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私が建築業界に足を踏み入れた頃、初めて聞く用語に「ササラ」がありました。一見よくわからない言葉の意味ですが、実は、ササラは鉄骨階段に関係する用語です。
ではササラとは鉄骨階段の、どの部分でしょうか。どういった役割がある部材でしょうか。今回は、そんなササラについて説明します。
※階段の構造は下記が参考になります。
階段の構造は?1分でわかる7つの種類と名称、片持ち階段、構造計算
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ササラとは、鉄骨階段を支える梁のことです。下図をみてください。これは鉄骨階段を上から見た図です。
このように、階段の段部を支える梁をササラと言います。下写真を見てください。これは、ある鉄骨階段です。
斜めに登っている部材が見えますね。また階段の段部が、斜めの部材に繋がっているように見えます。前述したように、この段部と取り付く梁がササラです。
ですから、皆さんも必ずササラは見たことがあります。例えば、下写真は名古屋市にあるビルの鉄骨階段です。
ササラは段部を隠す目的もあるため、段部はササラの横につく納まりが一般的です。しかし、上写真のように、あえて段部の納まりをデザインとして見せ、ササラは段部の下で受けることも可能です。階段の構造方法は、下記が参考になります。
階段の構造は?1分でわかる7つの種類と名称、片持ち階段、構造計算
ササラの特徴を下記に示しました。
・階段を受ける梁の役割があるので、ササラは斜めの梁となる。
・階段は人間が集中する箇所なので、強度はもちろん変形に注意する。
ササラは斜め梁になります。その分、スパンが長い梁なので変形や強度に注意しましょう。
では、ササラにはどんな部材を使うでしょうか。一般的に、ササラはプレートを用います。薄いプレートだと曲がったり、強度的に不足します。そのため、最低でも12mm厚で、プレートのせいは250~300程度にします。
但し荷重が大きな階段になるとプレートでは不足します。よってチャンネル材を用いることもありますし、一般の梁のようにH型鋼を用いることもあります。ようするに、階段として成立するように強度や変形に問題なければ良いのです。
※H型鋼は下記が参考になります。
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ただ階段は、デザイン的に重要な部分です。ササラの形状や段部の形が人目につきます。あまり変なデザインにできないので、意匠設計者の感性が試される部分です。
番外編として紹介します。中にはササラを必要としない階段もあります。下写真をみてください。これは鉄骨造の螺旋階段です。
このように、円柱に段部が片持ち梁状に伸びています。片持ち梁になるので、段部の厚みはかなり太くなっていますね。見た目は驚きがあるのですが、1端でしか留まっていない構造なので、変形や振動に注意が必要な構造です。
今回はササラについて説明しました。意味を理解してしまえば、とても簡単です。ササラは階段を受ける梁です。特に、段部との納まりやササラの接合部分など、納まりにも注意しましょう。下記も参考にしてください。
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