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三角形の断面二次モーメントは?導出方法は?

この記事の要点

三角形の断面二次モーメントの公式はbh3/36(図心軸まわり)であり、長方形の断面二次モーメントbh3/12の1/3になる

同じ幅・高さでも三角形は長方形の1/3の剛性しかなく、材料の配置が断面性能に大きく影響することを示す典型例である。

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三角形の断面二次モーメントはbh^3/36です。

四角形の断面二次モーメントがbh^3/12なので、三角形の断面二次モーメントは四角形の断面二次モーメントの1/3の値だと分かります。

よって、幅、高さが同じでも三角形の方が四角形より1/3も柔らかいことを意味します。

今回は、三角形の断面二次モーメント、導出方法について説明します。

断面二次モーメントの詳細は下記が参考になります。

断面二次モーメントとは|公式・H形鋼・たわみとの関係

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三角形の断面二次モーメントは?

三角形の断面二次モーメントは下記の通りです。四角形断面の断面二次モーメントはbh^3/12なので、三角形の断面二次モーメントは四角形の1/3小さい値(幅、高さが同じでも1/3柔らかい)ことが分かります。


三角形の断面二次モーメント


断面二次モーメントの詳細は下記が参考になります。

断面二次モーメントとは|公式・H形鋼・たわみとの関係

三角形の断面二次モーメントの導出方法は?

三角形の断面二次モーメントを導出します。下図に示す三角形について、底辺からある高さyにおける微小断面の高さをdy、幅をxとします。また、三角形の高さはh、幅はbです。


三角形の断面二次モーメント


上図より、相似の関係から幅xは


x:b=(h-y):h

x=b(h-y)/h


です。よって、三角形の微小断面積dAは


dA=dy×x=dy (h-y) b/h


です。あとは断面二次モーメントの定義


三角形の断面二次モーメントの導出方法1


に代入して


三角形の断面二次モーメントの導出方法2


の積分を解けば三角形の断面二次モーメントが導出できます。


三角形の断面二次モーメントの導出方法3


上式について、三角形の重心位置での断面二次モーメントに変換します。なお、xy軸から断面の図心に軸を平行移動したときのx軸、y軸まわりの断面二次モーメント(図心まわりの断面二次モーメント)は


三角形の断面二次モーメントの導出方法4


より算定できます。ここでIxは前述よりbh^3/12であり、三角形の重心位置はyo=h/3、三角形の断面積はbh/2です。よって、図心軸における三角形の断面二次モーメントは


三角形の断面二次モーメントの導出方法5


より


三角形の断面二次モーメントの導出方法6


が得られます。

混同しやすい用語

三角形の断面二次モーメント(図心軸):bh3/36

底辺b・高さhの三角形断面を図心軸まわりで計算した断面二次モーメントの公式。

積分による導出から得られる。

長方形の断面二次モーメントbh3/12に対して、三角形は同じ幅・高さでも1/3の値になり、曲げ剛性が低くなる。

長方形の断面二次モーメント(図心軸):bh3/12

底辺b・高さhの長方形断面の断面二次モーメント。

同サイズの三角形の3倍の剛性を持つ。

三角形のbh3/36と比較することで、断面形状が曲げ剛性EIに与える影響の大きさを理解できる。

三角形の断面二次モーメントを整理した表を示します。

項目内容備考
三角形(図心軸まわり)I=bh3/36底辺b・高さhの三角形断面
長方形(図心軸まわり)I=bh3/12三角形の3倍の剛性
底辺軸まわりの三角形I=bh3/12平行軸の定理で図心軸値に変換可能

まとめ

今回は、三角形の断面二次モーメントについて説明しました。

三角形の断面二次モーメントはbh^3/36です。

四角形の断面二次モーメントがbh^3/12なので、幅、高さが同じでも三角形の方が四角形より1/3も柔らかいことを意味します。

断面二次モーメントの意味、考え方は下記も勉強しましょう。

断面二次モーメントとは|公式・H形鋼・たわみとの関係

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理解度チェック

Q.

三角形の断面二次モーメント(図心軸まわり)の公式を答えてください。

答えを見る

I=bh3/36 です(bは幅、hは高さ)。長方形の断面二次モーメント bh3/12 の1/3で、幅・高さが同じでも三角形の方が長方形より1/3柔らかい(曲げ剛性が低い)ことを意味します。

Q.

三角形の断面二次モーメントを定義式から導出する流れを答えてください。

答えを見る

底辺から高さyの微小断面の幅xを相似より x=b(h-y)/h、微小断面積 dA=(h-y)b/h·dy として、定義式に代入し積分すると底辺軸まわりの値(bh3/12)が得られます。次に平行軸の定理で図心軸(重心位置yo=h/3、断面積bh/2)に変換すると bh3/36 になります。

Q.

三角形の底辺軸まわりと図心軸まわりの断面二次モーメントの違いを答えてください。

答えを見る

底辺軸まわりは I=bh3/12、図心軸まわりは I=bh3/36 です。平行軸の定理(図心からの距離h/3、断面積bh/2を考慮)で両者を変換できます。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

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