この記事の要点
2力のつり合いとは、2つの力の合力がゼロになる状態のこと。
つり合いの条件は「①大きさが等しい ②向きが逆(180°逆方向) ③同一直線上にある」の3条件を同時に満たすこと。
綱引きで双方が同じ力で引くと綱が動かないのが典型例。
作用反作用の法則はつり合いとよく混同されるが、作用反作用は異なる物体間の力であり、つり合いとは概念が異なる。
この記事では、2力のつり合いとは何か、つり合いの3条件はどうなのか、作用反作用とどう違うのかを整理します。
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2力のつり合いとは、2つの力の合力がゼロになり物体が静止する状態のことです。
2力のつり合いとは、2つの力がつり合うことです。
力のつり合いは、2つ以上の力の合力が0になることです。
力がつり合うとき、物は移動せず静止します。
綱引きをイメージしてください。
綱引きは反対方向に綱を引張ります。
同じ力を使って綱を引張ると、綱は動かず静止します。
力のつり合い、作用反作用の意味は下記も参考になります。
作用力とは?意味・反作用力との関係と力のつり合いの計算方法(ニュートンの第3法則)
2力の読み方は下記をご覧下さい。
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2力のつり合いとは、2つの力がつり合うことです。下図をみてください。これが2力のつり合いです。
物体に、左側と右側から力が作用しています。力の大きさは10kNとします。力は反対向きに作用しているので、2つの力の合力は
10kN-10kN=0
です。複数の力の合力が0(ぜろ)になるとき力はつり合います。また力がつり合うとき、物体は移動せず静止します。※力のつり合いの詳細は下記が参考になります。
仮に右側に作用する力が20kNになると、力はつり合わず右側に移動します。
2力のつり合いは、綱引きをイメージすると良いでしょう。綱引きでは、左右から綱を引張ります。
左右から綱を引張る力が同じであれば、綱は静止します。2力がつり合っている状態です。ところが左右どちらかの力が強ければ、そちらの方向に綱は移動します。
身近な例でいうと、我々の身の回りの物は、ほとんどが静止しています。これは物体の重力が、床などから作用する反作用力とつり合うからです。作用反作用の詳細は、下記が参考になります。
作用力とは?意味・反作用力との関係と力のつり合いの計算方法(ニュートンの第3法則)
2力のつり合いの条件を下記に示します。
・2つの力の大きさは等しい
・2つの力の向きは反対である
・2つの力は同一直線上にある。(作用線が一致する)
2つの力は同一線上に無いとつり合いません。同一線上にない2つの力を下図に示します。
2つの等しく反対向きの力が同一線上に無いとき、物には「モーメント」が作用し回転します。この力を偶力ともいいます。力のモーメント、偶力の詳細は下記が参考になります。
偶力(ぐうりょく)とは?意味・モーメントの公式・求め方をわかりやすく解説
私たちの日常には、2力のつり合いが溢れています。例えば机や椅子です。机や椅子には、普段から「重力」が作用しています。重力に対して、机が勝手に移動することはなく静止しています。
これは机に作用する重力と等しい力で、床から反対向きの力が作用するからです。これを作用反作用の法則ともいいます。作用反作用の詳細は下記が参考になります。
作用力とは?意味・反作用力との関係と力のつり合いの計算方法(ニュートンの第3法則)
机や椅子だけでなく、日常の周りにある物は、ほとんどが静止しています。作用反作用により、2力がつり合っています。
下図のように、2力に角度がつくとどうでしょうか。これはつり合いません。斜め方向の力を鉛直と水平方向の成分に分解します。
すると、右側の水平成分の力は、左側の力より小さいことがわかります。また、右側には上向きの力も作用します。左側には水平方向にのみ力が作用するので、つり合うことはないです。
ただし、斜め方向の力をもう1つ加えると、力がつり合うかもしれません。3つの力のつり合いを、3力のつり合いといいます。詳細は下記が参考になります。
混同しやすい用語
2力のつり合い(にりきのつりあい)
同一物体に作用する2つの力の合力がゼロになり、物体が静止する状態。
大きさ同一・向き逆・同一直線上の3条件が必要。
作用・反作用の法則
2つの異なる物体間で力を及ぼし合うとき、互いに大きさが等しく向きが逆の力が生じる法則。
つり合いと混同しやすいが、作用・反作用は「別々の物体」に働く力であり、同一物体の「つり合い」とは異なる。
2力のつり合いを整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| つり合いの3条件 | 大きさが等しい・向きが反対・同一直線上 | 3つすべてを満たすこと |
| つり合いと作用反作用の違い | つり合いは同一物体、作用反作用は別物体 | 試験で混同しやすい重要区別 |
| 具体例 | 綱引きで両者が同じ力を出している状態 | 合力ゼロで綱が静止する |
今回は2力のつり合いについて説明しました。
意味が理解頂けたと思います。
2力のつり合いは、2つの力がつり合うことです。
綱引きをイメージすると理解しやすいです。
2力のつり合いの条件を必ず覚えましょう。
3力のつり合い、力のつり合いの詳細など下記も勉強しましょう。
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
「2力のつり合い」と「作用反作用」は建築士試験でもよく出る混同しやすいテーマです。
「つり合い=同じ物体に作用する複数の力の合力がゼロ」「作用反作用=異なる物体間で働く力のペア」という区別を明確にしてください。
試験ではつり合いの3条件(大きさ・向き・同一直線)を正しく記述できるようにしておきましょう。