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加積残留率とは？1分でわかる意味、求め方、通過質量百分率の求め方、粒度試験の読み方は？

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加積残留率とは、ふるい分析における「残留率」を上から順に足した値です。

加積残留率は0％から始まり、受け皿の残留率を加えると100％になります。

なお残留率は、試料全体の質量Mに対して、各ふるいに留まる土粒子の質量miとの割合を百分率で表した値（mi/M×100％）です。

今回は、加積残留率の意味と求め方、通過質量百分率の求め方、粒度試験の読み方について説明します。

ふるい分析、土の粒度試験の詳細は下記が参考になります。

土粒子のふるい分析とは？1分でわかる意味、試験方法、土の粒度試験の目的、沈降分析とは？

土の粒度試験の目的は？1分でわかる意味、試験方法、ふるい分析、考察の例

加積残留率とは？求め方は？

加積残留率とは、ふるい分析における「残留率」を上から順に足した値です。

簡単にいうと、「試料全体の質量に対して、各ふるいに何％の質量の土粒子が残ったか？」示す値です。

残留率とは、試料全体の質量Mに対して、各ふるいに留まる土粒子の質量miとの割合を百分率で表した値（mi/M×100％）です。

では具体的に加積残留率、残留率を算定します。試料全体の質量を1000g、各ふるいに留まる質量を下記とします。

・75mm　⇒　0g

・53mm　⇒　0g

・37.5mm　⇒　10g

・26.5mm　⇒　20g

・19mm　⇒　30g

・9.5mm　⇒　40g

・4.75mm　⇒　50g

・2mm　⇒　100g

・0.85mm　⇒　110g

・0.425mm　⇒　120g

・0.25mm　⇒　130g

・0.106mm　⇒　140g

・0.075mm　⇒　150g

・受け皿　⇒　100g

このとき残留率＝mi/M×100％なので、残留率および加積残留率は

・75mm　⇒　残留率＝0％、加積残留率＝0％

・53mm　⇒　残留率＝0％、加積残留率＝0％

・37.5mm　⇒　残留率＝1％、加積残留率＝1％

・26.5mm　⇒　残留率＝2％、加積残留率＝1+2＝3％

・19mm　⇒　残留率＝3％、加積残留率＝6％

・9.5mm　⇒　残留率＝4％、加積残留率＝10％

・4.75mm　⇒　残留率＝5％、加積残留率＝15％

・2mm　⇒　残留率＝10％、加積残留率＝25％

・0.85mm　⇒　残留率＝11％、加積残留率＝36％

・0.425mm　⇒　残留率＝12％、加積残留率＝48％

・0.25mm　⇒　残留率＝13％、加積残留率＝61％

・0.106mm　⇒　残留率＝14％、加積残留率＝75％

・0.075mm　⇒　残留率＝15％、加積残留率＝90％

・受け皿　⇒　残留率＝10％、加積残留率＝100％

です。ふるい分析、土の粒度試験の詳細は下記が参考になります。

土粒子のふるい分析とは？1分でわかる意味、試験方法、土の粒度試験の目的、沈降分析とは？

土の粒度試験の目的は？1分でわかる意味、試験方法、ふるい分析、考察の例

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記事を書いた人

ハナダユキヒロ／建築学生が学ぶ「構造力学」

難解な構造力学、建築構造の用語を分かりやすく解説する専門家。高等専門学校在学中から建築学生が学ぶ「構造力学」を運営。その後、国立大学大学院⇒組織設計事務所⇒弊サイト運営に従事している。

著書：「わかる構造力学/工学社」、「わかる構造力学 改訂版/工学社」

LINEで質問したい方はこちら　⇒　【好評】管理人にLINEで質問してみよう

通過質量百分率の求め方は？

通過質量百分率とは、100％から加積残留率を引いた値です。

簡単にいうと「各ふるいについて、試料全体の質量に対して何％が通過したか示す値」です。

通過質量百分率の詳細は下記が参考になります。

通過質量百分率とは？1分でわかる意味と計算、加積残留率との関係は？

粒度試験の読み方は？

粒度試験の読み方は「りゅうどしけん」です。関係用語の読み方を下記に示します。

・加積残留率　⇒　かせきざんりゅうりつ

・通過質量百分率　⇒　つうかしつりょうひゃくぶんりつ

粒度試験の詳細は下記をご覧ください。

土の粒度試験の目的は？1分でわかる意味、試験方法、ふるい分析、考察の例

まとめ

今回は、加積残留率について説明しました。加積残留率とは、各ふるいの残留率を上（網目の粗い順）から足した値です。

簡単にいうと「試料全体の質量に対して、各ふるいに残る土粒子の質量の割合」を示す値です。

加積残留率はふるい分析により算定します。ふるい分析、土の粒度試験の詳細は下記が参考になります。

土粒子のふるい分析とは？1分でわかる意味、試験方法、土の粒度試験の目的、沈降分析とは？

土の粒度試験の目的は？1分でわかる意味、試験方法、ふるい分析、考察の例

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• 「わかる構造力学」
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