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開口周比という用語を聞いたことがあるでしょうか。開口周比は、鉄筋コンクリート造の耐震壁に開口が空いたとき、その壁が耐震壁になるか否か判断する指標です。今回は、開口周比の意味と計算方法について説明します。
開口、耐震壁は、下記が参考になります。
耐震壁ってなに?すぐに分かる耐震壁の意味と役割、耐力壁との違い
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開口周比は、開口の面積に対する壁の面積の比率です。つまり開口周比が60%は、壁の面積に対して半分以上(60%)も開口である、という意味です。
壁の面積に対して開口の割合が大きくなると、耐震壁になりません。よって開口周比の値から、「その壁が耐震壁か否か」判断できます。
では開口周比は、具体的にどうやって計算するのでしょうか。
開口周比は下記の計算式より求められます。
各記号は、下図をみてください。
計算自体は簡単ですが、2点注意事項があります。1つは、開口寸法の値です。意匠図に明記される建具寸法より、開口寸法は大きくなります。建具寸法と開口寸法がピッタリだと、「建具が入らない」とイメージできるでしょう。
詳細は建具メーカーに確認する必要がありますが、例えば建具寸法に対して、
です。大きさが変わると開口面積も変わります。注意してください。
2つめは、壁の寸法の取り方です。基本的には、梁中心間距離と柱中心間距離で問題ないのですが、1階は例外です。1階は、地中梁天端から2階の梁天端を「H」としましょう。
理由は、地中梁は一般梁に比べて大きいので、壁の面積が大きめに評価されるからです。実際の壁よりも、大きくなる可能性もあります。
建築基準法では、開口周比が0.4以下の場合、耐震壁とみなすことができます。つまり0.4を超えると耐震壁にならないのです。
0.4という数字を覚えておけば、開口と壁の面積を眺めるだけで耐震壁に成るか否か判断できます。
また開口周比0.4以下の耐震壁は、開口による耐力の低減があることに注意しましょう。
今回は、開口周比について説明しました。採光や通風のために開口は必要不可欠です。かといって、構造的に必要な耐震壁を疎かにできません。
耐震壁の開口周比を意識しつつ、耐震壁になるような開口の大きさに調整したいですね。下記も併せて参考にしてください。
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