この記事の要点
引張応力は、引張力(ひっぱりりょく)が作用するときの、部材内部に生じる力(内力)です。
建築では、引張応力と引張応力度を使い分けます。
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引張応力は、引張力(ひっぱりりょく)が作用するときの、部材内部に生じる力(内力)です。建築では、引張応力と引張応力度を使い分けます。但し、他分野では引張応力度のことを「引張応力」ともいいます。今回は引張応力の意味、公式と求め方、記号、引張応力度との違いについて説明します。
応力、応力度は下記が参考になります。
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引張応力とは、引張力が作用するとき、部材内部に生じる力(内力)です。下図に引張応力と引張力、引張応力度の関係を示しました。
建築では、引張応力と引張応力度を使い分けます。一方、他分野では、引張応力度のことを引張応力ともいいます。下記に引張応力と引張応力度を整理しました。
但し、他分野では引張応力度のことを、「引張応力」ともいいます。そこで今回はあえて引張応力(=引張応力度)として説明しますね。
引張応力の公式は下記です(前述したように、建築では引張応力度と引張応力を使い分けます。今回は、敢えて引張応力と書きました)。
σは引張応力(引張応力度)、Pは引張力、Aは部材の断面積です。下図に各力と上式の関係を示しました。
下図に示す部材に、引張力が作用します。部材に生じる引張応力を計算してください。引張応力の単位は、「N/m㎡」とします。
P=50kN、A=10cm^2です。よって、
です。引張応力の計算は簡単ですね。力の単位に注意してください。力の単位は下記が参考になります。
荷重の単位とは?1分でわかる意味、種類、換算、ニュートン、nとの関係
引張応力の記号は、
が一般的です。
ここまで、引張応力と引張応力度の意味を敢えて混同して説明しました。ただし、建築では「応力」と「応力度」の意味は明確に違います。
引張応力と引張応力度の違いは下記です。
応力と応力度の違いは下記が参考になります。
混同しやすい用語
引張応力(ひっぱりおうりょく)
部材を引き伸ばす方向に作用する内力のことで、N(ニュートン)やkNで表します。建築では「引張応力度」と混同されやすいですが、応力は断面全体に作用する力です。
引張応力度(ひっぱりおうりょくど)
単位断面積当たりの引張応力で、N/mm2(MPa)単位で表します。応力(kN)を断面積(mm2)で割った値であり、材料の許容応力度と比較して安全性を確認します。
圧縮応力度(あっしゅくおうりょくど)
部材を圧縮する方向に作用する単位面積当たりの内力で、引張応力度と符号が逆になります。コンクリートは引張に弱く圧縮に強いため、引張と圧縮の区別が重要です。
引張応力を整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 引張応力(建築) | 引張力作用時に部材内部に生じる力(内力) | 単位:kN |
| 引張応力度 | σ=P÷A(単位断面積当たりの応力) | 単位:N/mm2 |
| 記号 | σ(シグマ) | 引張符号:+ |
今回は引張応力について説明しました。引張応力の意味が理解頂けたと思います。建築では、応力と応力度を使い分けるので、混同しないよう注意したいですね。今回は、あえて引張応力(=引張応力度)として説明しました。下記も参考になります。
圧縮応力とは?1分でわかる意味、求め方、記号と符号、引張応力との違い
垂直応力とは?1分でわかる意味、公式、計算、単位、垂直応力度との違い
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
引張応力に関する問題は建築士試験の構造分野で出題されます。定義と計算の両面から理解しておきましょう。
試験では応力度の計算式・各種応力度の許容値との比較・安全性の確認方法が出題されます。
引張・圧縮・せん断・曲げの各応力度の特徴を理解し、材料ごとの許容値との関係を整理しましょう。