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フーチングってなに?フーチングの意味と目的、地耐力との関係

建築用語で「フーチング」という言葉があります。フーチングは建物の基礎に関係する言葉です。ではフーチングとは一体、どの部分でしょうか。


またどういう目的があって、フーチングを設けるのでしょうか。布基礎やベタ基礎、地耐力とどういった関係があるのでしょうか。今回はフーチングの意味やフーチングを設ける目的について説明します。


フーチングとはどの部分か?

まず下図を見てください。これは一般的な住宅基礎の模式図です。フーチングとは、下図の薄赤色部分をいいます。

地中梁の幅より広い部分がありますね。これがフーチングです。地中梁とフーチング、これを合わせて布基礎といいます。住宅基礎では代表的な形状です。


少しだけ、基礎形状について説明します。建物には様々な重量が作用しています。机や椅子、家具、床、人間など沢山の重さが掛かりますね。この重量を支えるものが「基礎」です。住宅の基礎は、大まかに3つの基礎が採用されています。


1つがベタ基礎です。ベタ基礎は、床を厚く、強固にすることで床自体を基礎とした形式です。2つめが布基礎です。布基礎は前述した模式図の形状で、これが柱間に渡って途切れることなく存在します。


3つめは独立基礎です。形状は布基礎と同じですが、柱の下に独立して設けます。独立基礎は、あくまでも柱直下にしかありません。


フーチングとは、基礎梁より大きい幅の部分(薄赤色部分)を指しています。よってベタ基礎にフーチングはありません。

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フーチングを設ける目的

ではフーチングを設ける理由はなんでしょうか。


元々フーチングとは和製英語で、英語では「footing(足の裏)」という意味があります。確かに足の裏に似た形状ですね。前述したように、建物には沢山の重量が作用します。この重さを支えるためには、幅の狭い基礎より広い基礎がしっかりする、と思いませんか?


あるいは、基礎幅が狭いと倒れそうですよね。その直感は正しくて、フーチングを設ける理由は、概ねそんなところです。


構造的に言えば、接地圧(フーチング下に作用する圧力)を地耐力(地盤の強さ)より小さくするためにフーチングを設けます。同じ重さでも、面積が小さい基礎より大きな基礎の方が、力が分散されて効果的に支えられそうですよね。


つまり、フーチングを設ける理由を簡単に言えば「フーチングは、建物の重量を分散して、効果的に支えるため」といえます。

 

フーチング幅と地耐力の関係

最後にフーチング幅と地耐力の関係を説明しましょう。実は、比較的最近まで住宅基礎のフーチング形状は、曖昧な規定しかありませんでした。


それが平成12年から、フーチング幅を数値として規定するようになったのです。下表をみてください。これはフーチング幅と地耐力の関係を示したものです(平成12年建告1347号第4二号より)。

 

地耐力とは地盤の強さと思ってもらえばOKです。良い地盤であれば地耐力は高く、悪い地盤は地耐力が小さい傾向にあります。つまり、上表から良い地盤であれば「フーチングを小さくしても良いよ」、悪い地盤なら「フーチングを大きくしてよ」という意味がうかがえます。


さらに、木造や鉄骨造のフーチングは小さくて済みますが、その他の建築物(鉄筋コンクリート造やレンガ造など)はフーチング幅が大きく必要です。これは木造又は鉄骨造に比べ、重量が重いことが要因です。


纏めると、

です。これは前述した「フーチングは建物の重量を分散して支えるために必要」ということに繋がります。


まとめ

今回はフーチングについて説明しました。フーチングがどの位置や、フーチングの目的を覚えましょう。また、地耐力とフーチングとの関係は重要です。特に住宅は、構造計算を行わないケースもあります。


今回紹介したフーチング形状に合致しているのか確認しておきたいですね。

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