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鉄筋のあきとは、隣り合う鉄筋面の最小値です。鉄筋のあきは、粗骨材、鉄筋の大きさに応じて変わります。今回は鉄筋のあきの意味、最小値、粗骨材との関係、かぶりとの違いについて説明します。※鉄筋のかぶりについては下記の記事が参考になります。
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鉄筋のあきは、隣り合う鉄筋面間の「最小距離」です。下図をみてください。この距離が鉄筋のあきです。
「隣り合う鉄筋面の距離」です。「鉄筋芯間の距離」ではないので注意してください。
鉄筋のあきは下記の最大値より算定します。
25mmという数字は、一般的に粗骨材の寸法が25mmのためです。
また、鉄筋径の1.5倍以上必要です。例えばD22の鉄筋を使うと、鉄筋のあきは下記の最大値です。
上記より、鉄筋径が22以上から、鉄筋径によるあきが大きくなります。19以下では、31.25mmが優先されます。
鉄筋のあきは、粗骨材を入れるため、という目的があります。粗骨材は25mm程度が一般的です。つまり、粗骨材径より鉄筋のあきは大きくないと、粗骨材が入らないのです。※粗骨材は下記が参考になります。
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鉄筋のあきとかぶりの違いを下記に整理しました。
下図に鉄筋のあきと、かぶりの関係を示しました。
柱、梁の鉄筋のあきを下記に示します。
鉄筋の密集部分は、鉄筋のあきが確保されない場合があります。下記に密集する部分を示します。
杭基礎とした場合、杭頭曲げの処理を地中梁で行うため、地中梁の配筋は密です。さらに柱筋、杭頭補強筋が地中梁に定着されるので、複雑な配筋です。※杭基礎、地中梁の配筋、杭頭補強筋は下記が参考になります。
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また梁幅が細く、1段に並べる鉄筋が多い場合も注意してください。鉄筋が1段で並ぶ本数と、梁幅の関係は決まっています。梁幅が300しかないのに、1段で4-D25は並びません。
このため、鉄筋のあきを確保するために、梁幅を広げることもあります。施工途中で梁幅を広げることが無いよう、納まり図を描いて鉄筋のあきをチェックしたいですね。
※梁幅、納まりの意味は下記が参考になります。
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今回は鉄筋のあきについて説明しました。鉄筋のあきの意味が理解頂けたと思います。鉄筋のあきは、25mm、鉄筋径の1.5倍、粗骨材径の1.25倍の最大値です。鉄筋径が大きいほど、あきも大きくなるので注意してください。現場で梁幅を広げることが無いよう、設計段階で納まりを確認しましょう。下記も参考になります。
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