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偏心モーメントとは?1分でわかる意味、単位、計算法、基礎

この記事の要点

偏心モーメントとは、荷重の偏心によって生じる曲げモーメントです。偏心距離×軸力で求めます。偏心基礎の設計でよく登場し、接地圧の計算にも影響します。

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偏心モーメントは、部材の芯(中心)と、荷重芯が偏心することで生じる曲げモーメントです。柱、基礎など偏心モーメントを考慮して設計を行います。今回は、偏心モーメントの意味、単位、計算法、基礎との関係について説明します。※柱に作用する偏心モーメントと応力度の関係は下記の記事が参考になります。

偏心荷重を受ける短柱について

偏心モーメントとは?

偏心モーメントは、部材芯と荷重芯が偏心することで生じる曲げモーメントです。下図を見てください。柱に作用する軸力が、柱芯とずれています。この偏心分だけ、曲げモーメントが柱に作用します。

柱の偏心曲げ

柱の偏心曲げと応力度の算定は下記が参考になります。

偏心荷重を受ける短柱について


構造設計では、偏心モーメントが生じないよう荷重点や部材の配置を考えます。


また、鉄骨ブレースはブレース芯とガセットプレートの芯が偏心しています。ブレースに引張力が作用したとき偏心モーメントが生じます。偏心モーメントに対して部材、接合部などが問題ないか確認しましょう。

偏心モーメントの単位

偏心モーメントの単位は「kNm」、「Nm」が基本です。外力としてのモーメントや、曲げモーメントと同様の単位ですね。

偏心モーメントの計算

柱に作用する偏心モーメントを計算しましょう。下図を見てください。600角の柱に荷重が作用しています。このときの、偏心モーメントを算出してください。

偏心モーメント

柱芯は、600/2=300です。荷重点は柱面から200の位置なので、偏心距離は

です。荷重は10kNなので、偏心モーメントは、

でした。上記の偏心モーメントおよび圧縮力を考慮して断面査定します。断面算定および応力度の算定は下記の記事が参考になります。

偏心荷重を受ける短柱について

偏心モーメントと基礎の関係

建物の基礎には、「偏心基礎」があります。偏心基礎は、隣地や道路との関係が厳しいため、柱芯と基礎芯をずらした基礎です。


柱芯と基礎芯が偏心した分、偏心モーメントが生じます。詳細は下記が参考になります。

偏心基礎とは?1分でわかる意味、設計法、接地圧、配筋

曲げを受ける独立基礎の設計 その1

混同しやすい用語

偏心モーメントと偏心荷重

偏心荷重とは、部材の中心軸からずれた位置に作用する荷重です。偏心モーメントは、この偏心荷重によって生じる曲げモーメントのことです。荷重そのものと、それによって生じるモーメントを区別しましょう。

偏心基礎と直接基礎

直接基礎とは、地盤に直接設ける基礎の総称です。偏心基礎はその一種で、柱芯と基礎芯がずれた基礎のことを指します。偏心基礎では偏心モーメントが生じるため、接地圧の検討が必要です。

試験での問われ方|管理人の一言

偏心モーメントは基礎設計で必ず出てきます。隣地際の基礎など、柱芯と基礎芯がずれる場合に注意が必要です。接地圧の計算では偏心の影響で端部に応力が集中しやすいので、設計時はしっかり確認しましょう。

偏心モーメントを整理した表を示します。

項目内容備考
偏心モーメントの定義偏心荷重と偏心距離の積(M = P × e)単位はN・mmまたはkN・m
発生場所柱・基礎・杭など荷重芯がずれる部材接合部の設計に影響
基礎への影響接地圧の偏りを生じさせる端部応力が集中する
設計上の対処偏心を最小化するか偏心を考慮した検討を行う偏心距離eを小さくする

まとめ

今回は偏心モーメントについて説明しました。意味が理解頂けたと思います。偏心モーメントの考え方や、計算法、柱や偏心基礎についても勉強してくださいね。

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