建築学生が学ぶ構造力学

建築学生が学ぶ構造力学
  1. HOME > 基礎構造を学ぶ > 粘性土(ねんせいど)とは?特徴・液状化しにくい理由・内部摩擦角

粘性土(ねんせいど)とは?特徴・液状化しにくい理由・内部摩擦角

この記事の要点

この記事では、粘性土とは何か、液状化しにくい理由とは何か、内部摩擦角とは何か、粘性土はどう読むのかを整理します。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット


粘性土とは、粒径が小さい土の総称です(工学的には、粗粒分が50%以下の細粒土)。粒径が75μmの土粒子が50%以上含まれるものです。


今回は粘性土の意味、読み方、特徴、液状化との関係、内部摩擦角との関係について説明します。


内部摩擦角の意味は下記が参考になります。

内部摩擦角とは?1分でわかる意味、ざっくり地盤の特性を知る5つのTIPs、n値との関係

粘性土とは?

粘性土とは、粘土やシルトなど粒径が小さい土粒子(75μm以下)を50%以上含む土です。下図をみてください。粘土、シルト、砂、礫は粒径により分類されます。

土粒子の粒径


簡単に言うと、粘性土は「粒径の小さな土粒子がほとんどの土」ですね。また、手で触ると粘着性があるとわかります。


これも粘性土の特徴です(粘土を触ったことがある方はご存知ですよね)。


シルト、礫の意味は下記をご覧ください。

シルトとは|粒径・粘土との違い・液状化リスク・シルト層の特徴

礫とは?読み方・大きさの定義と細礫・中礫・粗礫の分類(地盤の粒径区分)

100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事

粘性土の読み方

粘性土は、「ねんせいど」と読みます。砂質土は「さしつど」です。


※砂質土は下記が参考になります。

砂質土とは|読み方・特徴・内部摩擦角・N値との関係(さしつど)

粘性土の特徴

粘性土は、簡単に言うと径の小さな土粒子で構成されています。径の小さな土粒子は、互いに結合しています。


この結合による力を、粘着力といいます。粘性土は粘着力により、地盤として耐力を発揮します。


粘土を触ると、くっつきますよね。あれが粘着力です。


地耐力の計算式をよむと、粘着力による項がありますね。地耐力、粘着力の意味は下記が参考になります。

地耐力とは?1分でわかる意味、単位、計算法、n値との関係

土の粘着力cとは?1分でわかる意味、求め方、単位、n値との関係は?


その他、粘性土の特徴を下記に整理しました。


・粘着力により耐力を発揮する

・砂質土に比べて粒径は小さい

・砂質土に比べて含水比は大きい

・砂質土に比べて単位体積重量は小さい

・透水性は低い(水を通しにくい)

・圧密沈下を起こしやすい


上記より、粘性土は圧密を起こしやすいです。圧密に伴う沈下は、長期間続くので注意が必要です。圧密、圧密沈下については下記が参考になります。

圧密とは|時間をかけた地盤圧縮・圧密沈下・有効応力との関係

圧密沈下とは?原因、即時沈下との違い、粘性土での発生メカニズム


また粒径が細かいので透水性は低いです。

粘性土と液状化の関係

粘性土は弱い、と思われがちです。一般の方は、「粘性土は液状化を起こしやすい」と勘違いされます。


実は、粘性土は液状化を起こしにくい地盤です。液状化を起こしやすい地盤の多くは、下記です。


・飽和砂質土(水を含んだ砂質土)

・N値が低い(15以下)

・細粒分含有率が低い(粒径が均一のもの)


液状化は、土粒子間の結びつき(かみ合わせ)が外れて、土中に浮遊する状態です。粘性土は、土粒子同士の結合力が強いので、土粒子がバラバラになることが少ないです。


※N値、細粒分含有率の意味は下記をご覧ください。

N値とは?目安・求め方とN値40・50の地耐力・杭の支持力計算

細粒分含有率とは|定義・計算式・シルト・液状化への影響(Fc)

粘性土と内部摩擦角の関係

内部摩擦角は、土粒子の摩擦による抵抗を角度で表した値です。主に砂質土の強度に影響します。


粘性土は、内部摩擦角を0と考えるのが普通です。※内部摩擦角は下記が参考になります。

内部摩擦角とは?1分でわかる意味、ざっくり地盤の特性を知る5つのTIPs、n値との関係

混同しやすい用語

試験での問われ方|管理人の一言

粘性土を整理した表を示します。

項目粘性土砂質土
粒径小(75μm以下50%以上)大(75μm超が多い)
耐力の源粘着力内部摩擦角
液状化起こりにくい起こりやすい(飽和時)

まとめ

今回は粘性土について説明しました。粘性土は、粒径が小さく、粘着性をもった土です。


地盤としての耐力は、粘着力が影響すると覚えてくださいね。地耐力の計算式も併せて確認しましょう。


また、粒径と砂質土、粘性土、シルトの違いを理解しましょう。下記も参考にしてください。

土の粘着力cとは?1分でわかる意味、求め方、単位、n値との関係は?

砂質土とは|読み方・特徴・内部摩擦角・N値との関係(さしつど)

シルトとは|粒径・粘土との違い・液状化リスク・シルト層の特徴

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット

この記事の内容を○×クイズで確認する

この記事で学んだ内容は、無料の○×問題集でも確認できます。

意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

ゼロ所長の構造力学問題集で確認する

ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

▼用語の意味知らなくて大丈夫?▼

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集

▼同じカテゴリの記事一覧▼

▼カテゴリ一覧▼

▼他の勉強がしたい方はこちら▼

建築構造がわかる基礎図解集

noteで学ぶ建築士試験の構造

ゼロから建築士試験の構造を勉強しよう~!

ゼロから学ぶ建築士試験の構造

わかる1級建築士の計算問題解説書

計算の流れ、解き方がわかる!1級建築士【構造】計算問題解説集

【初回資料が今だけ無料!】1日約13円で情報をアップデート!

有料メルマガを無料で見てみませんか?⇒ 忙しい社会人、学生のためのビルディング・アップデート

わかる2級建築士の計算問題解説書!

【30%OFF】一級建築士対策も◎!構造がわかるお得な用語集

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集
pdf版の学習記事

プロフィール

建築の本、紹介します。▼

すぐにわかる構造力学の本

同じカテゴリの記事一覧

Topへ >>

  1. HOME > 基礎構造を学ぶ > 粘性土(ねんせいど)とは?特徴・液状化しにくい理由・内部摩擦角
  2. 1級の過去問(計算)解説
  3. わかる建築構造の用語集・図解集
  4. 1頁10円!PDF版の学習記事