この記事の要点
三つの力の合力は、一度に合成するのではなく、まず任意の2つの力を平行四辺形の対角線で合成してから、その合力と残りの力をさらに合成する手順で求めます。
合成する順序を変えても最終的な合力は変わりません。
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三つの力の合力は、まずは2つの力の力の平行四辺形より合力R1を求めたあと、R1と残りの力の平行四辺形をつくることで三つの力の合力R2求められます。実際に、下図に示す三つの力の合力を作図により求めましょう。
まず、P1とP2の合力を求めます。二つの力の合力は、二つの力を二辺とする平行四辺形の「対角線」です。よって合力を作図で求めると下図となります。なおP1とP2の合力をR1とします。
次に、二つの力の合力R1とP3の力の平行四辺形をつくります。この力の平行四辺形の対角線が三つの力の合力R2となります。
以上のように、三つの力の合力は二つの力の合力の求め方は変わりません。
一気に三つの力を合成するのではなく、まずは二つの力を合成した後、その合力と残りの力を合成するのです。
この考え方に基づけば、四つの力、五つの力、六つの力でも簡単に合力を算定できます。
なお、多くの力を合成する場合、その力を合成する順序を変えても合力は変わりません。前述の例では「P1+P2=R1、R1+P3=R2」の順序で合力を求めましたが、たとえば「P1+P3=R1、R1+P2=R2」でも結果は同じです。
| 力 | x成分 | y成分 |
|---|---|---|
| F1 = 50 N(36.9°方向) | +40 N | +30 N |
| F2 = 60 N(x方向負) | -60 N | 0 N |
| F3 = 30 N(y方向負) | 0 N | -30 N |
| 合計(合力R) | Rx = -20 N | Ry = 0 N |
合力の大きさ:|R| = √((-20)2+02) = 20 N(x方向負・左向き)
→ 3力の合力は20Nの左向き水平力。Ryがゼロになったのは、F1とF3のy成分が打ち消し合ったため
| 項目 | 2力の合成 | 3力(n力)の合成 |
|---|---|---|
| 作図法 | 平行四辺形を1回作成 | 2力ずつ繰り返す(n-1回) |
| 成分計算法 | Rx=F1x+F2x、Ry=F1y+F2y | 全ての力のx・y成分を足し算 |
| 合成順序の影響 | −(2力の順序は1通りのみ) | 順序を変えても合力は同じ |
Q. x成分:Fx1=30N・Fx2=-20N・Fx3=10N、y成分:Fy1=40N・Fy2=10N・Fy3=-30N の3力の合力の大きさは?
A. Rx=30-20+10=20N, Ry=40+10-30=20N。|R|=√(202+202)=√800≒28.3N
Q. 3つの力が互いに打ち消し合って合力がゼロになる条件は?
A. 全ての力のx成分の和=0、かつy成分の和=0 となるとき合力はゼロ(力の平衡条件と同じ)
今回は、三つの力の合力は、まずは2つの力の力の平行四辺形より合力R1を求めたあと、R1と残りの力の平行四辺形をつくることで三つの力の合力R2求められます。
三つの力の合力は二つの力の合力の求め方は変わりません。
一気に三つの力を合成するのではなく、まずは二つの力を合成した後、その合力と残りの力を合成するのです。
力の合成、二つの力の合成は下記をご覧ください。
力の合成とは?計算方法・合力と平行四辺形の関係(ベクトルの合成の基礎)
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3つの力の合力を作図で求める手順を説明してください。
一度に合成するのではなく、まず任意の2つの力P1・P2を平行四辺形の対角線で合成して合力R1を求め、次にR1と残りの力P3で平行四辺形をつくり、その対角線が3つの力の合力R2となります。平行四辺形法は2つの力にしか適用できないため、2力ずつ順に合成します。
合成する順序を変えると合力は変わりますか。
変わりません。ベクトル加法の交換法則により、合成の順序によらず最終的な合力は同じになります。例えばP1+P2=R1→R1+P3でも、P1+P3=R1→R1+P2でも結果は同じです。
向きの異なる複数の力の合力の大きさはどう求めますか。
各力のx成分・y成分をそれぞれ足し合わせてRx・Ryを求め、|R|=√(Rx2+Ry2) で算定します。合力の大きさは各力の大きさの単純な合計には等しくありません。x成分の和とy成分の和がともに0になると合力はゼロ(力の平衡)になります。
