この記事の要点
コンクリートを打設してから「固まる」まで、実は段階があります。
初期凝結(数時間)で流動性がなくなり、材齢7日で設計強度の約65%、材齢28日で100%に達するのが目安です。
夏場は早く硬化し、冬場は遅くなります。
このページではコンクリートの硬化時間の仕組み・温度の影響・材齢別の強度発現と養生期間の目安を解説します。
硬化速度は温度・セメントの種類・水セメント比によって変わり、高温では促進・低温では遅延します。
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コンクリートは時間の経過と共に硬化します。通常、構造部材として機能するためには28日の硬化時間が必要です。
また最低でも打設後1日間はコンクリートの上を歩行することは許されません。できれば3日間は、歩行などを避けます。
さらに、フレッシュコンクリート(硬化前のコンクリート)を打設後、5日以上は激しい振動、急激な温度変化、乾燥などの悪影響が起きない状態に保護すること(養生という)が必要です。硬化するまではデリケートな材料だと考えてください。
今回はコンクリートの硬化時間、固まる時間、温度、歩けるまでの時間について説明します。養生の意味、養生期間の詳細は下記をご覧ください。
コンクリートの硬化を早めるには?早強セメント・硬化促進剤・夏冬の違いを解説
コンクリートの硬化時間は構造部材として機能するまで28日間を要します。ただし、実際は打設後1日間経過すれば徐々に硬化(強度が発現)します。
最低でも打設後1日間はコンクリートの上を歩行することはできません。できれば3日間は歩行などを避けるべきでしょう。
コンクリートは時間の経過と共に硬化します。コンクリートは固まるまでは粘性のある液状で自由に形を変えます。よって強度はありません。
つまり、コンクリートの硬化とは「コンクリートの強度発現」を意味します。
建築の実務では「硬化」というより「強度」に着目し、どのくらいの期間で強度が発現するのか規定等があります。
コンクリートはセメント、骨材、水を混ぜた材料です。普通コンクリートに用いるセメントの硬化時間(強度発現までの期間)を下表に示します。
| 品質項目 | JIS R 5210 | |||
| ポルトランドセメント | ||||
| 普通 | 早強 | |||
| 比表面積(cm2/g) | ≧2500 | ≧3300 | ||
| 凝結 | 始発(min) | ≧60 | ≧45 | |
| 終結(h) | ≦10 | ≦10 | ||
| 安定性 | パット法 | 良 | ||
| ルシャテリエ法(mm) | ≦10 | |||
| 圧縮強さ(N/mm2) | 1日 | - | ≧10.0 | |
| 3日 | ≧12.5 | ≧20.0 | ||
| 7日 | ≧22.5 | ≧32.5 | ||
| 28日 | ≧42.5 | ≧47.5 | ||
| 91日 | - | - | ||
上表の通り、セメントは3日で初期強度が発現することが規定されています。また、1日で強度が発現するセメントもあります(早強ポルトランドセメント等)。
早強ポルトランドセメントとは?読み方・記号・特徴・強度発現を解説
なお、コンクリートを打設してから5日間以上は、急激な乾燥、衝撃、温度変化が起きないよう保護(養生)します。
コンクリートは硬化するまでは粘性のある液状です。硬化するまではデリケートな材料で、特に、初期の悪影響が品質の劣化(例えば強度低下等)を起こすからです。
養生、養生期間の詳細は下記をご覧ください。
コンクリートの養生とは?意味・養生日数・温度管理と湿潤養生の方法(強度発現)
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コンクリートの硬化時間は温度(コンクリートの温度)が関係します。大まかにいうと、
・温度が高いと硬化が促進される(強度発現が早い)
・温度が低いと硬化が遅くなる
という関係があります。よってコンクリートを養生するときは、コンクリートの温度が極端に低くならないよう注意します。
建築基準法施行令では2℃以上を5日間保ち養生することが明記あります。
混同しやすい用語
凝結時間(ぎょうけつじかん)
コンクリートが流動性を失い固化し始めるまでの時間で、打設後数時間で始まります。
凝結時間はコンクリートが「固まり始める」タイミングを指すのに対して、硬化時間は構造部材として十分な強度を発現するまでの期間(材齢28日)を指します。
養生期間(ようじょうきかん)
打設後のコンクリートを適切な温度・湿度に保ち、強度発現を促進するための管理期間です。
養生期間はコンクリートの品質を守るための管理行為の期間を指すのに対して、硬化時間はコンクリートが所定の強度に達するまでの物理的な時間を指します。
今回はコンクリートの硬化時間について説明しました。コンクリートが硬化するまで28日間を要します。
もちろん打設後から徐々に硬化(強度が発現)します。とはいえ最低でも打設後1日間は歩行できません。
できれば3日間は歩行など荷重をかける行為は避けるべきでしょう。よいコンクリートをつくるには養生が重要です。
コンクリートの養生とは?意味・養生日数・温度管理と湿潤養生の方法(強度発現)
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