【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!大好評の用語集と図解集のセット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット(※既に26人にお申込みいただきました!)
ひずみは、変形量ΔLと部材の元の長さLの比率です。ひずみはΔL/Lで計算します。今回はひずみの意味、公式と計算法、単位、応力との関係について説明します。また私の経験をもとに、ひずみの測定法について紹介します。ひずみの単位、応力との関係は下記が参考になります。
ひずみの単位は?1分でわかる意味、読み方、ε、パーセント、無次元数との関係
100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事
ひずみは、変形量ΔLと元の長さLの比率です。下図に変形量と元の長さの関係を示しました。また、「公称ひずみ」ともいいます。※真ひずみは、今回の記事は省略します。
ひずみは、応力と比例します(関係式を後述します)。例えば、部材に荷重を加えるほど、部材内に生じる応力は大きくなります。同時に、ひずみも大きくなるのです。
当然ですが、ひずみが0(ぜろ)だと、応力も生じません。この部材を、剛体といいます。※剛体については下記が参考になります。
また、ひずみは漢字で「歪」と書きます。「歪」は「ゆがみ」とも読めますね。同様の意味です。
ひずみの公式(計算法)は下記です。
εはひずみ、ΔLは元の長さに対する変形量、Lは部材の元の長さです。下図をみてください。部材を縦方向に引張ると、縦方向に伸びます。一方、横方向に縮みますね。縦方向をY軸、横方向をX軸とすれば、
が計算できます。上記の比率、εx/εyをポアソン比といいます。ポアソン比については下記が参考になります。
ひずみに単位はありません。無次元数といいます。ひずみの公式を思い出してください。
でした。ΔLを1.0cm、Lを300cmとします。単位を考えて、ひずみεを計算してください。
です。分母と分子が「cm」なので、打ち消しあって単位が無くなると気づきますね。下記も参考にしてください。
ひずみの単位は?1分でわかる意味、読み方、ε、パーセント、無次元数との関係
代表的なひずみ測定法に「ひずみゲージ」があります。ひずみゲージと呼ばれる電気抵抗が計測可能なものを試験体に貼り付けます。
ひずみは、電気抵抗と関係します。よって、ひずみゲージを介して、電気抵抗の変化を読み取り、間接的にひずみを測る仕組みです。
学生時代、引張試験をするときは、ひずみゲージをよく使いました。ひずみゲージは専用の接着剤を用いて、試験体に貼り付けます。
建築部材の変形は、人間の目やノギスなどで中々判断できません(伸びが数ミリなど測定困難)。ひずみの公式は、変形量と元の長さとの比率ですが、実際の測定法は異なるので注意してくださいね。
ひずみと応力の関係を下記に示します。
σは応力、Eやヤング係数、εはひずみです。ポイントは、応力とひずみが比例関係にあることです。但し、鋼などの塑性材料は、塑性領域では上式で計算できません。詳細は下記の記事が参考になります。
塑性とは?1分でわかる意味、靭性、延性、弾性との違い、対義語、塑性変形能力との関係
またヤング係数、応力についても参考にしてください。
また、引張力しか作用しない部材では、下式が成立します。
ΔLは変形量、Nは軸力、Lは元の長さ、Eはヤング係数、Aは断面積です。上式は、応力とひずみの関係、ひずみの公式などから導きます。下記が参考になります。
剛性ってなに?剛性の算定と、軸方向応力、ポアソン比、ひずみの関係
今回はひずみについて説明しました。ひずみの意味が理解頂けたと思います。ひずみは、変形量と元の長さの比率です。公式は簡単なので、実際に計算してみましょう。ただ、実際のひずみを計測するときは、ひずみゲージなどを用います。計算式とは、考え方が異なることを覚えてくださいね。下記も併せて学習しましょう。
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!大好評の用語集と図解集のセット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット(※既に26人にお申込みいただきました!)
有料メルマガを無料で見てみませんか?⇒ 忙しい社会人、学生のためのビルディング・アップデート