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両端固定梁に等分布荷重が作用するときの曲げモーメント、たわみは下記の通りです。
上記の通り、両端固定梁に等分布荷重が作用するとき、梁の中央部よりも固定端部分に曲げモーメントが集まります。また、固定端部、中央部共に両端ピン支点の最大曲げモーメント(wL^2/8)より小さいです。たわみについては、両端ピン支点の値と比べて1/5小さいことが分かります(両端ピン支点のたわみ=5wL^4/384EI)。
さて、両端固定梁は不静定構造ですが、重ね合わせの原理より「力のつり合い式のみ」で前述の曲げモーメントを算定できます。
一般に、固定端が2カ所ある両端固定梁は反力の未知数が6つあります。本問題では水平力は作用していないので水平反力=0とすれば、残りの反力の未知数は4つです。いずれにしても、力のつり合い式だけでは反力を算定できません。そこで考え方を変えて、両端固定梁を支点に曲げモーメントが作用する単純梁に置き換えます。つまり、両端固定梁の固定端に作用する反力モーメントを外力に置き換え、その分、未知数を2つ減らしたということです。
上図は2種類の外力が作用する単純梁ですから、当然、力のつり合い式で反力、応力、変形が求められます。ここで重ね合わせの原理を用います。つまり、2つの外力が作用する別々の梁として解き、曲げモーメントおよびたわみを重ね合わせ(足し合わせ)れば、両端固定梁の結果が得られます。重ね合わせの原理の詳細は下記をご覧ください。
重ね合わせの原理とは?1分でわかる意味、不静定梁の解き方、たわみ
さて、単純梁に等分布荷重が作用すると下図のようにたわみます。このとき、支点にたわみは生じませんが、「たわみ角」が生じます。※たわみ角については下記が参考になります。
たわみ角とは?1分でわかる意味、公式、単位、例題から学ぶ計算法
ここで元々の両端固定梁を考えると、固定端では「たわみ」及び「たわみ角」はゼロ(0)です。つまり、等分布荷重の作用する単純梁(梁1)、支点に外力モーメントの作用する単純梁(梁2)の「たわみ角の値を足し合わせると、その結果はゼロになる」のです。以上より
梁1のたわみ角-梁2のたわみ角=0
梁1のたわみ角=梁2のたわみ角
が得られます。
梁1、2のたわみ角の計算過程は省略しますが、それぞれ下記です。
よって、支点に作用する外力モーメント(両端固定梁に作用する反力モーメント)は
です。また、中央の曲げモーメントは「中央曲げモーメント=単純梁の曲げモーメント-固定端モーメント」より、
です。
以上の考え方を「集中荷重の作用する両端固定梁」にも適用すると、両端固定梁に集中荷重が作用するときの曲げモーメント、たわみは下記となります。
両端固定梁に等分布荷重が作用するときと同様に、両端固定梁を単純梁に置き換えて重ね合わせの原理を適用します。
以降の詳細な解説は重複するので省略しますが、
よって、支点に作用する外力モーメント(両端固定梁に作用する反力モーメント)は
です。また、中央の曲げモーメントは「中央曲げモーメント=単純梁の曲げモーメント-固定端モーメント」より、
です。
今回は、両端固定梁に等分布荷重が作用するときの曲げモーメント、たわみについて説明しました。それぞれ
です。また、両端固定梁に集中荷重が作用するときの曲げモーメント、たわみは下記の通りです。
両端固定梁の詳細は下記もご覧ください。
両端固定梁とは?1分でわかる意味、曲げモーメント、たわみ、解き方
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