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ポストテンション方式とは?プレテンションとの違い・特徴・プレストレス導入

この記事の要点

ポストテンション方式とは、コンクリート硬化後にシース管内のPC鋼材に引張力を導入してプレストレスをかける方法です。

プレテンション方式はコンクリート打設前に鋼材を緊張させるのに対し、ポストテンションは打設後に緊張します。

この記事では、ポストテンション方式とは何か、プレテンションとどう違うのかを整理します。

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ポストテンション方式とは、プレストレス導入の方法の1つです。コンクリート硬化後に、プレストレスを導入します。


硬化後のコンクリートに、直接圧縮力を加えるイメージです。


今回はポストテンション方式の意味、特徴、プレテンション方式との違いについて説明します。

プレテンション方式とは?特徴・PC鋼材の緊張順序とポストテンション方式との違い

ポストテンション方式とは?

ポストテンション方式とは、コンクリートの硬化後に、PC鋼材に張力を導入する方法です。

コンクリート硬化後、PC鋼材を引っ張るので、引張力に対してコンクリートが影響しないよう、「PC鋼材はシース管の中」に入れます。


PC鋼材に張力導入後、シース管内はグラウトを注入します。下図をみてください。


これがポストテンション方式で使うシース管とPC鋼材の関係です。


シース管とPC鋼材の間には、グラウトを注入しPC鋼材の腐食を保護します。また、付着を確保します。

ポストテンション方式

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ポストテンション方式の特徴

ポストテンション方式の特徴を、下記に整理しました。


・コンクリート硬化後に、PC鋼材に張力を導入する。

・硬化後のコンクリートに支圧力が作用し、プレストレスを導入する。

・PC鋼材はシース管の中に入っている。

ポストテンション方式とプレテンション方式の違い

ポストテンション方式とプレテンション方式の違いを下記に整理しました。


ポストテンション方式 ⇒ コンクリート硬化後、PC鋼材に張力を導入する方法。支圧力によりプレストレスを導入する方法

プレテンション方式 ⇒ コンクリート硬化前にPC鋼材に引張力を与え、コンクリート硬化後、鋼材を切断しプレストレスを導入する方法


プレテンション方式の意味は、下記も参考になります。

プレテンション方式とは?特徴・PC鋼材の緊張順序とポストテンション方式との違い

プレストレスの減少

プレストレスにより、引張側応力の減少、たわみの減少が可能です。ただし、コンクリートのクリープ、PC鋼材のリラクセーションにより、プレストレスは減少します。


コンクリートのクリープ、リラクセーションの意味は、下記が参考になります。

コンクリートのクリープとは?原因・たわみへの影響・変形増大係数を解説

混同しやすい用語

プレテンション方式(pre-tension)

PC鋼材をあらかじめ緊張した状態でコンクリートを打設・硬化させ、その後に緊張を解放してプレストレスを導入する方式です。

プレテンション方式はコンクリート打設前にPC鋼材を緊張するのに対して、ポストテンション方式はコンクリート硬化後にPC鋼材を緊張してプレストレスを導入するものであり、緊張のタイミングが正反対です。

有効プレストレス(ゆうこうプレストレス)

PC鋼材の緊張力からリラクゼーション・クリープ・乾燥収縮などの損失を差し引いた、実際に部材に有効なプレストレスです。

有効プレストレスは損失後の実際の残留緊張力であるのに対して、ポストテンション方式は有効プレストレスを導入する施工方法の一つであり、プレストレスの量と導入方式の違いがあります。

ポストテンション方式を整理した表を示します。

項目内容備考
プレストレス導入タイミングコンクリート硬化後にPC鋼材を緊張するプレテンションは硬化前に緊張
PC鋼材の配置シース管(ダクト)の中に通す緊張後にグラウトを注入
主な適用例現場打ち大スパン梁・橋梁プレテンションは工場製作プレキャスト部材に適用

まとめ

今回はポストテンション方式について説明しました。意味が理解頂けたと思います。


ポストテンション方式は、コンクリート硬化後に、PC鋼材に張力を導入する方法です。


PC鋼材とシース管との関係を覚えてください。プレテンション方式との違いも理解しましょう。下記が参考になります。

プレテンション方式とは?特徴・PC鋼材の緊張順序とポストテンション方式との違い

構造物の種類-PC構造と理論-

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理解度チェック

Q.

ポストテンション方式とは、いつPC鋼材に張力を導入する方法ですか?

答えを見る

コンクリートの硬化後に、PC鋼材に張力を導入する方法です。硬化後のコンクリートに支圧力が作用し、プレストレスを導入します。

Q.

ポストテンション方式でPC鋼材を入れるものと、張力導入後に注入するものは何ですか?

答えを見る

PC鋼材はシース管の中に入れます。張力導入後、シース管内にグラウトを注入し、PC鋼材の腐食保護と付着の確保を行います。

Q.

プレストレスが減少する原因は何ですか?

答えを見る

コンクリートのクリープと、PC鋼材のリラクセーションにより、プレストレスは減少します。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

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