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標準水中養生とは?すぐに分かる意味と、現場水中養生との違い

コンクリートを打設してから強度が発現するまでの間、「養生」を行います。養生は、良いコンクリートを造る大切な過程です。今回は、コンクリートの養生方法の1つ「標準水中養生」と「現場水中養生」「現場封かん養生」や養生の基礎知識について説明します。

標準水中養生とは?

標準水中養生は、下図のように水中で適切な温度を保ち養生する方法です。

標準水中養生

水中温度は、20℃±3℃に設定します。これがコンクリートにとって最適の温度です。コンクリートは暑すぎても冷たすぎても良くないのです。標準水中養生は、主に圧縮試験を行う試験体の養生に用います。


意外かもしれませんがコンクリートは、適切な温度の水中で、最も良いコンクリートが造れます。私たちは、なんとなく水分が構造体に悪影響を及ぼすと思いがちですが、そうでも無いのです。


当然ですが、構造体コンクリート(柱や梁など)は、水中に養生することはできません。紫外線や外気の影響をモロに受けます。よって必要な品質基準強度を満足するよう、構造体強度補正値を見込みます。※構造体強度補正値については、下記の記事が参考になります。

構造体強度補正値とは?3分で分かる意味、温度による違い


試験体の養生は、標準水中養生が理想的ですが後述する現場水中養生や、現場封かん養生も可能です。

現場水中養生と標準水中養生の違い

現場水中養生は、ドラム缶などに水を満たし、その中に試験体を養生する方法です。標準水中養生が試験場で養生する一方で、現場水中養生は工事現場で行うため温度の調節などに注意します。


また現場封かん養生は、水中ではなく空気中で養生する方法です。試験体が外気と触れないよう、容器の中で試験体を養生します。


現場水中養生や、現場封かん養生はコンクリートの種類によって、適用できない場合があります。例えばマスコンクリートは標準水中養生が原則です。※コンクリートの種類については、下記の記事が参考になります。

コンクリートの種類は?よくわかる7種類のコンクリートの特徴

養生の基礎知識

以上、コンクリートの養生には3つの種類があります。では養生の原則はなでしょうか。コンクリートは、水和反応することで硬化し強度が発現します。硬化初期に水分が不足すると、水和反応に必要な水分が得られず強度発現が充分にいきません。


乾燥すると表面にひび割れを生じる他、耐久性を失います。また温度が低いと強度発現が遅れます。


コンクリートは硬化するまで慎重な扱いが求められます。構造体コンクリートの性能を充分に発揮するために、養生は下記の事項に注意します。

上記を満足させる方法は、下記の3つがあります。

以上のとおり、コンクリートは外部環境や乾燥が大敵です。養生は、それらを防ぐことが目的だと覚えましょう。

まとめ

今回は養生について説明しました。養生の目的や、養生の3つの種類について理解しましょう。特に標準水中養生は基本ですから理解したいですね。今回、構造体コンクリートの養生日数などは説明を省略しました。また別の機会に説明したいと思います。

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