この記事の要点
戸建て住宅の地盤調査でSS試験の報告書を受け取るたびに、「この地盤で地盤改良は必要か」という判定を求められる。調査が簡易な分、データの読み取りに注意が必要だ。
回転数(Nsw)から推定する地耐力は目安に過ぎず、地盤の不均一性や深部の硬層が検出しにくいという弱点がある。標準貫入試験(SPT)と比較しながら、使い所を整理しておくと地盤判定の精度が上がる。
この記事では、スウェーデン式サウンディング試験とは何か、地耐力とは何か、スウェーデン式サウンディング試験はどう求めるのかを整理します。
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スウェーデン式サウンディング試験(以降、SS試験)は、戸建て住宅の地盤調査などで用いられます。
標準貫入試験に比べて簡易で、費用も安いです。
一方で、地盤によっては、試験内容が十分でない欠点があります。
今回は、SS試験の意味、SS試験の結果と地耐力の関係、SS試験の可能な深さについて説明します。
※標準貫入試験については下記の記事が参考になります。
標準貫入試験とは?1分でわかる意味、打撃回数とn値の関係、試料の種類
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SS試験とは、名前の通り、スウェーデンから日本に持ち込まれたサウンディング試験のことです。
サウンディング試験とは、地中に挿入した物体の抵抗性から、地盤の性状を調査することの総称です。
標準貫入試験もサウンディング試験の1つです。
サウンディング試験には下記があります。
・スウェーデン式サウンディング試験
・標準貫入試験
標準貫入試験とは?1分でわかる意味、打撃回数とn値の関係、試料の種類
・ベーン試験
ベーン試験とは?原位置せん断試験・粘着力の求め方・試験方法(十字羽根)
・コーン貫入試験
SS試験は、下図のようなロッドとハンドルで構成されます。
ロッドの先端はスクリューがついています。
SS試験は、2段階試験があります。
まず、ロッドの元端(ハンドルに近い部分)に、おもりを取り付けます。
おもりは段階的に大きくし、最大で1000Nです。
最大の重りを取り付けても貫入しない場合、ハンドルを使って回転させ地盤を25cm貫入させます。このとき、ハンドルの半回転数(180度)、載荷した重りの荷重を用いて、地耐力を評価します。
SS試験の試験方法を下記に整理しました。
・荷重を段階ごとに載荷する。
荷重は、5、15、25、50、75、100kgの段階がある。
100kg最大である。
・各荷重の載荷した段階で、ロッドの沈み具合を記録する。
・100kgまで載荷した後、ロッドの貫入が無ければ、ハンドルを回転させ、25cm貫入させる。
このときの半回転数を記録する。
※半回転数は180度回転を1とする。
360度で2
※上記は概略ですので詳細はJISや、下記の書籍などをご参考にしてくださいね。
SS試験の試験可能深さは、概ね10m程度です。住宅の試験では、5か所程度行います。
SS試験の結果から、下式より地耐力を計算します。
qaは地盤の許容支持力(地耐力)、Wswはss試験で載荷した荷重、Nswは1m当たりの半回転数(半回転数を4倍した値、25cm×4=100cm)です。
混同しやすい用語
標準貫入試験
標準貫入試験は、ハンマーでロッドを打撃してN値を求める地盤調査法。
SS試験が回転による半回転数で地耐力を評価するのに対して、標準貫入試験は打撃回数(N値)で地盤強度を評価し、試料採取も行える点で異なる。
スウェーデン式サウンディング試験を整理した表を示します。
| 項目 | 試験項目 | 内容 |
|---|---|---|
| 試験名称 | スウェーデン式サウンディング試験 | SS試験とも呼ぶ |
| 適用地盤 | 軟弱な砂・粘性土地盤 | 戸建て住宅の地盤調査に多用 |
| 試験結果 | 換算N値で地耐力を推定 | 標準貫入試験より簡易・安価 |
今回はSS試験について説明しました。
意味が理解頂けたと思います。
SS試験は、戸建て住宅の地盤調査法の1つです。
簡易かつ試験費用も安いメリットがあります。
一方で、SS試験だけでは地盤の特性を評価できません(試料採取できない、など)。
この場合、近隣の地盤調査結果など、補足資料と併せて判断したいですね。
また、SS試験以外のサウンディング試験は下記があります。
併せて勉強しましょう。
標準貫入試験とは?1分でわかる意味、打撃回数とn値の関係、試料の種類
ベーン試験とは?原位置せん断試験・粘着力の求め方・試験方法(十字羽根)
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