この記事の要点
固定支持とは、鉛直・水平・回転(モーメント)の3方向をすべて拘束する支点形式です。
固定端とも呼ばれます。
固定支持の反力は鉛直力・水平力・モーメント反力の3種類が発生します。
単純支持(ピン支持)は鉛直・水平のみを拘束し、回転は自由です。
固定度が高い分、支点部に大きなモーメントが集中します。
この記事では、固定支持とは何かを整理します。
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固定支持とは、鉛直、水平、回転に対して変位を拘束する支持方法です。
回転を拘束することで、単純支持に比べて変位を小さくできます。
両端を固定支持とした梁を両端固定梁、片側のみを固定支持とした梁を、片持ち梁といいます。
今回は、固定支持の意味、記号、境界条件、周辺固定支持について説明します。
※両端固定梁、片持ち梁については、下記の記事が参考になります。
両端固定梁とは?1分でわかる意味、曲げモーメント、たわみ、解き方
片持ち梁とは?固定端・自由端・曲げモーメント・たわみをわかりやすく解説
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固定支持は、鉛直、水平、回転に対して変位を拘束する支持方法です。回転を拘束することで、変位を抑えることが可能です。下図をみてください。これが固定支持です。
両端を固定支持にした梁を、両端固定梁といいます。片側を固定支持、片側を自由端にした梁は、片持ち梁です。両端固定梁、片持ち梁の詳細は、下記の記事が参考になります。
両端固定梁とは?1分でわかる意味、曲げモーメント、たわみ、解き方
片持ち梁とは?固定端・自由端・曲げモーメント・たわみをわかりやすく解説
固定支持は、回転を拘束する支持方法です。よって、支持部に曲げモーメントが生じます。変位を抑えることが可能ですが、必ずしも単純梁より有利になるとは限りません。
固定支持にすることで、支持部に曲げモーメントが集中する可能性もあります。支点の条件は、下記の記事が参考になります。
下図に固定支持の記号を示しました。
固定支持は境界条件の1つです。その他、ピン支持、ローラー支持があります。境界条件の詳細は下記の記事が参考になります。
部材の周辺を固定支持としたものを、周辺固定支持といいます。下図を見てください。鉄筋コンクリートのスラブです。RCの梁に囲まれたスラブは、周辺が固定支持です。
固定支持を示す記号を、スラブの周囲に明記して表現します。
周辺を固定支持とすることで、変位を拘束し応力を減らす効果があります。スラブの変形、設計法は下記の記事が参考になります。
RCスラブのたわみ計算|RC基準の計算図表の使い方と算定手順を解説
混同しやすい用語
固定支持
移動と回転の両方を拘束する境界条件。
端部にモーメントが発生する。
単純支持
移動のみ拘束で回転は自由な境界条件。
端部モーメントは発生しない。
固定支持を整理した表を示します。
| 支持方法 | 拘束条件 | 端部モーメント |
|---|---|---|
| 固定支持 | 鉛直・水平・回転すべて拘束 | 発生する(端部に集中) |
| 単純支持(ピン) | 鉛直・水平を拘束、回転は自由 | 発生しない(自由に回転) |
| 周辺固定支持 | スラブ周辺を固定支持とした状態 | たわみ小・端部に大きなM発生 |
今回は固定支持について説明しました。
意味が理解頂けたと思います。
固定支持は、鉛直、水平、回転方向の変位を拘束する支持方法です。
変位を小さくすることが可能です。
また、部材中間部に生じる曲げモーメントを減らす効果もあります(その分、端部に曲げモーメントが生じます)。
固定支持の意味、特徴を覚えてくださいね。
また、下記の記事も併せて参考にしてください。
両端固定梁とは?1分でわかる意味、曲げモーメント、たわみ、解き方
片持ち梁とは?固定端・自由端・曲げモーメント・たわみをわかりやすく解説
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
スラブや梁の支持条件(固定支持か単純支持か)は設計上の仮定であり、実際の状況に合わせて適切に選択することが重要です。
周辺固定支持ではたわみが小さくなりますが、支持部に大きなモーメントが発生します。