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対称行列(たいしょうぎょうれつ)とは、任意の行列Aの行と列を入れ替えたとき(転置行列)、元の行列Aと等しくなるものです。なお対称行列となるために任意の行列Aは正方行列です。また任意の行列Aの転置行列が-Aと等しくなるものを「交代行列(こうたいぎょうれつ)」といいます。今回は対称行列の意味、性質、積の計算、交代行列との関係について説明します。正方行列、転置行列の詳細は下記が参考になります。
正方行列とは?1分でわかる意味、性質、積の計算(解き方)、単位行列との関係
転置行列とは?1分でわかる意味、求め方(計算)と公式、読み方
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対称行列(たいしょうぎょうれつ)とは、任意の行列Aのm行、n列を入れ替えたとき、元の行列Aと等しくなるものです。下記に対称行列の例を示します。
なお行列のm行、n列を入れ替えるとn行、m列になります。このような行列を転置行列(てんちぎょうれつ)といいます。任意行列Aの転置行列(てんちぎょうれつ)はtAで表します。
対称行列を数式で表すと
となるような行列です。転置行列の詳細は下記が参考になります。
転置行列とは?1分でわかる意味、求め方(計算)と公式、読み方
対称行列には下記の性質があります。
実際に確認しましょう。対角行列とは対角上の成分以外の成分が0です。下記の対角行列の行と列を入れ替えてください。
入れ替えても全く同じ行列になりました。対角行列は対称行列になります。対角行列の詳細は下記をご覧ください。
対角行列とは?1分でわかる意味、積の計算、転置行列、対称行列との関係
対称行列Aに実数aを掛けるとき、
も対称行列になります。また対称行列同士の積は、結果も対称行列です。
対称行列と交代行列の違いを下記に示します。
対称行列 ⇒ 正方行列の行と列を入れ替えたとき、元の正方行列になるもの
交代行列 ⇒ 正方行列の行と列を入れ替えたとき、元の正方行列に-1倍したもの
また任意の正方行列Aがあるとき
は交代行列となります。交代行列の詳細は下記をご覧ください。
交代行列とは?1分でわかる意味、例題、求め方、対角成分との関係
今回は対称行列について説明しました。意味が理解頂けたと思います。対称行列は行と列を入れ替えたとき、元の正方行列同じになるものです。対角行列は必ず対称行列になります。転置行列、対角行列など下記も勉強になります。
転置行列とは?1分でわかる意味、求め方(計算)と公式、読み方
対角行列とは?1分でわかる意味、積の計算、転置行列、対称行列との関係
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