この記事の要点
ローラー支点とは鉛直方向の移動のみを拘束する支点であり、水平方向の移動と回転は自由で、鉛直反力のみが生じる。
ピン支点が水平・鉛直両方向の移動を拘束するのに対して、ローラー支点は水平力に抵抗できないため、両端ローラー支点の構造は水平力に対して不安定となる。
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ローラー支点とは鉛直方向の移動を拘束する支点です。
よってローラー支点は、鉛直方向の外力に対して移動しませんが、水平力により水平方向に移動し、モーメントにより回転します。
なお、ローラー支点には鉛直反力が生じます。
今回は、ローラー支点の意味、モーメントとの関係、ピン支点との違いについて説明します。
支点、ピン支点の詳細は下記が参考になります。
ピン支点とは?1分でわかる意味、モーメント反力との関係、ローラー支点、固定支点との違い
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ローラー支点とは、鉛直方向の移動を拘束する支点です。下図にローラー支点を示します。
ローラー支点は鉛直方向の外力に対して移動しませんが、水平力による水平方向の移動、モーメントによる回転は自由です。
ローラー支点の具体例を考えます。
台車やスーツケースは車輪(コロ)が付いているため、押している手を離しても勝手に移動します。
これがローラー支点の具体的なイメージです。
現実には床と車輪に働く摩擦力(抵抗力)により、自然に移動は止まりますが、ローラー支点は水平力に一切抵抗できないと考えます。
下図のように、水平力が作用する両端をローラー支点とした梁を考えます。このとき、ローラー支点は水平力に抵抗できないので、梁は加力方向に移動するでしょう。
なお、下図のような構造物は力に対して「静止しない」不安定な構造として扱います。
また、下図のようにローラー支点を描く場合、鉛直方向に自由に移動する支点となります。
なお、ローラー支点は移動支点ともいいます。
移動支点(可動支点)とは?回転支点・固定支点との違いと各支点で発生する反力
ローラー支点とピン支点との違いを下記に示します。
・ローラー支点 ⇒ 鉛直方向の移動を拘束する支点。
水平方向の移動、回転は自由。
・ピン支点 ⇒ 鉛直、水平方向の移動を拘束する支点。回転は自由
下図にピン支点のイメージを示します。
ピン支点の詳細は下記が参考になります。
ピン支点とは?1分でわかる意味、モーメント反力との関係、ローラー支点、固定支点との違い
混同しやすい用語
ローラー支点(移動支点)
鉛直方向の移動のみを拘束する支点。
水平方向への移動と回転は自由で、鉛直反力のみ生じる。
反力の数は1つ。
ピン支点に対して、ローラー支点は水平反力が生じない分、反力の数が1つ少なく、水平力に対して抵抗できない点が異なる。
ピン支点(回転支点)
鉛直・水平両方向の移動を拘束する支点。
回転は自由で、鉛直反力と水平反力の計2つの反力が生じる。
固定支点に対して、ピン支点はモーメント反力が生じず回転が自由な点が異なる。
ローラー支点を整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| ローラー支点 | 鉛直方向の移動のみ拘束・水平と回転は自由 | 反力は1つ(鉛直反力のみ) |
| ピン支点 | 鉛直・水平方向の移動を拘束・回転は自由 | 反力は2つ(鉛直+水平) |
| 固定支点 | 鉛直・水平・回転すべて拘束 | 反力は3つ(鉛直・水平・モーメント) |
今回は、ローラー支点について説明しました。ローラー支点は鉛直方向に移動を拘束する支点です。水平方向の移動、回転は自由です。ピン支点、固定支点の詳細も勉強しましょう。支点と支点反力の意味、固定支点の詳細は下記が参考になります。
固定支点とは?反力・モーメントの意味とピン支点・ローラー支点との違い(図解)
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
試験では「ローラー支点で生じる反力の種類と数を答えよ」や「ピン支点・ローラー支点・固定支点の拘束条件の違いを比較せよ」の形で出題されることが多い。
各支点の反力の数(ローラー1・ピン2・固定3)と拘束方向をセットで暗記すると、静定・不静定の判別問題にも応用できる。