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構造設計者に成るための就職先について

建築学生の皆さんが気にしていること。恋愛、サークル、研究・・・でも最後は就職活動ではないでしょうか。僕は大学を離れて丸6年経ちます。皆さんの大分先輩ですね。


当時、就活で構造設計を志す人は本当に少なかったです。不景気で、皆が安定志向でしたから。敢えて構造設計に進む人は、10人いて1人の割合でした。現在でも構造設計者になりたい! という方は、少数かと思います。


目指す人が少ない分、構造設計の就職先に関する情報も少なくて不安ですよね。また、知り合いのOBに構造設計者が少ないですよね。今回は、どうしたら構造設計者になれるのか、「構造設計者になる方法と就職先」について説明します。

20世紀を築いた構造家たち

構造設計者になるための就職先

構造設計者になるための就職先は、下記の3つです。


・ゼネコンの構造設計部

・組織設計事務所の構造設計部

・構造設計事務所


それぞれの特徴を説明します。

ゼネコンの構造設計部

構造設計者のお仕事は、主に構造計画、構造計算、構造図作成、工事監理に分かれます。ゼネコンの主体は施工管理ですが、中小のゼネコンから大手ゼネコンまで、設計部を持っている会社は多いです。特に竹中工務店や鹿島建設は、組織設計事務所に引けを取らないデザイン力があります。


また資力が設計事務所に比べ大きいので、研究所を持っています。設計で、新技術や特許技術を採用できるのもゼネコンの大きな魅力です。またゼネコンの場合、新入社員はまず施工管理部隊に配属されます。


ここで数年間、施工管理のことを学んだ後、実力のある人は設計部へ戻ります。実際の現場を体験するので、設計部に配属された後でも構造的知見と施工的知見の両方から物事を見据えることができます。


僕は数年前、大手ゼネコンの構造設計者とグループで話す機会がありました。彼らと話していると、やたらと納まりに詳しいのです。「こういう構造はどうか」と話すと、「いや、それじゃあ納まらない」と言う感じです。

竹中工務店のディテール―実例詳細・標準詳細図集


余談ですが、設計事務所勤めの人たちよりも真面目な方が多いと思いました。設計事務所は勤務体制もルーズですが、ゼネコンは生活態度に至るまで厳しい感じ。ま、それが普通の会社ですし、福利厚生、給料、会社としてしっかりしています。

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組織設計事務所の構造設計部

僕は組織設計事務所に勤めていました。組織設計事務所にも中小〜大手まであります。大手と言えば日建設計がトップクラスです。


組織設計事務所の特徴は「意匠・設備・積算」という他分野の知識が身に付くことです。特に意匠と構造の納まりは度々考えます。ゼネコンであれば、施工部隊


普段意匠との打ち合わせも多いので、建築の美しさにこだわるように。日建設計の建物をみれば、意匠・構造・設備が一丸となって1つの建物に向かっている様子がよくわかりますね。

日建設計のディテール―伝承される理念と技術の展開


ゼネコンより小さいですが、会社としてまあまあの規模。福利厚生や給料もまあまあ。バランスのとれた就職先なのかな、と。

構造設計事務所(個人事務所)

専業の構造設計事務所も構造設計者になりたいのなら、リストアップすべき就職先です。構造家と呼ばれる方たちは、個人の設計事務所を持っています。上に挙げた2つとは違って、デザイン性豊かな建物や、新進気鋭の建築家と組んで構造設計ができます。

20世紀を築いた構造家たち


一方で、堅実に粛々と「構造設計をこなす」構造設計者も多いです。割合としては、こなす設計事務所が9割で、構造家の事務所が1割でしょうか。


両方とも、言わずもがな激務ですが・・・独立すれば自由に設計できる環境が整っていることでしょう。入社した設計事務所の所長から仕事をもらって生活する・・・なんてこともあるようです。


個人で事務所を主宰するので、激務具合や給料、将来性は所長に影響されます。所長に恵まれると未来が開かれますが、逆は大変です。つまり、最初の職場選びが特に重要、ということです。

まとめ

ゼネコン設計部⇒現場を経験できるので、納まりのことに詳しい構造設計者になれる。


組織設計事務所設計部⇒1組織の中で設計するので、意匠・設備・積算など他分野との連携が上手くなる。他分野の知識もつく。


構造設計事務所⇒同僚も構造屋なので、構造の知識はとにかく豊富。アトリエ系なら調整した構造デザインの力が身に付く。


余談ですが・・・


電算プログラムメーカー⇒構造設計はできないが、彼らが使うソフトを開発するため、ある意味、設計者以上の知識が身に付く。


大学の先生⇒その分野の専門家になれる。また上手くいけば構造設計を行う機会も得られる。

です。

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