この記事の要点
基礎構造は支持力の取り方によって直接基礎(独立基礎・布基礎・ベタ基礎)と杭基礎(支持杭・摩擦杭)に大別され、地盤条件と建物規模によって選択が変わる。軟弱地盤では地表面付近の支持力が不足するため杭基礎が選ばれ、その場合は杭の種類と施工方法の選定が重要です。
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
基礎構造の種類は大まかに分類すると2つの基礎形式に分けられます。それが、
①直接基礎
②杭基礎
です。
①の直接基礎は、その名の通り地盤の上に直接基礎を載せたような形式で、比較的地盤が良好な場合や、階数が低く建物全体の重量が少ない場合(木造や鉄骨造)に用いられます。
直接基礎の構造的な特徴として、建物の重量を「フーチングの大きさ」、「土の押さえ効果」によって支えているという点です。※直接基礎の詳細、フーチングの意味は下記リンクが参考になります。
直接基礎とは?1分でわかる種類、設計方法、地盤改良、杭基礎との違い
なんとなくわかると思いますが、フーチングが大きければ大きいほど、より多くの重量を支えられる気がしますし、フーチングに土が被さっていれば、その土の重量分押えられて基礎は動かないような気がします。
そういった人間的な感覚は大抵が正しくて、工学的に言えば、フーチングの断面が大きければ、断面積が大きいということなのでP/A(Pは上からの重量)より単位面積当たりの荷重は小さくなります。
また、土の押え効果というものは別ページ「地耐力の算定」で示しているように「Df」と呼ばれる計算項が大きくなるため、多くの重量を支えることができます。
②の杭基礎は、いくら地面を掘っていっても良い地盤が出現せず、数十メートルも下に良好な地盤がある場合や、地震時の液状化対策、上部構造の構造により杭基礎を用いる場合など様々みられます。
比較的大きい建物やRC造はコンクリートによるボリュームが大きいため黙っていても杭基礎になります。建物の重要度が高い場合は液状化に対する検討も必ず行います。直接基礎で持ちそうな場合でも、地震時に下の地盤が液状化を起こし建物が転倒したのでは意味がありません。そういった意味でも、上部構造の重量を支えるだけでなく地震時のさらなる安全性をたかめるために杭基礎は用いられます。下記も参考にしてくださいね。
杭基礎とは?1分でわかる意味、設計、杭工事の手順、支持層、フーチングの配筋
杭の種類はどのくらい?設計者が教える杭の種類と各杭の特徴、施工方法
混同しやすい用語
直接基礎
地盤面近くのフーチングで建物の荷重を直接地盤に伝える基礎(べた基礎・布基礎・独立基礎など)。
杭基礎
杭を打ち込んで深い支持層まで荷重を伝える基礎(既製杭・場所打ち杭など)。
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
この記事の内容を○×クイズで確認する
この記事で学んだ内容は、無料の○×問題集でも確認できます。
意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
基礎の種類は地盤調査の結果(N値や地層構成)に基づいて選定します。地表面近くに支持層がある場合は直接基礎、支持層が深い場合や軟弱地盤では杭基礎が採用されます。