で「ハイ」と答えたあなた、すぐにこの記事を閉じるように。逆に「うーん・・・」とか、「きらいです」と答えたのなら、この先、読み進めてください。
今回は、モノづくりが嫌いになった技術者に届ける記事なのだから。工学系の学生で、大学院に進み盲目的に「ものづくりをしたい!」なんて思っている人に、少しだけブレーキをかけたいと思います。
工学系の大学院を修了して、学生の皆さんが、ものづくりの仕事に進むことは当然のこと。でも、実はものづくり嫌いだったのに、いつのまにか工学系の大学に行って、後戻りできない、なんて思っている人もいる。
そんな不利益な状況は、あなたや企業にとっても避けたいですよね。僕自身、そんな経験をしたから。そこで今回は、ものづくりが嫌いな人の特徴を、僕の体験談も交えて紹介します。
まず簡単に自己紹介をしましょう。僕は、建築系の大学院を終了後、組織設計事務所の構造設計職として働いています。
構造設計は建築物の安全性、耐震性能全般を行うお仕事。例えば建築物の柱や梁の大きさを地震で壊れないよう設計すること、などです。
・・・で、僕は今の仕事があまり好きではありません。でも「嫌いだ」とはっきり言わないのは、好きな部分もあるからです。僕が嫌いなのは、「ものづくり」に関わる部分。
具体的にいうと、物を造り上げていく過程、美しい建築を造るためには、という頭脳作業。これらが嫌い。考えてみると子供の頃からプラモデルや模型作りは苦手で嫌いだったし、物に対する審美眼がない、興味がないことが原因なのかも。
これから技術職として働く学生さん。僕みたいな経験がある方は、技術者になったとき悩むかも。
僕は物心ついたときから本を読んでいました。とにかく本を読むことが生活の一部で、歩きながら本を読み帰宅する姿を近隣の方に目撃されたくらい。
そんな大好きな読書とは逆に・・・嫌いだったことは、「工作」の授業でした。工作では、何か物を作る授業でした。記憶に残っているのは、段ボールで模型をつくること。確か段ボールで小さな家をつくってみる、だったと思います。
僕はそれなりに頑張ったのですが、先生から「工場みたいだな」と一言。僕はすっかりやる気を失ってしまったのです。
それから僕は中学生になりました。中学校では「技術」という授業があります。技術では、半田ごてや万力、ペンチなど、少し技術が必要な道具を使った作業がありました。
授業内容は簡単で、先生から言われたことをマニュアル通り進めるだけ。延長コードをつくる授業では、段ボールの工場みたいに不出来な結果にはならなかったけど、全然面白さは感じませんでした。
勘違いしがちなのは、「数学ができる⇒理系⇒技術者」という流れ。陥りがちな罠なんですけど、技術者にとって数学とは、道具に過ぎません。道具が使いやすいかどうか、は気にしますが道具そのものに関心を払うことは少ないでしょう。
それよりもできあがった「物」が重要なのです。
一方僕たち(ものづくりが嫌いな人)は、できあがった家よりも、「家の柱に使われた素材」とか、なんというか、もっと「利」から離れた事柄に興味をもってしまうのです。
何度も言いますが、「数学好き=ものづくりがすき」ではけっしてありません。注意したい点です。
モノづくりの醍醐味は、苦労して物ができたときの達成感。その気持ち、わからなくでもないですね。僕もそう思って仕事に臨んでいましたから。でも、現実はこうです。
社会人二年目の頃、当時の僕には考えられないほど大きな物件を設計することになりました。まだ右左がわからない若造です。
毎日、上司に聞いて回ってなんとか設計を終わらせました。その後、確認申請も終え工事着手。無事竣工の運びとなったのです。
ようやく建築物ができあがったとき、僕も見学にいきました。僕自身、もっと感動することを期待していたのですが・・・
竣工した建築物をみて僕は、「あぁ出来たのか」くらいの感情しか湧き上がってこなかったのです。
ともかく、これからモノづくりの世界へ飛び込もうと考えている工学系学生は、自らの過去を振り返ってほしいですね。モノづくりが苦手だったなぁと心当たりがあるのなら、それは社会人になっても悩むので。
もちろん、苦手を克服することもあります。苦手を克服して得た能力は輝いて見えるし。だけど、ちょっと待て。君が大昔好きだったことは何だっただろうか。なぜ、嫌いだったことを回り道して好きになる必要がある、と思うのです。
もっとストレートに、好きだったことを好きにやる。それだって当たり前のことだと思います。
月並みな言葉ですが、「学び始めることに遅すぎることはない」です。ケンタッキーの社長は、65歳に起業しました。たとえ建築と違う分野の仕事がしたくなっても、それは全然取り返せると思いますよ。
現に僕がそうですからね。一度は設計事務所で仕事をしていますが、結局自分の好きなこと(文書の執筆)を仕事にしています。
チャンスは何度だってできる。「少年よ大志を抱け」、です。
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