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壁芯、柱芯、通り芯、建築図面には似ている言葉が沢山描いてあります。実は、それぞれに意味があって建築物の設計に欠かせないものです。今回は、壁芯、柱芯、通り芯とは何か、説明しましょう。
建築図面については、下記が参考になります。
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壁芯の詳細、内法との関係などは下記をご覧ください。
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壁芯とは外壁の中心線を表している、と考えましょう。例えば、鉄筋コンクリート造(以下、RC造)の場合、壁芯はRC壁厚の中央です。下図をみてください。
これはRC壁の断面図を表しています。壁厚は150mmが多いですが、150の中央は75mmですね。よって壁芯は壁面から75mm内側に入った位置です。壁芯は本来、「壁厚の中心線」ですが、これに該当しない場合もあります。
というのも、「壁芯」は建築設計で自由に設定することが可能だからです。例えば、150mmの壁厚に対して60mm、90mmという振り分けの壁芯も存在します。これは外壁や構造体との納まりで設定されます。
上図の場合、15mmだけ部屋は広くなりますね。居住者にとっては少しでも床面積が増えるのは嬉しいこと。壁芯は何も中央で振り分ける必要はない、と覚えてください。
※外壁、壁厚、納まりの意味は、下記が参考になります。
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以上のように壁芯の設定は外装材や構造体との納まりを考えて決めています。何気ない線ですが、重要な意味があるのです。もう1つ理由があります。それは、床面積の算定。床面積は居住者の方にとっては、内部空間の広さだと思うでしょう。
しかし、実は壁芯によって囲まれた面積が床面積です。壁芯をずらすだけで、床面積は変更になります。構造部材の納まり上、壁芯を変更したいこともありますが、設計が進んでしまっては中々難しいことが現状です。
※床面積については、下記が参考になります。
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先に述べたように壁芯は建築を建てる上で重要な線です。もう1つ重要な線があります。それが通り芯。通り芯は、何もない敷地に建物を施工するとき、最も規準になる線です。通り芯を規準に全ての仕事を始めるからです。
例えば、柱の位置を抑えるとき通り芯が無ければ、正確な柱位置はわかりません。通り芯があれば、「通り芯から500mmの位置」のように、位置を明確に指定できます。
通り芯は、意匠図はもちろん、構造図、設備図、構造計算にまで関係する重要な線。通り芯は仮想線なので、壁芯を通り芯にすることもあるし、柱芯にすることも。それは設計者それぞれですね。
※意匠図、構造図については、下記が参考になります。
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柱芯は柱の中心線です。900角の柱では、柱芯は柱面から450入った位置です。柱芯は例外なく、柱の中心です。但し、X,Y方向で柱の大きさが異なる場合は、柱芯はそれぞれ変わります。
柱芯間の距離を「スパン」ということもあります。柱芯間距離(スパン)は構造計算で、とても重要な寸法です。スパンについては、下記の記事を参考にしてください。
壁芯は建築物の床面積を決めるため、外装材や構造体との納まりを考える上で重要な線です。通り芯と壁芯は同じになることが多いですが、柱芯が通り芯になることも。線の意味をしっかり理解しておきましょうね。
また、壁芯、柱芯、通り芯を理解したら、建物の階高についても理解しておきたいですね。下記が参考になります。
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