建築学生が学ぶ構造力学

  1. HOME > 構造計算の基礎 > 確認申請の指摘対応例 柱脚のルートと細長比

確認申請の指摘対応例 柱脚のルートと細長比

この記事の要点

確認申請では、柱脚の設計ルート(露出柱脚・埋め込み柱脚等)と細長比の明記を求められることがあります。細長比は建築基準法で柱200以下・梁250以下と規定されており、一貫計算プログラムの断面算定に記載された値を構造図にも明記することが審査で求められます。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット


※本対応例及び指摘例は事実に基づいたフィクションです。


さて、フィクションと断ったので苦情は一切受け付けませんが、私がこれまで受けてきた指摘回答の例を紹介します。


■指摘 柱脚の計算ルートを明示してください。


■回答 明記します。


■管理人の解説

鉄骨造には、柱のS部分と基礎柱のRC部分が接合する合成構造箇所があります。材料が異なる部分で、力の伝達が複雑になります。この箇所を柱脚と呼んでいますが、柱脚は上部構造の構造計算ルートと対応して、柱脚の設計ルートがあります。 今どきの一貫計算プログラムでは、自動で柱脚の計算ルートを選定し計算してくれると思いますが、明記していない場合上記の指摘が挙がります。手計算の時、注意が必要です。



■指摘 細長比さ明記してください。


■回答 明記します。


■管理人の解説

柱の細長比は200以下、梁は250以下と建築基準法で決まっていますが、柱の座屈長さに関しては図面に明記する必要があります。 計算書に書いてあるじゃん、と全ての設計者が思っているかもしれませんが、争っても仕方がないので、明記しましょう。


大抵、一貫計算プログラムの断面算定に明記されているので、この値を明記すれば差支えないでしょう。もしくは「200以下」と分かりきったことを明記しても通るかもしれません。

混同しやすい用語

細長比

細長比とは、部材の座屈長さを断面二次半径で割った無次元比率のことです。細長比が大きいほど座屈しやすくなり、建築基準法で上限値(柱200以下・梁250以下)が定められています。

座屈長さ(有効長さ)

座屈長さとは、部材の実際の長さに支持条件による座屈長さ係数を乗じた有効長さのことです。両端ピン接合なら実長がそのまま座屈長さになります。細長比の計算に使います。

試験での問われ方|管理人の一言

確認申請では、細長比の上限値を満たしていることを図面に明記するよう求められることがあります。一貫計算プログラムの断面算定書にある値を構造図に転記するのが手軽ですが、記載漏れがないか審査前に必ず確認しましょう。

柱脚ルートと細長比 具体例

細長比の計算例

H形鋼柱 H-250×250×9×14、有効座屈長さ lk = 4,000mm とする。細長比 λ を求めよ。

この断面の断面二次半径は i ≈ 107mm(断面表より)。

λ = lk / i = 4,000 / 107 ≈ 37.4

建築基準法施行令による上限(柱:λ ≤ 200)を十分に満たしている。

柱脚設計ルートと確認申請での明記方法

確認申請で求められる記載 記載場所 注意点
柱脚の設計ルート(ルート1/2/3) 構造図の特記仕様書・計算書 ルートによって必要な確認事項が異なる
柱の細長比(λ ≤ 200) 断面算定書・構造図断面リスト 全柱断面について記載する
梁の細長比(λ ≤ 250) 断面算定書 横座屈の検討と混同しないよう注意

試験での問われ方(一問一答)

Q. 鉄骨造の柱の細長比の上限値を答えよ。

A. 200以下(建築基準法施行令第65条)。梁は250以下。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット

この記事の内容を○×クイズで確認する

この記事で学んだ内容は、無料の○×問題集でも確認できます。

意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

ゼロ所長の構造力学問題集で確認する


▼スポンサーリンク▼

▼用語の意味知らなくて大丈夫?▼

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集

▼同じカテゴリの記事一覧▼

▼カテゴリ一覧▼

▼他の勉強がしたい方はこちら▼

建築構造がわかる基礎図解集

【無料】ゼロ所長が解説!建築士試験の構造を効率よく学ぶ

・試験に出るポイントをわかりやすく解説

・今すぐnoteで学ぶ ⇒  ゼロから学ぶ建築士試験の構造

わかる1級建築士の計算問題解説書

計算の流れ、解き方がわかる!1級建築士【構造】計算問題解説集

わかる2級建築士の計算問題解説書!

【30%OFF】一級建築士対策も◎!構造がわかるお得な用語集

建築学生が学ぶ「構造力学」の用語集
pdf版の学習記事

更新情報

プロフィール

建築の本、紹介します。▼

すぐにわかる構造力学の本

同じカテゴリの記事一覧

Topへ >>

  1. HOME > 構造計算の基礎 > 確認申請の指摘対応例 柱脚のルートと細長比
  2. 1級の過去問(計算)解説
  3. わかる建築構造の用語集・図解集
  4. 1頁10円!PDF版の学習記事