建築学生が学ぶ構造力学

  1. HOME > 水理学の基礎 > 損失水頭の計算は?5分でわかる計算、求め方、エネルギー勾配との関係

損失水頭の計算は?5分でわかる計算、求め方、エネルギー勾配との関係

この記事の要点

損失水頭の計算は「A点の全水頭-B点の全水頭」で求められます。全水頭は「位置水頭+速度水頭+圧力水頭=z+v²/2g+p/ρg」で計算します。

損失水頭を2点間の距離Lで割った値がエネルギー勾配で、速度水頭の影響が小さい場合は動水勾配とほぼ一致します。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット


損失水頭(そんしつすいとう)の計算は、2点間の全水頭の差です。


エネルギー保存則より、摩擦などによるエネルギー損失の影響を考慮すれば、水路のどの位置でも全水頭は同じになります。


また損失水頭を2点間の距離で割った値を、エネルギー勾配といいます。今回は損失水頭の計算、求め方、エネルギー勾配との関係について説明します。


全水頭、損失水頭の詳細は下記が参考になります。

全水頭とは?1分でわかる意味、求め方、単位、ピエゾ水頭、圧力水頭との関係

損失水頭とは?1分でわかる意味、単位、計算、エネルギー勾配

損失水頭の計算は?

損失水頭の計算は、2点間の全水頭の差です。エネルギー保存則より水路のどの位置でも全水頭は同じになりますが、実際は摩擦などの影響でエネルギーは損失します。


よって損失水頭の計算は、2点間の全水頭の差を求めれば良いです。


図 損失水頭


全水頭の求め方は下記が参考になります。

全水頭とは?1分でわかる意味、求め方、単位、ピエゾ水頭、圧力水頭との関係


実際に損失水頭を計算しましょう。A点の平均流速が1.0m/s、水圧p=2kPa、z=5.0m、B点の平均流速0.8m/s、水圧p=1.5kPa、z=4m、A点~B点までの距離が6mとします。


まずは2点の全水頭を計算します。


A点の全水頭=z+( v2/2g) +( p/ρg)=5.0+0.05+0.2=5.25m

B点の全水頭=z+( v2/2g) +( p/ρg)=4.0+0.03+0.15=4.18m


A点の全水頭-B点の全水頭=1.07m


上記より損失水頭は1.07だと分かります。

100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事

損失水頭の求め方

損失水頭の求め方を下記に示します。


損失水頭=①点の全水頭-②点の全水頭

全水頭=位置水頭+速度水頭+圧力水頭=z+( v2/2g) +( p/ρg)


損失水頭、全水頭の詳細は下記も参考になります。

損失水頭とは?1分でわかる意味、単位、計算、エネルギー勾配

全水頭とは?1分でわかる意味、求め方、単位、ピエゾ水頭、圧力水頭との関係

損失水頭とエネルギー勾配の関係

損失水頭を2点間の距離で割った値を、エネルギー勾配といいます。例えば、


損失水頭=1.07m

2点間の距離=4m


のエネルギー勾配を求めてください。※但し分子の値は「1」にすること。


エネルギー勾配=1.07/4=1/3.73


です。似た用語に動水勾配があります。これはピエゾ水頭の差を2点間の距離で割った勾配です。詳細は下記をご覧ください。

ピエゾ水頭とは?1分でわかる意味、公式と求め方、単位、全水頭との違い

動水勾配とは?1分でわかる意味、求め方、単位、エネルギー勾配との違い

混同しやすい用語

エネルギー勾配(えねるぎーこうばい)

損失水頭(hl)を2点間の距離(L)で割った値で、I=hl/Lと表します。全水頭の変化率を示します。

動水勾配(ピエゾ水頭の差÷距離)と混同しやすいですが、速度水頭を含むかどうかが異なります。速度の影響が小さい場合はほぼ等しくなります。

全水頭(ぜんすいとう)と損失水頭(そんしつすいとう)

全水頭は水が持つエネルギーの合計(位置水頭+速度水頭+圧力水頭)です。損失水頭は2点間の全水頭の差で、摩擦などによる損失分です。

「全水頭」は位置・速度・圧力の合算値、「損失水頭」はその差分(エネルギー消費量)と区別して理解しましょう。

試験での問われ方|管理人の一言

建築士試験では、全水頭の計算と損失水頭の関係を問われる問題が出ます。「全水頭の式」と「損失水頭=2点の全水頭の差」をセットで理解しておきましょう。

計算問題では単位の変換(kPa→m水頭)も必要になることがあります。p/ρg の変換に慣れておくと本番で焦りません。

まとめ

今回は損失水頭の計算について説明しました。損失水頭の計算方法が理解頂けたと思います。


損失水頭の計算は、2点の全水頭の差です。各水頭の計算を理解しましょう。


また、エネルギー勾配、動水勾配の違いも理解しましょうね。下記が参考になります。

エネルギー勾配とは?1分でわかる意味、求め方、単位、動水勾配との違い

動水勾配とは?1分でわかる意味、求め方、単位、エネルギー勾配との違い

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット

この記事の内容を○×クイズで確認する

この記事で学んだ内容は、無料の○×問題集でも確認できます。

意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

ゼロ所長の構造力学問題集で確認する


▼スポンサーリンク▼

▼用語の意味知らなくて大丈夫?▼

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集

▼同じカテゴリの記事一覧▼

▼カテゴリ一覧▼

▼他の勉強がしたい方はこちら▼

建築構造がわかる基礎図解集

【無料】ゼロ所長が解説!建築士試験の構造を効率よく学ぶ

・試験に出るポイントをわかりやすく解説

・今すぐnoteで学ぶ ⇒  ゼロから学ぶ建築士試験の構造

わかる1級建築士の計算問題解説書

計算の流れ、解き方がわかる!1級建築士【構造】計算問題解説集

わかる2級建築士の計算問題解説書!

【30%OFF】一級建築士対策も◎!構造がわかるお得な用語集

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集
pdf版の学習記事

更新情報

プロフィール

建築の本、紹介します。▼

すぐにわかる構造力学の本

同じカテゴリの記事一覧

Topへ >>

  1. HOME > 水理学の基礎 > 損失水頭の計算は?5分でわかる計算、求め方、エネルギー勾配との関係
  2. 1級の過去問(計算)解説
  3. 限定メルマガ
  4. わかる建築構造の用語集・図解集
  5. 1頁10円!PDF版の学習記事