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鉄骨工場は、製作能力や工場設備などに応じてランクがつけられています。これを「グレード」といいます。建物の規模に応じて工場のグレードを選択します。今回は鉄骨工場のグレードと意味、SグレードとHグレードについて説明します。
建築図面の特記仕様書に、鉄骨工場のグレードなどを書きます。特記仕様書は下記が参考になります。
特記仕様書とは?1分でわかる意味、書き方、様式、読み方、標準仕様書
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鉄骨工場のグレードは、工場の製作能力、設備、技能者や技術者の人数などに応じて定められるランクです。下記のグレードがあります。
Sが最も高いグレードです。逆にJは低いグレードで、小規模の鉄骨構造物しか製作できないと考えてよいでしょう。
全国的に最も多いグレードがM、次がR、H、J、Sと続きます。Sグレードの工場は全国を探しても、数えるほどしかありません。
鉄骨工場のグレードは、現在2機関により評価認定が行われています。
・鉄骨建設業協会
・全国鐵構工業協会
各グレードと鉄骨構造物の製作範囲について説明します。前述した通り、グレードに応じて製作可能な規模が変わります。
Jグレードは最も低いグレードです。製作可能な範囲は下記です。※詳細は下記が参考になります。
Rグレードの製作可能な範囲は下記です。
Mグレードの製作可能な範囲は下記です。
Mグレードになると、製作可能範囲がぐっと増えます。Rグレードまでは建物規模が限定的でした。Mグレードでは、規模による規定が無制限です。また対応可能な厚みも増え、横向き溶接も行えます。
Mグレードの認定を受ければ、小・中規模の鉄骨工事は網羅できるので、全国的にもMグレードが多いです。
私は構造設計をしていて、Mグレード以上にしたことがありません。
Hグレードの製作範囲は下記です。
Sグレードは、前述した規定は一切ありません。規模、材質、作業条件、パス間温度など制限がありません。
要するに「何でもできる工場」です。
Sグレードの認定を受けた工場は全国に十数社ほどです。その分、認定条件は厳しいです。
今回は鉄骨のグレードについて説明しました。鉄骨構造を設計すると、グレードを指定する必要があります。普通の建物なら、Mグレードで十分です。しかし発注条件にRグレードやJグレードの指定ある場合、建物規模から可能な製作範囲か考える必要があるでしょう。
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