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地中梁(基礎梁)のかぶり厚さ(設計かぶり厚)は、50mm程度が一般的です。
また、jass5と公共工事標準仕様書、建築基準法などで考え方が僅かに異なります。
今回は、地中梁(基礎梁)のかぶり厚さ、考え方、jass5と公共工事標準仕様書との関係について説明します。かぶり厚さの意味は、下記が参考になります。
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地中梁(基礎梁)のかぶり厚さ(設計かぶり厚さ)は、
50mm程度
が一般的です。かぶり厚さの詳細は、下記が参考になります。
Jass5、公共建築工事標準仕様書(以下、標仕)も、「地中梁(基礎梁)」という表記は無いです。その変わり、
土に接する部分の梁
という項目があります。これを「地中梁(基礎梁)」と読み替えて、かぶり厚さを採用します。
現在、規準書は「地中梁」ではなく、「基礎梁」という言い方で統一されています。「基礎梁」と聞くと、
「基礎」
をイメージしますが、一般的に用いられる、独立基礎と基礎梁の組み合わせの場合、
基礎梁はあくまでも「梁」のみの性能を期待して設計します。よって基礎梁というややこしい用語でも、「土に接する部分の梁」と考えて、かぶり厚さを設定してよいと考えます。
地中梁と基礎梁の意味は、下記が参考になります。
ただし、基礎梁に基礎としての性能を求める場合、基礎のかぶり厚さが必要かもしれません。なお、構造設計の実務でも、まだ「地中梁」の言い方が浸透しています。
下図をみてください。基礎梁と基礎柱の断面図を書きました。一般的に、基礎梁と基礎柱の外面(そとづら)は合わせます。
外側の地中梁(基礎梁)の主筋は、基礎柱の主筋の内側に配置されます。基礎柱の主筋分、かぶり厚さが大きくなります。ほとんどの場合、かぶり厚さは十分にとれるでしょう。
内側のかぶり厚さは、
・埋め戻しか?
・ピットを設ける?
の違いで、かぶり厚さが変わります。埋め戻しをするなら、前述した「土に接する梁」として50mmが必要です。
ピットを設ける場合、地中梁は土に接しない部分になります。標仕では、
土に接しない部分―屋外―仕上げあり 40mm
土に接しない部分―屋外―仕上げなし 50mm
という違いがあります。なお、ピットは室内というより屋外に近い環境です。
耐久性上有効な仕上げがあれば、10mm小さなかぶりにできます。耐久性上有効なかぶり、とは増し打ちが該当します。増し打ちの意味は、下記が参考になります。
簡単にみえて、かぶり厚さは中々奥が深いです。後述する、jass5と標仕で僅かに考え方の違う点も、話をややこしくしています。
地中梁(基礎梁)のかぶり厚さは、jass5、標仕で表が僅かに違います。
例えば標仕をみると、かぶり厚さは
土に接する、接しない
屋外、屋内
仕上げあり、仕上げ無し
という項目が影響します。一方、jass5では、
土に接する、接しない
屋外、屋内
短期、標準・長期、超長期
が関係します。Jass5では、コンクリートの耐久性を意識して短期~超長期という区分があります。なお標仕は、PDFファイルでみることができます。
https://www.mlit.go.jp/gobuild/gobuild_seibi_h28hyoujyun.html
jass5とは、下記の書籍です。
今回は地中梁(基礎梁)のかぶり厚さについて説明しました。意味が理解頂けたと思います。建築の用語は、ややこしいものが多いです。まずは、かぶり厚さの基本を理解しつつ、jass5や標仕などの違いを勉強しましょう。下記も参考になります。
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