この記事の要点
曲げ応力度σ=M/Z(断面係数Zで割る)、せん断応力度τ=Q/A(断面積Aで割る)などの公式は構造計算の基本。
単純梁・片持ち梁の応力公式を暗記しておくと、計算時間を大幅に短縮できる。
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応力の公式は、最低限暗記が必要です。今回は、応力の公式(応力度の公式)と、梁の曲げ応力、せん断応力を求める公式について紹介します。なお、応力については下記が参考になります。
間違えやすいですが、応力と応力度は、意味が違います。応力と応力度の用語を曖昧に説明する記事もあるので注意してくださいね。応力と応力度の違いは、下記が参考になります。
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曲げ応力(曲げ応力度)、せん断応力(せん断応力度)、軸方向応力(軸方向応力度)の公式は下記です。
曲げ応力度 ⇒ σ=M/Z
せん断応力度 ⇒ τ=Q/A
軸方向応力度 ⇒ σ=P/A
上式は、「応力の公式」として説明されることもありますが、「応力度の公式」が正解です。応力とは、部材内部に生じる力です。応力度は、単位面積当たりに生じる応力です。詳しくは、下記が参考になります。
ただ、構造力学や材料力学の教科書を読むと「応力―ひずみ曲線」のように、応力度の意味が応力として使われることもあります。
梁の応力の公式は、ある程度覚えると便利です。特に単純梁や両端固定梁は、実務で良く使う公式です。
下図に、各条件の曲げ応力を示します。
・中央集中荷重 単純梁
・等分布荷重 単純梁
・先端集中荷重 片持ち梁
・等分布荷重 片持ち梁
下図も重要な公式です。
・中央集中荷重 両端固定
・等分布荷重 両端固定
・中央集中荷重 片側ピン片側固定
・等分布荷重 片側ピン片側固定
・三角形分布荷重 単純梁
・三角形分布荷重 片持ち梁
・曲げモーメント荷重 単純梁
応力の単位は下記です。
前述したように、応力度は単位面積当たりの応力なので、単位は「N/m㎡」です。全く違う単位ですね。下記も参考になります。
応力の単位は?1分でわかる換算、種類、読み方、n、mpa、n/m の使い方
混同しやすい用語
曲げ応力度(σ=M/Z)
断面に作用する曲げモーメントMを断面係数Zで割った値。単位はN/mm2。断面係数が大きいほど曲げ応力度は小さくなる。
せん断応力度(τ=Q/A)
せん断力Qを断面積Aで割った値。単位はN/mm2。実際には断面形状によって分布が異なり、最大値は平均値より大きくなる。
応力の公式を整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 曲げ応力度の公式 | σ=M/Z | M:曲げモーメント、Z:断面係数(bh2/6) |
| せん断応力度の公式 | τ=Q/A | Q:せん断力、A:断面積 |
| 軸方向応力度の公式 | σ=P/A | P:軸力、A:断面積 |
今回は応力の公式、応力度の公式を紹介しました。構造計算の実務では、応力の公式を暗記すると便利です。紹介した梁の応力は基本なので、反力から計算しなくても応力が求められるよう理解してくださいね。公式の導出法は下記が参考になります。
また、たわみの公式は下記が参考になります。
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
一級建築士試験では、梁・柱に生じる応力度を公式から求める問題が繰り返し出題されます。σ=M/Z、τ=Q/Aの公式はセットで覚え、Z(断面係数)の計算方法(Z=bh2/6 など)と一緒に整理しておきましょう。問題文の「安全側かどうか」の判定も含めて演習しておくと確実です。