この記事の要点
塑性ひずみとは荷重を除荷しても元に戻らないひずみで、材料が降伏点を超えた塑性域で生じる永久変形のこと。
弾性ひずみ(除荷で0に戻る)との対比で理解すると、応力ひずみ線図での降伏前後の違いを整理しやすい。
この記事では、塑性ひずみとは何か、弾性ひずみとどう違うのか、塑性ひずみの単位は何かを整理します。
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
塑性ひずみ(そせいひずみ)とは、加えた荷重を除荷(荷重を取り除くこと)しても元に戻らないひずみです。
一方、荷重を除荷すると0になるひずみを弾性ひずみ(だんせいひずみ)といいます。
今回は塑性ひずみの意味、単位、弾性ひずみとの違い、応力ひずみ線図との関係について説明します。
弾性、塑性、ひずみの意味など下記が参考になります。
塑性とは?意味・弾性との違い・塑性化・靭性・延性をわかりやすく解説
ひずみ・ひずみ度とは?意味・公式(ΔL/L)・単位・応力との関係を解説
塑性ひずみ(そせいひずみ)とは、荷重を除荷しても元に戻らないひずみです。下図をみてください。塑性状態にある材料の応力ひずみ線図です。
上図の応力ひずみ線図で、降伏するまでに荷重を除荷すれば「ひずみは0」に戻ります(変形する前の形に戻る)。
このひずみを弾性ひずみといいます。ひずみの詳細は下記が参考になります。
ひずみ・ひずみ度とは?意味・公式(ΔL/L)・単位・応力との関係を解説
降伏点を超えても荷重を加えると鋼材は塑性し、応力はそのままでひずみが増加します。
この状態になると、いくら荷重を除荷してもひずみは残ります。弾性と塑性の違いも理解しましょう。
塑性とは?意味・弾性との違い・塑性化・靭性・延性をわかりやすく解説
100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事
塑性ひずみは無次元数のため、単位は無しです。また塑性ひずみだけでなく、弾性ひずみの単位も無しです。無次元数の意味は下記が参考になります。
無次元数とは?意味・単位・種類(レイノルズ数など)・無次元量との違いを解説
塑性ひずみと弾性ひずみの違いを下記に示します。
塑性ひずみ ⇒ 荷重を除荷しても元に戻らないひずみ
弾性ひずみ ⇒ 荷重を除荷すると0になるひずみ
弾性と塑性の違いも理解しましょう。下記が参考になります。
塑性とは?意味・弾性との違い・塑性化・靭性・延性をわかりやすく解説
塑性ひずみ、弾性ひずみは「応力ひずみ線図」をみると良く分かります。
応力ひずみ線図とは、縦軸に応力度、横軸にひずみをとったグラフです。下図に鋼材の応力ひずみ線図を示します。
応力ひずみ線図の詳細は下記が参考になります。
応力ひずみ線図とは?ヤング率との関係・見方と材料別の特徴(鋼材・コンクリート・脆性材料)
混同しやすい用語
塑性ひずみ
降伏点を超えた後に荷重を取り除いても残るひずみで、材料に永久変形が生じていることを示す。
弾性ひずみに対して、塑性ひずみは除荷後に0に戻らない不可逆な変形である。
弾性ひずみ
弾性域内で生じるひずみで、荷重を取り除くと元の0に戻り永久変形を残さない。
塑性ひずみに対して、弾性ひずみは応力との間にフックの法則(σ=Eε)が成立する範囲のひずみ。
塑性ひずみと弾性ひずみを整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 塑性ひずみ | 荷重を除荷しても残るひずみ(永久変形) | 降伏点を超えた後に発生 |
| 弾性ひずみ | 除荷すると0に戻るひずみ(可逆変形) | 降伏前の弾性域で発生 |
| 単位 | 無次元数(単位なし) | 塑性・弾性ひずみとも同様 |
今回は塑性ひずみについて説明しました。塑性ひずみは、荷重を除荷しても元に戻らないひずみです。
逆に荷重を除荷すると0になるひずみを弾性ひずみといいます。弾性と塑性の違い、応力ひずみ線図も理解しましょう。
塑性とは?意味・弾性との違い・塑性化・靭性・延性をわかりやすく解説
応力ひずみ線図とは?ヤング率との関係・見方と材料別の特徴(鋼材・コンクリート・脆性材料)
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
塑性ひずみとは何か。弾性ひずみとの違いは?
塑性ひずみは加えた荷重を除荷しても元に戻らないひずみ(永久変形)。弾性ひずみは荷重を除荷すると0に戻るひずみ。
塑性ひずみが生じるのはどのような状態か?
材料が降伏点を超えた塑性域で生じる。降伏点を超えると応力はそのままでひずみが増加し、荷重を除荷してもひずみが残る。
塑性ひずみの単位は?
無次元数のため単位はなし(弾性ひずみも同様に単位なし)。
