この記事の要点
ワーキングジョイントとは構造体の変形が予測される目地で、シーリング材が追従できるよう2面接着で施工する必要があります。
ノンワーキングジョイント(変形が小さい目地)の3面接着と異なり、2面接着にすることでシーリング材のひび割れを防ぎます。
この記事では、ワーキングジョイントとは何かを整理します。
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ワーキングジョイントとは、構造部材の被着体の変形が予想されるジョイントです。
鉄骨造の建具回りの目地、ガラス回りの目地、乾式パネルの目地などが該当します。今回はワーキングジョイントの意味、2面接着と3面接着の違いについて説明します。
※反対に、被着体の変形がないジョイントを、ノンワーキングジョイントといいます。
ワーキングジョイントとは、構造体の被着体部の変形が予想されるジョイントです。ワーキングジョイントは「目地回り」に使う用語です。
目地は、防水のためシーリングが必要です。シーリングを拘束すると、変形のさい、余計な応力が作用します。
よって、シーリングは、ひび割れないよう接着面を2か所とします。接着面を2か所にすることで、
不要な応力を減らす目的があります。下図のように、ワーキングジョイントでは「2面接着」を行います。
鉄骨造は変形しやすい構造です。よって、鉄骨造の建具回りの目地はワーキングジョイントです。
ガラス回りの目地や、乾式パネルの目地もワーキングジョイントですね。
また、2面接着の方法は下記があります。
・バックアップ材を用いる方法
・ボンドブレーカーを用いる方法
バックアップ材、ボンドブレーカー共に、シーリング材と接着させません。2面のみ接着することが目的だからです。
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ノンワーキングジョイントは、被着体の変形が予想されないジョイントです。変形が無いので、3面接着とします。
鉄筋コンクリート造の誘発目地などが、ノンワーキングジョイントに該当します。
2面接着と3面接着の違いを下記に整理しました。
2面接着 ⇒2面(2か所)にシーリングを接着する方法
3面接着 ⇒3面(3か所)にシーリングを接着する方法
2面接着は、ワーキングジョイントに使います。3面接着はノンワーキングジョイントです。
前述しましたが、ワーキングジョイントは、被着体の変形があるので、シーリングはなるべく拘束しません。
変形を拘束する箇所が多いと、ひび割れが増えるからです。
混同しやすい用語
ワーキングジョイント(working joint)
構造体の変形(振動・温度変化・不同沈下)が予測される目地。
シーリング材が伸縮に追従できるよう、底面を接着させない2面接着とする。
ノンワーキングジョイント(non-working joint)
変形量が極めて小さい目地。
3面接着が可能で、シーリング材が底面を含む3面に密着する。
変形が生じると3面接着では応力が集中してひび割れやすい点がワーキングジョイントとの決定的な違い。
ワーキングジョイントを整理した表を示します。
| 種類 | 接着方法 | 適用箇所 |
|---|---|---|
| ワーキングジョイント | 2面接着 | 鉄骨造の建具・ガラス・乾式パネル回り |
| ノンワーキングジョイント | 3面接着 | RC造の誘発目地など変形が少ない箇所 |
| 2面接着の方法 | バックアップ材またはボンドブレーカー使用 | 底面を接着させず2面のみ接着 |
今回はワーキングジョイントについて説明しました。ワーキングジョイントは、構造体の被着部の変形が予測されるジョイントです。
シーリング目地がひび割れないよう、2面接着とします。3面接着の違いと併せて覚えてくださいね。
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
一級建築士試験では「ワーキングジョイントは2面接着、ノンワーキングジョイントは3面接着」という使い分けが問われます。
「変形が予測される=ワーキング=2面接着」という理由とセットで覚えましょう。
外壁目地のシーリング施工問題として出題されることがあります。