cd試験とは？1分でわかる意味、目的、uu試験、cu試験との違いは？

cd試験とは圧密排水試験のことです。cd試験では、せん断前に試験体を十分に圧密させたあと、せん断中の排水を許す条件で行う試験です。

cd試験のcdは「Consolidate Drain」の頭文字をとっています。

cd試験で得られた強度定数は、粘性土の長期的な支持力、安定性の検討、砂質土の支持力や安定性の検討に用います。

今回はcd試験の意味、目的、uu試験、cu試験との違いについて説明します。三軸圧縮試験、土の強度定数の詳細は下記が参考になります。

cd試験とは？目的は？

cd試験とは圧密排水試験のことです。cd試験のcdは「Consolidate Drain」の頭文字をとっています。

cd試験では、せん断前に試験体を十分に圧密させたあと、せん断中は排水を許す条件で載荷を行います。

つまり、cd試験に用いる試験体が採取された地盤は

・十分に圧密されている

・増加荷重により有効応力が土粒子間に伝達されている（過剰間隙水圧が生じない）

といえます。

十分に圧密が進行し、かつ、過剰間隙水圧が生じない状況では、荷重載荷後、長期間経過しています。よって、cd試験で得られた土の強度定数は、

・粘性土の長期的な支持力

・安定性の検討、砂質土の支持力や安定性

に用います。

三軸圧縮試験、土の強度定数、uu試験の詳細など下記も参考になります。

記事を書いた人

ハナダユキヒロ／建築学生が学ぶ「構造力学」

難解な構造力学、建築構造の用語を分かりやすく解説する専門家。高等専門学校在学中から建築学生が学ぶ「構造力学」を運営。その後、国立大学大学院⇒組織設計事務所⇒弊サイト運営に従事している。

著書：「わかる構造力学/工学社」、「わかる構造力学改訂版/工学社」

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cd試験とuu試験、cu試験の違いを下記に示します。

・cd試験　⇒　せん断前（載荷前）、せん断中（載荷中）も排水を許して行う試験

・uu試験　⇒　せん断前（載荷前）、せん断中も試験体の排水を許さない（排水させない）試験。

・cu試験　⇒　せん断前（載荷前）は圧密を許す（あらかじめ試験体に圧密を生じさせておく）が、せん断中（載荷中）は排水を許さない試験

また、cd試験とuu試験、cu試験の違いを下表に示します。

【uu試験、cd試験、cu試験の違い】

試験の種類	圧密過程における圧密	載荷過程における排水	間隙水圧の測定	試験結果の目的
非圧密非排水試験（UU試験）	しない	しない	しない	短期的な支持力、安定性の検討。例えば施工中の盛り土の支持力推定など
圧密非排水試験（CU試験）	する	しない	しない	地盤が十分に圧密されたときの支持力、安定性の検討
圧密非排水試験（CUバー試験）	する	しない	する	地盤が十分に圧密されたときの支持力、安定性の検討
圧密排水試験（CD試験）	する	する	しない	粘土地盤の長期的な支持力、安定性の検討。砂質地盤の支持力、安定性の検討