この記事の要点
標準水中養生とは、20℃±3℃の水中でコンクリートを養生する方法で、コンクリートの強度基準値を決める養生条件です。
現場水中養生は実際の施工環境に近い温度で行う養生であり、標準水中養生とは温度条件が異なります。
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標準水中養生は、水中で適切な温度を保ち養生する方法です。
コンクリートを打設してから強度が発現するまでの間、「養生」を行います。養生は、良いコンクリートを造る大切な過程です。
今回は、コンクリートの養生方法の1つ「標準水中養生」と「現場水中養生」「現場封かん養生」や養生の基礎知識について説明します。
コンクリートの養生の意味は、下記が参考になります。
コンクリートの養生とは?1分でわかる意味、養生日数、温度、湿潤養生
標準水中養生は、下図のように水中で適切な温度を保ち養生する方法です。
水中温度は、20℃±3℃に設定します。これがコンクリートにとって最適の温度です。コンクリートは暑すぎても冷たすぎても良くないのです。
標準水中養生は、主に圧縮試験を行う試験体の養生に用います。※圧縮試験、試験体については、下記が参考になります。
圧縮強度試験とは?1分でわかる意味、基準、目的、供試体、強度の計算
供試体とは?1分でわかる意味、寸法、コンクリートの養生、モールド
意外かもしれませんがコンクリートは、適切な温度の水中で、最も良いコンクリートが造れます。私たちは、なんとなく水分が構造体に悪影響を及ぼすと思いがちですが、そうでも無いのです。
当然ですが、構造体コンクリート(柱や梁など)は、水中に養生することはできません。紫外線や外気の影響をモロに受けます。
よって必要な品質基準強度を満足するよう、構造体強度補正値を見込みます。※構造体コンクリート、構造体強度補正値については、下記が参考になります。
構造体コンクリートとは?1分でわかる意味、強度、標準養生、受け入れ検査との関係
試験体の養生は、標準水中養生が理想的ですが後述する現場水中養生や、現場封かん養生も可能です。
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現場水中養生は、ドラム缶などに水を満たし、その中に試験体を養生する方法です。標準水中養生が試験場で養生する一方で、
現場水中養生は工事現場で行うため温度の調節などに注意します。
また現場封かん養生は、水中ではなく空気中で養生する方法です。試験体が外気と触れないよう、容器の中で試験体を養生します。
現場水中養生や、現場封かん養生はコンクリートの種類によって、適用できない場合があります。例えばマスコンクリートは標準水中養生が原則です。※コンクリートの種類については、下記が参考になります。
以上、コンクリートの養生には3つの種類があります。では養生の原則はなんでしょうか。コンクリートは、水和反応することで硬化し強度が発現します。
硬化初期に水分が不足すると、水和反応に必要な水分が得られず強度発現が充分にいきません。
乾燥すると表面にひび割れを生じる他、耐久性を失います。また温度が低いと強度発現が遅れます。
コンクリートは硬化するまで慎重な扱いが求められます。構造体コンクリートの性能を充分に発揮するために、養生は下記の事項に注意します。
上記を満足させる方法は、下記の3つがあります。
以上のとおり、コンクリートは外部環境や乾燥が大敵です。養生は、それらを防ぐことが目的だと覚えましょう。
混同しやすい用語
現場水中養生
実際の施工環境に近い温度の水中でコンクリート試験体を養生する方法です。
標準水中養生が20℃±3℃の一定温度で行う基準的な養生であるのに対して、現場水中養生は現場の気温変動の影響を受けた実態に近い養生条件です。
封かん養生
コンクリート試験体を密封して水分の蒸発を防いだ状態で養生する方法です。
標準水中養生が水中に浸漬して養生するのに対して、封かん養生は湿気を保ちながら水中浸漬なしで養生する方法です。
今回は養生について説明しました。養生の目的や、養生の3つの種類について理解しましょう。
特に標準水中養生は基本ですから理解したいですね。下記も併せて学習しましょう。
コンクリートの養生とは?1分でわかる意味、養生日数、温度、湿潤養生
養生期間とは?1分でわかる意味、早強、冬の対応、圧縮強度との関係
湿潤養生とは?1分でわかる意味、コンクリートとの関係、期間、やり方とシート
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
試験では標準水中養生の温度条件(20℃±3℃)と、現場水中養生・封かん養生との違いが問われます。
コンクリートの設計基準強度は標準水中養生による試験体で確認されるため、養生方法と強度の関係を理解しましょう。
養生温度の違いによる強度発現の差(高温→促進、低温→遅延)も試験対策として重要です。