この記事の要点
主せん断応力とは断面に生じるせん断応力の極値(最大値・最小値)のことで、「(σ1?σ3)/2」で求められ、モールの応力円の半径に対応する。
主せん断応力が作用する断面(主せん断応力面)は主応力面から45°回転した位置にあり、この面では垂直応力が主応力の平均値となる。
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主せん断応力とは、断面に生じるせん断応力の極値(最大値および最小値)です。モールの応力円を描くと主せん断応力の求め方は「(σ1-σ3)/2」だとわかります。
σ1、σ3は主応力であり、すなわち、主応力差の半分の値が主せん断応力です。また、モールの応力円の半径が主せん断応力ともいえます。
今回は主せん断応力の意味、求め方、導出、方向、主応力との関係について説明します。
主応力の求め方は?2次元要素の主応力の導出方法、最大主応力、最小主応力の求め方は?
主せん断応力とは、断面に生じるせん断応力の極値(最大値および最小値)です。下図に垂直応力、せん断応力の関係を表すモールの応力円を示します。
応力円を描けば、主せん断応力(せん断応力の最大値、最小値)が明らかですね(主せん断応力は、円の半径に相当する)。
主応力の詳細は下記が参考になります。
主応力の求め方は?2次元要素の主応力の導出方法、最大主応力、最小主応力の求め方は?
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主せん断応力の求め方を下記に示します。σx、σyはx軸、y軸に作用する垂直応力、τxyせん断応力です。
また後述しますが、モールの応力円より主せん断応力は下式から算定できます。
主せん断応力の導出方法は簡単です。モールの応力円から主せん断応力を導出します。モールの応力円の方程式を下記に示します。
モールの応力円より、主せん断応力は「円の半径」です。よって、式①の右辺のカッコ内の値が主せん断応力に相当します。
モールの応力円とは?1分でわかる意味、導出、主応力の求め方は?
主せん断応力の方向は下式により求めます。下式は主せん断応力の生じる断面の角度を表します。
せん断応力は断面に沿って(平行に)作用するので、主せん断応力の生じる断面の角度が算定できれば、主せん断応力の方向も分かりますね。
なお、主応力の作用する断面を求める角度は下式により算定します。
上記の2式の積は「-1」となり、両式には直交性があるため、主せん断応力と主応力の方向は45度で交わります。主応力の方向は下記が参考になります。
主応力方向とは?1分でわかる意味、求め方、最大主応力の方向、求め方は?
主せん断応力τと主応力の関係式を下記に示します。σ1は最大主応力、σ3は最小主応力です。σ1とσ3の差を「主応力差」といいます。
つまり、主せん断応力は主応力の差を2で割り算した値です。
下図をみてください。σ1とσ3の差はモールの応力円の直径です。半径=直径÷2より、前述の式が得られますね。
主応力の求め方は下記が参考になります。
主応力の求め方は?2次元要素の主応力の導出方法、最大主応力、最小主応力の求め方は?
混同しやすい用語
主せん断応力(τmax)
断面に生じるせん断応力の最大値で、主応力差の半分((σ1?σ3)/2)に等しく、モールの応力円の半径として表される。
せん断応力に対して、主せん断応力は特定方向(主せん断応力面)での最大値であり、一般的なせん断応力は断面の向きによって変化する。
せん断応力(τ)
断面に平行な方向に作用する応力で、切断面の向きによって大きさが変化し、主応力面上ではゼロとなる。
主せん断応力に対して、一般のせん断応力は断面の角度に依存した値であり、最大値が主せん断応力となる。
主せん断応力を整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 主せん断応力の定義 | 断面に生じるせん断応力の最大値(極値) | モールの応力円の半径に相当 |
| 求め方 | τmax = (σ1 ? σ3)/2(主応力差の半分) | σ1:最大主応力、σ3:最小主応力 |
| 主応力面との方向関係 | 主せん断応力面は主応力方向から45°回転した位置にある | 主応力面ではせん断応力ゼロ |
今回は主せん断応力について説明しました。主せん断応力とは、断面に生じるせん断応力の極値(最大値および最小値)です。
主せん断応力の求め方は「(σ1-σ3)/2」です。主応力の求め方、主せん断応力の求め方など下記も参考になります。
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モールの応力円とは?1分でわかる意味、導出、主応力の求め方は?
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
建築士試験では主せん断応力の公式「(σ1?σ3)/2」とモールの応力円の半径との関係が問われます。
「主応力面ではτ=0、主せん断応力面ではτ=最大」という反比例関係をモールの円の図形で直感的に覚えましょう。