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柱・梁とは?役割の違い・柱梁接合部・剛比の計算をわかりやすく解説

この記事の要点

柱と梁は構造物の骨格を形成する主要な構造部材です。

柱は主に鉛直荷重と地震力を支え、梁は床・屋根の荷重を柱に伝えます。

剛比は柱と梁の相対的な曲げ剛性の比を表す重要な指標です。

この記事では、柱と梁の役割はどう違うのか、柱梁接合部はどう設計するのか、剛比はどう計算するのかを整理します。

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柱と梁は建築物に無くてはならない部材です。どんな建築物にも柱と梁はあります。部屋の中から柱や梁の存在を確認できる場合もありますが、基本的には天井や内部の壁で隠れています。今回は、そんな柱と梁の役割、違い、剛比について説明します。

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柱、梁とは?

柱は、鉛直方向に建つ構造部材です。梁は、水平方向にかかる構造部材です。下図をみてください。この部材が、柱と梁です。

柱、梁

柱と梁、どちらが先に生まれたのでしょう。これは「柱」が先だと言われています。家ができる前、洞窟や木の下で雨をしのぎました。柱を立てて、大きめの草をかぶせたかもしれません。梁、そのあと開発されました。柱の意味は、下記も参考になります。

柱(はしら)とは?建築での意味・種類・梁との違いをわかりやすく解説


さて、「梁」の語源を調べてみると、「向こうへ渡る」という意味が変化したものだそうです。

川の先に果物が実っているが、泳いでいくには流れが速い。

また、飛び越えられる川幅でもない。

そういった時、人間は川に木の丸太や、何か渡れそうな「横に掛かる」物を置くでしょう。


「向こうへ渡る行為」によって生まれた「横方向に掛かる部材」が梁です。

建築的に言えば、屋根や床等の鉛直荷重及び地震力を伝達するための横材です。

梁は身の周りに溢れています。

RCマンションに住んでいるなら、天井を見上げてください。

天井より下に出っ張っている部分があります。

それが梁です。

柱、梁の役割

柱、梁とは、建築物で最も重要な構造部材です。私達が住んでいる家、職場の建物が壊れない理由は、柱と梁があるからです。また、柱と梁は地震が起きた時に抵抗する部材です。


梁は、床や屋根の重さを支える構造部材です。※構造部材の意味は、下記が参考になります。

構造部材とは?柱・梁・耐震壁の種類と非構造部材との違いを解説


床を歩いていて、なぜ床が抜けないのか考えたことはありますか?床の上には、ソファやテーブルはもちろん、大勢の人が歩きます。重量物が載ることもありますね。床が支えているのも理由の1つですが、梁が大きな役割を果たしています。


また地震が起きたとき抵抗します。簡単に言うと、「梁があるおかげで、変形しにくい」のです。


柱は、梁と接合されることで、建物全ての重量を支える部材です。梁は床の重量を直接支えます。柱は間接的に、床の重量を支えています。柱は建物全ての重量を支えるので、十分な耐力が必要です。


地震が起きた時、柱があるおかげで建物は壊れません。なぜなら、柱が地震力を直接負担する部材だからです。

柱と梁の違い

柱と梁の違いは、一目でわかります。


・柱 = 鉛直方向の部材

・梁 = 水平方向の部材


こう考えてよいでしょう。


※鉛直、水平の意味は下記が参考になります。

鉛直と垂直の違いとは?意味・鉛直方向・水平方向をわかりやすく解説

柱梁接合部とは?

柱梁接合部は、柱と梁を剛接合した部分です。※剛接合については、下記が参考になります。

剛接合とピン接合の意味と、納まりと構造性能の違い


仕口、ともいいます。鉄筋コンクリート造、鉄骨造共に柱梁接合部は、力が集まる箇所ですから十分な耐力を必要とします。特に鉄筋コンクリートの柱梁接合部は、十分な耐力を確保するために梁幅や柱幅を大きくします。

仕口

柱梁接合部は、下記が参考になります。

柱梁接合部とは?RC造のせん断耐力・帯筋間隔・鉄骨造との違い

柱、梁の剛比

柱と梁の剛比は、バランスよくしましょう。過度に梁だけ、又は梁のみ剛比を大きくすると、応力が集中します。


梁崩壊型を意識して(梁が先行して壊れること)、梁の剛比は柱よりもやや小さくすると無難です。


※剛比については、下記が参考になります。

剛比とは?3分でわかる剛比の意味と計算方法

混同しやすい用語

梁(はり)

水平方向に延びる構造部材。

床・屋根の荷重を支えて柱に伝える役割を持ち、主に曲げとせん断に抵抗する。

柱(はしら)

鉛直方向に延びる構造部材。

梁から伝わる荷重や地震力を基礎に伝える役割を持ち、主に軸力と曲げに抵抗する。

試験での問われ方|管理人の一言

柱と梁は「鉛直と水平」という方向の違いが基本です。

構造計算では剛比(柱と梁の曲げ剛性の比)が重要で、剛比によって地震力の分担割合が変わります。

剛比の考え方は一級建築士試験でも頻出です。

柱と梁を整理した表を示します。

項目柱(はしら)梁(はり)
方向鉛直方向水平方向
主な役割建物全重量を基礎に伝達・地震力に抵抗床・屋根の荷重を支えて柱に伝達
剛比の考え方梁より剛比をやや大きく設定梁降伏型を意識してやや小さく設定

まとめ

今回は柱と梁について説明しました。どんな建物でも、柱と梁は存在します。設計する際に必要な知識です。建築に詳しくない方でも、なぜ柱と梁が必要か理解すると、今後家を購入する際に役立つでしょう。下記も参考になります。

柱(はしら)とは?建築での意味・種類・梁との違いをわかりやすく解説

建物の構造部材の名称と役割|柱・梁・スラブ・基礎を図解でわかりやすく解説

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ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

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