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圧密試験とは?意味・方法と透水係数・粘性土の沈下計算への活用(地盤調査)

この記事の要点

粘土質の地盤に建物を建てると、長年かけてゆっくり沈下する(圧密沈下)。この沈下量と沈下速度を予測するために行うのが圧密試験だ。

試験の方法と、得られる透水係数・圧縮指数を設計にどう活かすかを整理する。

試験方法は「段階載荷による圧密試験」と「定ひずみ速度載荷による圧密試験」の2種類がある

圧密試験で求めた圧密係数Cvと体積圧縮係数mvから透水係数k=Cv×mv×γwを算定できる

この記事では、圧密試験とは何か、圧密試験はどのような手順で行うのか、透水係数とは何か、粘性土とどう関係するのかを整理します。

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圧密試験は、粘性土の圧密による沈下量、沈下速度、透水性を調べる試験です。粘性土は時間とともに変形が増大します。


この現象を圧密といいます。今回は圧密試験の意味、方法、透水係数との関係、粘性土との関係について説明します。


なお、今回の記事は、圧密の勉強をするとスムーズに読めますよ。下記が参考になります。

圧密とは|時間をかけた地盤圧縮・圧密沈下・有効応力との関係

圧密試験とは?

圧密試験とは、粘性土の圧密による沈下量、沈下速度、透水性などを調べる試験です。粘性土は圧密を起こします。


家を建てた10年後に沈下したら大変ですよね。また学校が沈下したら、怖くて校舎を使えません。


※粘性土、沈下の意味は下記が参考になります。

粘性土(ねんせいど)とは?特徴・液状化しにくい理由・内部摩擦角

圧密沈下とは?原因、即時沈下との違い、粘性土での発生メカニズム


粘性土の圧密による性質(沈下量、沈下速度、透水性)を調べることは重要です。※圧密については下記が参考になります。

圧密とは|時間をかけた地盤圧縮・圧密沈下・有効応力との関係

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圧密試験の方法

圧密試験は、下記の2種類あります。


・段階載荷による圧密試験

・定ひずみ速度載荷による圧密試験


今回は段階載荷による圧密試験について説明します。下記に試験の流れの概略を示しました。


・供試体を底板の上に置き、所定の器具(圧密リングなど)を取り付ける。

圧密容器を組み立てる(圧密容器とは、試験に必要な容器とお考えください)。

・圧密容器ごと、空の水浸容器に入れて、載荷装置および変位計をセットする(水浸容器とは、水を浸す容器)。

・荷重を所定の段階(8段階まである)ごとに載荷する。

載荷時間は、荷重の段階で変わる。

また、圧密降伏応力を超えた時点で、容器に水をみたす。

※圧密降伏応力の意味は、下記が参考になります。

圧密降伏応力の基礎知識と、土の変形について


荷重は、10、20、40・・・のように、10から2.0倍ずつ増やします。最大で1600kN/㎡程度まで。


荷重の段階に応じて、6秒、9秒のように、時間を増やし、圧密による沈下量を計測します。圧密試験の方法の詳細はJISが参考になります。

圧密試験と粘性土の関係

圧密試験は粘性土の「圧密」による特性を確認する試験です。圧密については下記が参考になります。

圧密とは|時間をかけた地盤圧縮・圧密沈下・有効応力との関係


圧密沈下は、不同沈下の恐れがあります。また長期間経過してから沈下を起こすので、対策が講じにくいです。

※圧密沈下の詳細は下記が参考になります。

圧密沈下とは?原因、即時沈下との違い、粘性土での発生メカニズム

圧密試験と透水係数の関係

圧密試験の結果から透水係数が求められます。下式をみてください。


kは透水係数、Cvは圧密係数、mvは圧縮係数、γwは水の単位体積重量です。圧密試験で、圧密係数Cv、圧縮係数係数mvが求められます。

圧密係数cvとは?1分でわかる意味、透水係数、体積圧縮係数との関係、cvの求め方は?

体積圧縮係数mvとは?求め方・圧縮指数Ccとの関係と圧密係数cvの計算

圧密試験を整理した表を示します。

項目段階載荷試験定ひずみ速度載荷試験
載荷方法荷重を段階的に増加一定ひずみ速度で連続載荷
荷重段階8段階(10→20→40…)連続(段階なし)
調査項目沈下量・沈下速度・透水性沈下量・沈下速度・透水性

まとめ

今回は圧密試験について説明しました。圧密試験は、粘性土の沈下量、沈下速度、透水性などを確認する試験です。


圧密試験の目的を覚えてくださいね。圧密や圧密降伏応力の意味も、併せて理解しましょう。下記を参考にしてくださいね。

圧密とは|時間をかけた地盤圧縮・圧密沈下・有効応力との関係

圧密降伏応力の基礎知識と、土の変形について

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理解度チェック

Q.

圧密試験とは?

粘性土の圧密による沈下量・沈下速度・透水性を調べる試験です。

Q.

圧密試験の方法は?

「段階載荷による圧密試験」と「定ひずみ速度載荷による圧密試験」の2種類があります。

Q.

圧密試験から透水係数kを求める式は?

k=Cv×mv×γw(Cv:圧密係数、mv:体積圧縮係数、γw:水の単位体積重量)で算定できます。

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

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