この記事の要点
鋭敏比(えいびんひ)は乱さない粘土の一軸圧縮強度quを練り返した粘土のqurで割った値で、大きいほど乱れによる強度低下が起きやすい粘土であることを示す。
この記事では、鋭敏比とは何か、鋭敏比はどう読むのか、鋭敏比はどう求めるのか、一軸圧縮強度とどう関係するのかを整理します。
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鋭敏比(えいびんひ)とは、乱さない粘土の一軸圧縮強度を「含水比を変えずに練り返した一軸圧縮強度」で割った値です。
鋭敏比の値が大きい粘土は「粘土の乱れ」による強度が低下しやすいことを意味します。
なお「乱さない粘土」とは、自然の状態のまま地盤から取り出した粘土です。
一方、「乱された粘土」は、地盤から採取する際に、道具などで粘土の構造が乱された(例えば、ほぐされた状態等)ものです。
今回は鋭敏比の意味、読み方、求め方、粘土、一軸圧縮強度との関係について節目します。一軸圧縮強度、粘土の詳細は下記が参考になります。
一軸圧縮強度(qu)とは?N値との換算・粘着力との関係・単位
粘性土(ねんせいど)とは?特徴・液状化しにくい理由・内部摩擦角
鋭敏比(えいびんひ)とは、乱さない粘土の一軸圧縮強度を「含水比を変えずに練り返した一軸圧縮強度」で割った値です。
「乱れによる強度低下のしやすさ」を表す値とも言えます。
練り返した粘土とは、乱された粘土のことです。
粘土の正しい一軸圧縮強度を測定するとき、地盤から「粘土を自然の状態のまま採取」する必要があります。下図をみてください。1つは乱さない状態の粘土、もう1つは乱された粘土です。
乱された粘土は道具などで粘土の構造が変わっています。例えばスコップでザクザクと粘土を掘ってしまうと、当然、強度は低下しますよね。
一般的に乱された土は「乱さない土より強度が低い」です。
鋭敏比は乱さない強度の強度を乱した粘土の強度で除した値なので、鋭敏比が大きいほど「乱れにより強度低下しやすい」といえます。
逆に小さい値になるほど「乱されても強度低下しない土」です。一軸圧縮強度、粘土の意味は下記をご覧ください。
一軸圧縮強度(qu)とは?N値との換算・粘着力との関係・単位
粘性土(ねんせいど)とは?特徴・液状化しにくい理由・内部摩擦角
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鋭敏比の求め方を下記に示します。
quは乱さない粘土の一軸圧縮強度、qurは練り返した粘土の一軸圧縮強度です。なお練り返した粘土の含水比は変えません。一軸圧縮強度、含水比の詳細は下記をご覧ください。
一軸圧縮強度(qu)とは?N値との換算・粘着力との関係・単位
鋭敏比は「えいびんひ」と読みます。関係用語の読み方を下記に示します。
鋭敏性 ⇒ えいびんせい
一軸圧縮強度 ⇒ いちじくあっしゅくきょうど
粘土 ⇒ ねんど
乱さない試料 ⇒ みださないしりょう
乱さない試料とは?1分でわかる意味、採取方法、不攪乱試料の読み方、乱した試料との違い、土質試験との関係は?
混同しやすい用語
含水比
含水比は土に含まれる水分量の割合を示す値で、鋭敏比とは異なります。
鋭敏比は「乱さない粘土の強度÷練り返した粘土の強度」で求める強度低下のしやすさを示す比率です。
乱した試料
乱した試料は採取時に構造が乱れた土サンプルのことで、「練り返した粘土」とほぼ同義ですが、鋭敏比の計算では「含水比を変えずに練り返す」という条件が加わります。
鋭敏比を整理した表を示します。
| 鋭敏比の値 | 土の性質 | 具体例 |
|---|---|---|
| 1〜4 | 低感度(強度低下しにくい) | 一般的な粘土 |
| 4〜8 | 中感度 | 軟らかい粘性土 |
| 8以上 | 高感度(クイッククレイ等) | 北欧・カナダの海成粘土 |
今回は鋭敏比について説明しました。鋭敏比は、粘土の乱れに対する強度低下のしやすさを表す値です。
鋭敏比の値が大きいほど「乱れで強度低下しやすい」土といえます。鋭敏比と関連して一軸圧縮強度、粘土の詳細も勉強しましょう。下記が参考になります。
一軸圧縮強度(qu)とは?N値との換算・粘着力との関係・単位
粘性土(ねんせいど)とは?特徴・液状化しにくい理由・内部摩擦角
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
鋭敏比は「乱さない強度÷練り返した強度」という計算式と、値が大きいほど乱れで強度低下しやすい点が出題されやすい。
クイッククレイ(高鋭敏比)との関連も押さえよう。