この記事の要点
H形鋼の断面二次モーメントを計算するとき、ウェブとフランジを別々に計算して足し合わせるより、「大きな長方形から小さな長方形を引く」方法の方が計算が速い。
I型断面でも同じ考え方が使える。
この記事ではI型断面の断面二次モーメントの求め方・公式I=BH³/12-bh³/12・H形鋼との違いを解説する。
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i型断面の断面二次モーメントは、H形断面の断面二次モーメントの算定と同様の考え方で求められます。
具体的には、1つの大きな長方形の断面二次モーメントから、2つの小さな長方形の断面二次モーメントを引けば算定できます。
今回は、i型断面の断面二次モーメントの求め方、公式、足し合わせのやり方、H形断面との違いについて説明します。
断面二次モーメントの計算式、詳細は下記が参考になります。
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i型断面の断面二次モーメントの公式を下記に示します。また、後述しますがI形断面とH形断面の断面二次モーメントの公式は同じです。
上記の公式は、断面二次モーメントの足し合わせ、引き算の考え方により導出できます。下図をみてください。I断面(I字)は、大きな1つの長方形から2つの小さいな長方形を引いた形です。
あるいは「I'=I+y^2×A」の公式よりI形の図心軸を通るウェブの断面二次モーメントと、図心軸からフランジ芯がyだけ離れた2枚のフランジの断面二次モーメントを足し合わせて算定できます。
以上より、大きな長方形から小さな2つの長方形の断面二次モーメントを引き算すれば、上記の公式が得られます。
i型断面とH形断面の断面二次モーメントを求める公式は同じです。
ただし、I形断面(I字断面)とH形断面の鋼材の場合、両者のウェブやフランジの板厚の規格が異なるため、同幅、同高さだとしても、断面二次モーメントの値は一致しません。
なお、H形断面の断面二次モーメントの求め方は下記をご覧ください。
h形鋼断面の断面二次モーメントは?5分でわかる求め方、弱軸と強軸の違い、一覧
混同しやすい用語
i型断面とH形断面
i型断面(I字断面)とH形断面はどちらもフランジとウェブで構成される断面ですが、鋼材規格や寸法比率が異なります。
i型断面は細身でウェブが高く、H形断面はフランジが幅広く梁や柱に広く使われます。
断面二次モーメントと断面二次半径
断面二次モーメント(I)は断面の曲げ剛性を表す値で、単位はmm?です。
断面二次半径(i)は√(I/A)で求まる長さの次元を持つ値で、細長比の計算に使います。
i型断面の断面二次モーメントを整理した表を示します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公式 | I = BH3/12 ? bh3/12(大きな長方形 ? 小さな2つの長方形) |
| 足し合わせ方法 | ウェブの断面二次モーメント+フランジの断面二次モーメント×2(平行軸定理を使用) |
| H形断面との違い | 公式は同じだが、ウェブやフランジの板厚規格が異なるため断面二次モーメントの値は異なる |
今回はi型の断面二次モーメントについて説明しました。
i型の断面二次モーメントの公式は「大きな1つの長方形の断面二次モーメント-小さな2つの長方形の断面二次モーメント」より算定できます。
断面二次モーメントの意味、計算式など下記も勉強しましょう。
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
i型断面の断面二次モーメントは「引き算の公式」で求めるのがポイントです。
H形断面と同じ公式ですが、フランジやウェブの板厚が異なる点に注意しましょう。