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蹴込みとは、段鼻または踏面の先端から、蹴込み板までの部分をいいます。一般的に蹴込み寸法は、20mm以下とします。今回は蹴込みの必要性、意味、役割、寸法、蹴込み板と段鼻の関係について説明します。
階段の構造、階段の各寸法は下記が参考になります。
階段の構造は?1分でわかる7つの種類と名称、片持ち階段、構造計算
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蹴込みの必要性、役割は主に下記があります。
・階段のつまづき防止
・階段を昇り降りするときの、恐怖感を和らがせるため
・階段から物が落ちるのを防ぐため
・階段の段部の耐力向上
下図をみてください。この部分が蹴込み、蹴込み板です。
蹴込み板が無い場合を考えてください。下図のように蹴込みが無いと、足を大きく踏み出したとき踏板の下に足が入りますよね。このまま足を上げると、足が踏面の下に引っかかる可能性があります。
蹴込み板があれば、大きく足を踏み出しても板で止まるので安心です。
また、蹴込みが無い階段は、下の階が見えます。2階から1階で2~3m近く高低差があります。階段を昇り降りするとき、かなり恐怖感があるでしょう。よって、蹴込み板を設けることで恐怖感が和らぎます。
また、蹴込み板が無いと誤って物が落ちる可能性もあります。
階段の踏板は、人の重さを支える役割があります。ただし踏板だけでは、振動や変形が大きいです。よって蹴込み板と踏板を一体化することで耐力を高めています。蹴込み板をなくす場合、踏板の厚みを大きくします。
階段の構造は、下記も参考になります。
階段の構造は?1分でわかる7つの種類と名称、片持ち階段、構造計算
蹴込みの寸法は20mm以下とします。下図に示しました。
ただし、高齢者が昇り降りしやすいよう、蹴込み寸法をできるだけ小さくしても良いでしょう。段鼻が突き出ていると、つま先が引っかかる場合があります。踏面と蹴込み板の面を揃えると良いですね。
蹴込み板が無い階段は、踏板だけで人の重さを支えます。一方、蹴込み板がある場合、蹴込み板と踏板が人の重さを支えます。下図に示しました。
いかがでしょうか。計算をしなくても、蹴込みのある方が、構造性能が高いとわかるでしょう。
今回は蹴込みの必要性、役割、意味などについて説明しました。理解頂けたと思います。蹴込みは、段鼻または踏面の先端から、蹴込み板までの距離をいいます。蹴込みは、つまづき防止など、色々な効用があります。階段の構造、寸法など、下記も併せて参考にしてくださいね。
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