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中子筋とは?1分でわかる意味、読み方、副帯筋との違い、柱、梁

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中子筋とは、外側のせん断補強筋の中に設けたせん断補強筋です。


せん断力が大きい部材は、中子筋で対応します。今回は中子筋の意味、読み方、副帯筋との違い、柱と梁の中子筋について説明します。

帯筋とは?1分でわかる帯筋の意味、読み方、役割、間隔、帯筋比との関係

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中子筋とは?

中子筋とは、外側のせん断補強筋の中にあるせん断補強筋です。下図をみてください。これが中子筋です。

中子筋

せん断力が大きい場合、外側のせん断補強筋だけでは、せん断耐力が足りません。


よって、中子筋を入れてせん断耐力を高めます中子筋は、梁のあばら筋、柱の帯筋のどちらとも使います。あばら筋、帯筋の意味は、下記が参考になります。

帯筋とは?1分でわかる帯筋の意味、読み方、役割、間隔、帯筋比との関係

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例えば、


・スパンの短い梁、柱

・剛性が高いため、力が集まる梁、柱


などは中子筋が必要なことが多いです。また、高層建物は、下階にいくほど地震力が集まり、作用するせん断力が大きくなります。


中子筋を入れることや、高強度せん断補強筋などを用います。※高強度せん断補強筋は、下記が参考になります。

高強度せん断補強筋ってなに?1分でわかる特徴と強度


また、中子筋は、主筋と向かいの主筋に引っ掛けるので、鉄筋の並びが大切です。例えば、梁に中子筋を設けるなら、必ず3本並び以上の鉄筋が必要です。


中子筋が2本必要ならば、梁の主筋は4本並び以上、最低必要です。

中子筋と主筋の並び

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記事を書いた人

ハナダユキヒロ/建築学生が学ぶ「構造力学」

難解な構造力学、建築構造の用語を分かりやすく解説する専門家。高等専門学校在学中から建築学生が学ぶ「構造力学」を運営。その後、国立大学大学院⇒組織設計事務所⇒弊サイト運営に従事している。

著書:「わかる構造力学/工学社」、「わかる構造力学 改訂版/工学社」

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中子筋の役割

中子筋の役割は下記です。


普通、柱と梁は、下図のように外側のせん断補強筋のみです。

一般のせん断補強筋

それでも、せん断耐力が足りない場合は、せん断耐力を高めるため中子筋を入れます。


中子筋もせん断補強筋なので、鉄筋量を増やした分、せん断耐力は高くなります。せん断力が大きく、外側のせん断補強筋で足りない場合、中子筋を入れましょうね。

中子筋の読み方

中子筋は、「なかごきん」と読みます。

中子筋と副帯筋の違い

中子筋と副帯筋の違いを下記に整理しました。


中子筋 ⇒ 外側にある、せん断補強筋の中に設けたせん断補強筋のこと。

副帯筋 ⇒ 中子筋の1つ。帯筋の中子筋のこと。


中子筋は、副帯筋や副あばら筋ともいいます。実務では、中子筋ということが多いですが、書籍では副帯筋、副あばら筋とも書きます。「中子筋」を覚えておけば通用します。

柱と梁の中子筋

梁の中子筋を下図に示します。

梁の中子筋

梁の上端筋と下端筋にかけて、あばら筋をかけます。


柱の中子筋を下図に示します。

柱 中子筋

柱の鉄筋は方向性があります。中子筋も同様に、X・Y方向の両方に中子筋をかけられます。逆に、X(Y)方向のみ中子筋を配置できます

まとめ

今回は中子筋について説明しました。中子筋は、外側のせん断補強筋の中に設けたせん断補強筋です。


せん断耐力を高めることができるので、せん断力が沢山生じる部材に配置します。

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