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台形の重心位置は、普通の四角形に比べて求め方が複雑です。四角形の重心位置は、図形の中心ですが、台形の場合は上辺と下辺の長さに応じて、位置が上下します。今回は、台形の重心位置の求め方、作図方法、台形の面積について説明します。なお、複雑な図形の重心は、「断面一次モーメント」により求める方法が簡単です。詳細は、下記が参考になります。
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台形の重心を求める式は、下記です。
yは台形の重心、hは台形の高さ、aは下辺の長さ、bは上辺の長さです。上式の通り、台形の重心は、上辺の長さ、下辺の長さ、高さが決定すれば計算できます。
例えば、
h=3
a=5
b=2
のとき、y=1.286です。下図をみてください。下辺の長さが大きい台形ですね。よって、重心が中心より下側に移動することが想像できると思います。高さの中心が1.5に対して、1.286となります。
下辺の長さが大きいほど、重心位置は中心より下側に移動します。図心の考え方は、下記が参考になります。
台形の重心を求める公式を誘導します。台形に限らず、重心の求め方は下記です。
断面一次モーメントの意味は、下記が参考になります。※断面一次モーメントは、簡単にいうと、「図形の断面積×図形の図心までの距離」です。
下図を見てください。まず台形の断面一次モーメントを求めます。
上辺と下辺、高さのみ分かっています。ポイントは、「2つの三角形に分解する」ことです。台形に対角線を引きます。すると2つの三角形ができます。2つの三角形に対して、「断面積×図心位置」を合計した値が、断面一次モーメントです。よって、
です。三角形の面積は、「底辺×高さ÷2」です。三角形の図心位置は、「高さの1/3」ですね。下図をみてください。下辺を図心高さの基準とするとき、三角形①の図心はh/3です。下辺が基準(0とする位置)なので、三角形②の図心は2h/3ですね。
台形の断面積は
です。重心は
断面一次モーメント÷断面積={(a+2b)h2/6}÷{(a+b)h/2}=h(a+2b)/3(a+b)
です。まずは断面一次モーメントの考え方を理解すること、次に台形を2つの三角形に分解することを忘れないでくださいね。※断面一次モーメントの求め方は、下記が参考になります。
台形の面積を求める式は、下記です。
今回は台形の重心位置の求め方について説明しました。意味が理解頂けたと思います。台形に限らず、重心は断面一次モーメントと断面積が分かれば計算できます。特に断面一次モーメントの計算を理解してくださいね。また、台形の重心は、上辺と下辺の長さに影響すると覚えてください。下記も併せて参考にしてくださいね。
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