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分力(ぶんりょく)とは、1つの力を2つ以上に分解した力です。逆に2つ以上の力を、1つに合成した力を「合力(ごうりょく)」といいます。今回は分力の意味、考え方と角度、計算、60度の分力、斜面と分力の関係について説明します。分力の求め方は、下記も参考になります。
力の合成の方法、合力の意味は下記が参考になります。
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分力(ぶんりょく)とは、1つの力を2つ以上に分解した力です。下図をみてください。これが分力です。
綱引きを例にします。下図のように、片側は1人が60kgの力で引張って、反対側は2人は30kgづつの力で引張ります。このとき綱は、どちら側にも動かず均衡を保ちます。これを計算式で表すと
60kg=30kg +30kg
です。
これは、1つの力60kgを分解した結果が、分力30kgともいえます。また、見方を変えれば2つの力30kgを合成すると1つの力60kgです。
1つ以上の力を2つ以上の力に分解することを「力の分解」といいます。下記が参考になります。
一方、2つ以上の力を1つの力に合成することを「力の合成」といいます。さらに、合成された力を「合力」といいます。力の合成、合力の詳細は下記が参考になります。
角度のついた力の分力は、下記のように求めます。角度のついた力(斜め方向の力)は、水平方向と鉛直方向に分解します。
分力は下記の通りです。
水平方向の分力=P2+P1cos(θ)
鉛直方向の分力=P1sin(θ)
上記のように、分力は三角関数より鉛直成分と水平成分に分解します。合力を求める時は、上記と逆の操作を行います。合力の求め方、力の合成は下記が参考になります。
下図の力を、水平・鉛直方向の分力に分解しましょう。力のなす角度は30度とします。
力のベクトル(角度)が分かっているので、三角比を計算すれば簡単に分解できますね。角度が30度なので三角比は、
鉛直成分=高さ÷斜辺=1÷2
水平成分=底辺÷斜辺=√3÷2
です。よって分力は
鉛直方向の分力=P/2
水平方向の分力=√3P/2
です。
下図の力の鉛直成分と水平成分の分力を求めましょう。
三角関数を思い出してください。各成分は三角比より
鉛直成分=高さ÷斜辺=√3÷2
水平成分=底辺÷斜辺=1÷2
です。よって分力は、
鉛直方向の分力=√3P/2
水平方向の分力=P/2
です。
下図のように斜面にある物の重量の分力を求めましょう。
物の重量は、重力の作用により鉛直向きに作用します。一方で、斜面の角度だけ分力は
斜面に平行な成分
斜面に垂直な成分
に分解されます。下図をみてください。角度30度の斜面に物がのっています。重量は鉛直方向に作用します。分力を求めましょう。
斜面に平行な成分、斜面に垂直な成分を求めます。このとき、各力のなす角度がどうなるか考えましょう。
斜面の角度が分かっているので、物の重量と分力が成す角度は下図の通りです。
よって分力は下記となります。
斜面に平行な分力=200×1/2=100g
斜面に垂直な分力=200×√3/2=173g
今回は分力について説明しました。意味が理解頂けたと思います。分力は、1つの力を2つ以上に分解した力です。物理や工学では、斜めの力を水平成分と鉛直成分に分解することも多いです。また斜面の力の分解も理解しましょう。合力、力の合成も併せて勉強しましょうね。
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