【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!大好評の用語集と図解集のセット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット(※既に26人にお申込みいただきました!)
粒径加積曲線とは、縦軸(普通目盛)に通過質量百分率、横軸(対数目盛)に粒径をとったグラフです。
粒径加積曲線を描くことで土の粒度分布を視覚的に把握できます。
今回は、粒径加積曲線の意味、有効径、書き方、目盛りの読み方、均等係数の求め方について説明します。
通過質量百分率、均等係数の詳細は下記が参考になります。
通過質量百分率とは?1分でわかる意味と計算、加積残留率との関係は?
均等係数とは?1分でわかる意味と計算、単位、大きい、小さいの考え方、曲率係数の求め方は?
粒径加積曲線とは、縦軸に普通目盛りで通過質量百分率、横軸に対数目盛で粒径をとったグラフです。
粒径加積曲線を描くことで、土の粒度分布が視覚的にわかります。
土粒子の粒径は0.005mm未満や75mmのように幅広く、普通目盛りでは意味のないグラフになるため、横軸を対数目盛とします。
なお、通過質量百分率の求め方は下記をご覧ください。
通過質量百分率とは?1分でわかる意味と計算、加積残留率との関係は?
下図をみてください。3つの粒径加積曲線を描きました(簡単のため直線とする)。
グラフ1をみると、グラフの勾配は急で、かつ、ほとんど粒径の細かい土粒子が分布していると判断できます。
グラフ2も勾配は急ですが、粒径の大きな土粒子が多く分布しています。
グラフ1、2に共通することは「粒径のバラツキが少ない(均等である)」ことです。
仮に粒径が幅広く分布しているなら、大小様々な粒径について通過質量百分率と対応する点がプロットされ、曲線の勾配は「緩やか」になるからです。
前述した、様々な粒径が含まれている土がグラフ3です。グラフ3のような土を「粒度の良い土」といいます。
簡単にいうと「様々な大きさ(粒径)の土粒子を含む土」です。
下図をみてください。粒度の良い土では、大きな土粒子同士の隙間に小さな土粒子が入る余地があります。
逆に、粒径が均等な土では、土粒子間にすき間があっても、粒径が均等なので「すき間のまま残る」のです。
よって、粒径にばらつきのある土の方が、構造として密になる(強くなる)ため、粒度の良い土と定義されます。
100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事
粒径加積曲線の横軸は対数目盛です。下図をみてください。対数目盛では0.1から1、1から10、10から100のように、10倍の幅ごとに目盛り間隔が同じになります。
小目盛りの幅が変わるので混乱するかもしれませんが、例えば、0.1から1.0の範囲にある目盛りを読むとき、そのまま0.1⇒0.2⇒0.3⇒0.4⇒0.5⇒0.6⇒0.7⇒0.8⇒0.9⇒1.0になります。
均等係数の求め方は
・D60/D10
です。D60は通過質量百分率が60%の粒径、D10は通過質量百分率が10%の粒径です。
均等係数は、土の粒度分布を判断する指標の1つです。D60、D10は粒径加積曲線から算定できます。
なお、D10を有効径といいます。
均等係数が10未満の土は粒度分布の悪い土、10以上の土は粒度分布の良い土と判断できます(ただし、曲率係数も併せて確認が必要)。
均等係数の詳細は下記をご覧ください。
均等係数とは?1分でわかる意味と計算、単位、大きい、小さいの考え方、曲率係数の求め方は?
今回は、粒径加積曲線について説明しました。粒径加積曲線とは、縦軸に普通目盛りで通過質量百分率、横軸に対数目盛で土粒子の粒径をとったグラフです。
粒径加積曲線を描くことで、土粒子の粒度の分布が分かります。
通過質量百分率の求め方、ふるい分析の詳細、土粒子の粒径など下記も参考になります。
通過質量百分率とは?1分でわかる意味と計算、加積残留率との関係は?
土粒子のふるい分析とは?1分でわかる意味、試験方法、土の粒度試験の目的、沈降分析とは?
土粒子の粒径区分は?1分でわかる意味、種類と一覧、土粒子の読み方、土の粒度試験の目的は?
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!大好評の用語集と図解集のセット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット(※既に26人にお申込みいただきました!)
有料メルマガを無料で見てみませんか?⇒ 忙しい社会人、学生のためのビルディング・アップデート