この記事の要点
ササラとは鉄骨階段の段板(踏み板)を両側から支える梁のことで、斜めに設置されて各段に加わる荷重を受け持つ構造部材である。
ササラには段部との納まりや接合部分の詳細に注意が必要であり、設計・施工の両面で重要な役割を担う。
この記事では、ささら(ササラ)とは何か、鉄骨階段とどう関係するのかを整理します。
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ササラとは鉄骨階段を支える梁であり、段部の荷重を受け持つ重要な構造部材です。私が建築業界に足を踏み入れた頃、初めて聞く用語に「ササラ」がありました。一見よくわからない言葉の意味ですが、実は、ササラは鉄骨階段に関係する用語です。
ではササラとは鉄骨階段の、どの部分でしょうか。どういった役割がある部材でしょうか。今回は、そんなササラについて説明します。
※階段の構造は下記が参考になります。
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ササラとは、鉄骨階段を支える梁のことです。下図をみてください。これは鉄骨階段を上から見た図です。
このように、階段の段部を支える梁をササラと言います。下写真を見てください。これは、ある鉄骨階段です。
斜めに登っている部材が見えますね。また階段の段部が、斜めの部材に繋がっているように見えます。前述したように、この段部と取り付く梁がササラです。
ですから、皆さんも必ずササラは見たことがあります。例えば、下写真は名古屋市にあるビルの鉄骨階段です。
ササラは段部を隠す目的もあるため、段部はササラの横につく納まりが一般的です。しかし、上写真のように、あえて段部の納まりをデザインとして見せ、ササラは段部の下で受けることも可能です。階段の構造方法は、下記が参考になります。
ササラの特徴を下記に示しました。
・階段を受ける梁の役割があるので、ササラは斜めの梁となる。
・階段は人間が集中する箇所なので、強度はもちろん変形に注意する。
ササラは斜め梁になります。その分、スパンが長い梁なので変形や強度に注意しましょう。
では、ササラにはどんな部材を使うでしょうか。一般的に、ササラはプレートを用います。薄いプレートだと曲がったり、強度的に不足します。そのため、最低でも12mm厚で、プレートのせいは250~300程度にします。
但し荷重が大きな階段になるとプレートでは不足します。よってチャンネル材を用いることもありますし、一般の梁のようにH型鋼を用いることもあります。ようするに、階段として成立するように強度や変形に問題なければ良いのです。
※H型鋼は下記が参考になります。
H形鋼とは?1分でわかる意味、規格、寸法、重量、断面係数、材質、用途
ただ階段は、デザイン的に重要な部分です。ササラの形状や段部の形が人目につきます。あまり変なデザインにできないので、意匠設計者の感性が試される部分です。
番外編として紹介します。中にはササラを必要としない階段もあります。下写真をみてください。これは鉄骨造の螺旋階段です。
このように、円柱に段部が片持ち梁状に伸びています。片持ち梁になるので、段部の厚みはかなり太くなっていますね。見た目は驚きがあるのですが、1端でしか留まっていない構造なので、変形や振動に注意が必要な構造です。
混同しやすい用語
ササラ(ささら桁)
鉄骨階段の段板を両側から支える斜め梁のこと。
ささら桁階段では側面からの支持が特徴となる。
側桁階段(サイドけた)と混同しやすいが、ささら桁は段板の裏側(下部)で支えるのに対して、側桁は段板の側面で支える違いがある。
側桁(がわげた)階段
階段の段板を両側の桁(側桁)で支える形式の階段。
段板の端部が側桁に差し込まれる形となる。
ささら桁階段では段板下部にサポートがあるのに対して、側桁階段では段板端部が桁に収まる構造上の違いを理解しておくとよい。
ササラを整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 材質 | 鋼板(プレート)・チャンネル材・H型鋼 | 荷重規模に応じて選定 |
| 板厚の目安 | 最低12mm以上、せい250〜300mm程度 | 変形・強度を確保するため |
| 取付け位置 | 段板の側面(横付け)または段板の下部支持 | 意匠・構造計画による |
今回はササラについて説明しました。意味を理解してしまえば、とても簡単です。ササラは階段を受ける梁です。特に、段部との納まりやササラの接合部分など、納まりにも注意しましょう。下記も参考にしてください。
ささら桁階段とは?側桁階段との構造・見た目の違いとデザイン特徴
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